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脱ネガティブを計るべく、浮きつ沈みつ漂う女の戯言日記

愛と言う名の病

2006-05-29 | 戯言あれこれ
うちの両親は有難い事に、私のセクシュアリティを理解は出来ないまでも
拒絶せずに受け入れてくれている。
離婚を機に打ち明けてから、私達親子の間の会話はいつもオープンだ。
元カレとの別れも彼がGIDだという事は表面上特に問題ではなく「やっぱり
年の差がありすぎたのよ。お母さんは始めから心配だったわ~。」と母。
そんな母の普通の対応を嬉しく思う。
・・が、しかし母は言う。「お前は病気だ。」と(笑)
私のセクシュアリティは母にとって、治す事の出来ない不治の病なのだ。
なんで私の子がこうなったのか・・と悩む母に「お母さんのお腹の中にいた時
からそうなんだよ。」と説明してみても、因果な子だねぇ・・と言われる始末。
その病気がなければ、病気が治れば・・と口にする母を怒る気にはなれない。
寡黙な父と2人、拒絶せずにいてくれるだけ本当に幸せだと思うから。

そして私自身、自分はやっぱり病気ではないかと近頃思い出した。
それは「愛が欲しい病気」とでも言うべきか。
子供の頃からずっと自分は愛されていないと感じていて、寂しくて仕方が
無かった。愛があれば全てが上手く行く訳ではないのに、私はそればかりを
追い求めてきた気がする。
めちゃくちゃに愛せる相手。愛される相手。
その人だけにのめり込んでしまう。
こんなだから、さぞかし重いし暗いのだろうとつくづく思う。
友人からは「恋愛体質」と呼ばれている。失恋しもう恋愛はしない !と言う
度に、私に恋をしないのは絶対無理だろうと(笑)

これまで何度失敗しても、決して人を好きになる事に臆病になった事はなかった。
でも今はとても恐い。
恋愛だけでなく、誰かに好意や信頼を寄せるのが。
1人泣くのにちょっと疲れたかな・・・。

愛はそれに触れる事より、継続させる事の方が難しい。
欲しがるものではなく与えるものだ。
与えられる事が出来た時、それは自分にも注がれてくる。

そんな事をしみじみ噛み締める夜だった。