Moving

脱ネガティブを計るべく、浮きつ沈みつ漂う女の戯言日記

MILK

2009-05-07 | 本・映画
MILKを観た。

相手を知らない事から始まる偏見や怒りは、それ自体が非常な
恐怖だと思った。
自分と異なるものを理解しようとしないという事は。

この映画を一緒に観た友人は「ハーヴィー・ミルク?誰それ??」
といった感じだったのだけれど、説明したところぜひ観たいと
いう事になり、観終わった後でとても良い映画だと言ってくれた。
教えてくれてありがとう・・と。
その友人自身も、ゲイではないがマイノリティと評される人達の
中に入る。しかしミルクの名前すら知らないというのは意外だったし
少々残念にも思った。
自身と違う立場のものには関心がないという事なのだ。
同じマイノリティでもこうならば、マジョリティの人達に他者を認識
しろと言ったところでそう簡単ではないと、つくづく思わされた。
でも知る事で意識は変わる。存在しないものではなく、そこに自分
とは違っても確かに在る人々がいると気づいたところから、少しずつ
でも近づいて行ければ良い。

「銃弾が僕の脳に突きささるなら、そのまま貫通させて、すべての
クローゼットの扉を打ち破らせてくれ」

ハーヴィーが開け放った扉を閉ざす事無く、閉ざされる事なく、
未来に繋げ開き続けて行かん。