長岡育英センター・ブログ

遊びも勉強もおやつも2020年も!
育英なら毎日仲間と一緒、みんなと一緒!
育英が僕らの放課後の場所!

書道教室の時間について

2005-04-19 21:14:25 | 育英センター情報
書道教室からのお知らせです。

本日は、お迎えにおいでいただいた時間に、書道教室を
終わっていない方が何人もありましたこと、また大変
教室が混雑しておりますことお詫びいたします。


事情を説明いたしますと、先週から始まった
書道教室ですが、新1年生が新たに大勢入ってきて
くれたため、時間を区切って、グループに分け、
1回に参加する人数を制限して、受講してもらっています。

そこへ、きょうは最も人数の多い大島小学校の1年生が
5限まで学校があり、2,3年生の時間と一緒になった
ために、よけいに混雑したものと思われます。

そのため、今日は保護者の皆様にお迎えにおいで
いただいたのに、まだ終了していない人が、何人も
ありました。

次週以降は多少緩和されるかと思いますが、今後は
少し遅めの時間にお迎えにおいで下さるよう御協力
お願いいたします。

グループ毎の受講時間は、近いうちにセンター内に
掲示しておきます。

---
ガンバロウ長岡!!!
 ガンバロウ育英!!!
by 川上

フルーツバスケットに見る遊び力低下について~パワーバランスの変化と子ども達のコミュニケーション力考~

2005-04-19 07:28:46 | 川上のひとりごと日記
昨日の月曜日は、集団遊びでフルーツバスケットをやりました。
30人ほどでやるので、なかなか壮観です。

「靴下をはいてる人」
「今日朝ご飯食べた人」
「習字習ってる人」
「フルーツバスケット!」などなど。

とても楽しいゲームですが、昨日の子ども達のやり方を見ていると、
気になる点がいくつかありました。

---
①わざとリーダーになりたがり、椅子に座らない。
(それも同じ人がくりかえしやっている)
②リーダーの話を聞かない。
③リーダーも声を出すタイミングを読めていない。
---

③はまだ難しいので、不問にしても、①②はどうでしょうか。

①については、1年生が大勢なので、1年生がやり方を
わからずに繰り返し座り損ねるのならわかるのですが、
2・3年生がやっているのです。

それも、「おれやりたい、おれやりたい」と口に出して
いるのですから、もう意図は見え見えです。

センターの子ども達は毎日一緒に遊んでいますが、
いざ組織的に、つまり集団で遊ぼうとすると、
我慢が出来ず、「我」を出して、自分の欲求を抑えられない
という人が実に多いというのが、正直な現状です。

集団で遊ぶ時には、あまりにも我が強すぎると、集団として
成立しなくなるために、お互いに相手を尊重して、一歩引く
態度がある程度は必要になります。自分は引きつつも、
周囲を盛り上げるために努力するという。

しかし、②に見られるように、自分は楽しみたいけど、
人がやる時には話を聞かない、いつまでも大声で騒ぐという
人も実に多いのです。

まとめて平たく言うと、まったく「遊びがヘタ」なのです。
こんな遊び方をしていて、面白いわけないだろうと思うのです。

ちょっと残念です。
ですが、ただ残念がってはいられません。

---
育英センターで毎週月曜日に集団で遊ぶという日を
設けているのには、ここにねらいがあります。

今の子ども達に欠けているのは、この自分たちが集団で
何か目標を達成しようという「自己組織力」「統率力」
それに主張の違うもの同士の折り合いをつけていく
「説得力」「政治力」、それに他者と心を通わせて対話・
会話する「コミュニケーション力」だと思います。


現在育英センターでは、昨年のリーダー格であった
「(元)3年生」が抜けて、リーダーシップを取れる
3年生が現れるまでの、パワーバランスが崩れていて、
政治的に不安定な時期にあると言えます。

「政治」というと生臭い永田町界隈の大人の話かと
思ってしまいますが、もともとは主義主張の異なる者
同士の折り合いをつけることが政治の本来の意味です。

だから、ここでは文字通りに、考え方の違う人同士が
一緒に過ごし、楽しく遊び、勉強するための安定した
環境作りのために必要となる「政治」を指します。

現に、今のセンター内では、3年生、2年生が、
お互いに自分の欲求を主張して、トラブルが起きたり、
1年生・2年生が上級生の言うことを聞かないという
話も目にしたり聞いたりします。

この不安定な時期に、あえて集団遊びを継続的に行うことに
よって、子ども達の中に「良いリーダーシップ」を取って
くれる人を育て、前述のような統率力・組織力・説得力等、
集団を一つに結束するために必要な力を身に付けていってほしい
というねらいがあるのです。

---
また、子ども達のコミュニケーション力の低下も齋藤孝氏が
指摘するまでもなく、日常的に見られます。

上述の②「リーダーの話を聞かない」がそれを端的に
表しています。
自分の主張は言いたい放題。しかし、人の話は聞かない。

「1を聞いて10を知る」という必要はありませんが、
せめて、1を聞いたら1はわかるように、相手の心(意図)を
的確にとらえて、それに答えられるように、「打てば響く」
を目指して、子ども達一人ひとりの力を引き上げて行きたいと
考えています。

自分たちが、ただ言いたい放題・やりたい放題をやっていると、
遊びはどうなるのか!? つまらなくなるのは誰の目にも明白です。

自分の言葉と行動をどうしたら、他者の言葉と行動がどうなるか?
そしてどうしたらお互いが楽しくできるのか? 

一つの遊びの中にさえ、コミュニケーションについて学ぶべき点は
沢山あります。

また、③の「タイミングを読めない」もコミュニケーション力に
原因があると見ていいでしょう。

つまり、どんなタイミングで言えば相手に聞こえて、
どんな声の大きさや言い方が必要か、まだよくわかっていない
ためだと思われます。相手との距離、相手の人数、シチュエーション、
これらを瞬時に読み取って判断し、声を発するという能力は
一朝一夕には身に付きません。

これらも、遊びを通してたくさん学べるでしょう。

また、3年生は集団の中で自らリーダーを経験することで、
口先だけでの指示・命令では人は動いてくれないことを知ります。
そして、本当に人を動かすにはどういう方法が適しているか、
自分たちで遊びの中で、経験を通して学んでいくのです。

この何物にも代え難い経験を通して、リーダーとしての力と、
コミュニケーション力の大切さを学んでほしいと思います。

---
さてと。

こう書くと、ずいぶん偉そうになってしまいますが、つまりこれが
できるということは、フルーツバスケットでさえも、うまく遊べる
ということなのです。

賢い人というのは、必要な時にはバカになって遊ぶことが出来る人だと
川上は考えます。

だから、いろんな力がついたからといって、偉そうにしようと
言ってるのではなく、思いっきり遊ぶ時はバカになって遊べると
素晴らしいねというのが川上の考えです。

さぁ、来週はどんな集団遊びになるでしょう?
またここでお知らせします。

---
ガンバロウ長岡!!!
 ガンバロウ育英!!!
by 川上