長岡育英センター・ブログ

遊びも勉強もおやつも2020年も!
育英なら毎日仲間と一緒、みんなと一緒!
育英が僕らの放課後の場所!

保護者面談2週目

2005-02-28 23:47:52 | 育英センター情報
  

  午後3時すぎ。
  三島町から長岡に向かう農道は除雪車が通っていない。
  雪に覆われて真っ白の危うい道を
  そろりそろりと長岡へ向かう。

---

保護者面談が2週目に突入しました。

センターのみんなの家庭での様子を細かく聞けたり、
日々の情報交換とはまた違った、掘り下げたお話を保護者の
皆様から聞くことが出来て、とても有意義な時間を過ごして
います。

面談では、「そんなことがあったんだ…」とか、「家ではそんな風に
過ごしてるんだ」とか、「きちんとお手伝いしてるんだ」など、みんなの
今まで知らなかった面をたくさんおうちの人からお聞きして、スタッフ一同
驚いたり、喜んだり、笑ったりしています。

---

家での過ごし方というのをほとんどの皆さんにお聞きしています。
テレビを見たり、ゲームをやったりという人が多いようですが、
驚いたのは案外皆さん家でも机に向かっているようです。

勉強はしないよりはしたほうがいいけど、センターで充分宿題も
しているからそんなにしなくてもいいのに、と川上などは思って
しまいますが、思いましたが、センターを休んでいる日はもちろん、
「自学」などで家で自ら机に向かうこともあるという人が何名もいました。

小学校低学年のうちから、自分の机に向かう習慣がつくというのは、
とてもいいことですね。素晴らしいです。これからも一日数分ずつで
良いので続けてみてください。


それから、睡眠の時間もお聞きしています。寝る時間と起きる時間。

寝る時間は様々です。寝るのが早い人も遅い人もいますし、保護者の
方の仕事の帰りの時間によっても違いますので、一般論を言うつもりは
まったくありません。

ただし、自分で眠いと思ったり、学校でも疲れやすい、などがあれば、
一度睡眠時間を見直す必要があるかも知れないとは思います。

---

「次長先生は、ずっと面談に出ていて大変ですね」と時々言われます。


しかし、お父さんお母さんと一人ひとりお話をしていると、センターの
子ども達がそれぞれ浮かびます。こんな風にお父さん・お母さんが育てて
くださったから今の子ども達の良い姿があるんだな、このしゃべり方が
彼らに影響してるかも、とか、こうやってしっかり考えて下さって
るのだな、など、実に興味深いことばかりです。そして、新しい発見や
新しいアイディアをいただいたり、ヒントをいただいたりしています。

だから、大変なことなど一つもありません。むしろ楽しんでます。


わたしは、子ども達を相手にする仕事に就かせていただいていますが、
キャリアもまだまだ短く、子ども達と関わってきた時間も短いです。
それに、皆さんと同じ親としてもようやく2年目。まだまだ皆さんの
足元にも及ばないのですよね。こう見えてわたし、まだまだ新米だと
思っています。…自分では。

でかいですけど。
トシ食ってますけど。


それはともかく、子ども達にずっと向き合ってこられた先輩としての
保護者の皆さんのお話を聞くことは何より勉強になるのですね。第一
お子さんのことをわたし達よりずっとよくご存知です。
当たり前ですが。

もっとお話ししていたいのはこちらの方です。


面談でお話し足りなかったことなどがまだありましたら、また、
ご意見やご要望などがございましたら、いつでもセンタースタッフ、
川上をつかまえて、話しかけてください。

わたし達も、足りない部分もありますが、センターでの子ども達の
様子を、成長の足跡を一つでも多くお知らせしていけたら、と考えております。

これからもよろしくお願いいたします。
それから、面談がこれからの方も、リラックスしておいで下さい。
緊張しているのはこちらの方ですので(笑)。

---
ガンバロウ長岡!!!
 ガンバロウ育英!!!
by 川上


水谷修氏=夜回り先生のこと

2005-02-27 23:28:02 | 川上のひとりごと日記
「夜回り先生」こと水谷修先生の番組が、26日の夜NHKでありました。

番組を見ていて、涙が自然にこみ上げてきました。
子ども達のことを思い、真剣に熱く語りかける先生の言葉が、何度も
心の奥にズシン、ズシン、ズシン…と強く響いてきました。

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夜の街に住む少年少女達を、非行や、暴力団、薬物などから守るため、
一人で、夜の繁華街をパトロールするという活動=「夜回り」を永年
続けて来られたという先生です。

番組は、その水谷先生が全国各地を講演して回り、薬物の本当の恐ろしさを
子ども達、そして教員、大人達に語る姿と、実際の夜回りの様子、そして
ジャーナリスト江川紹子氏によるインタビューで構成されていました。

---

子ども達は、学校・家庭・社会で行き場所を無くして、夜の街の住人になる。
一見すると、行き場を無くした子ども達を優しく温かく迎え入れるかに見える
夜の世界。そこに住む大人達は、夜の世界に身を寄せる子ども達を食い物にして
生きているのです。

そんな裏の顔を持つ夜の世界に沈んでしまった子ども達を助け出すために、
時には暴走族も、暴力団も相手にもするという水谷先生。

---

本当にこれほどまでに子ども達のことを本気で考え続けている大人が
いるっていうのは、わたしは後ろ頭を殴られたくらい、ショックでした。

わたし達も日々子ども達を相手にしていながら、これだけ覚悟と信念を持って
いたのかと問われれば、正直これほどまでには考えていませんでした。

子ども達は、日々たくさんの問題の中で生活しているのは、頭では
わかっているつもりでした。しかし、一人ひとりの子どもには、
抱えきれない、受け止めきれない数々の問題があり、というのも、
社会中のフラストレーションが子ども達に降り積もり、それを子ども達は
大人に訴えることも出来ずに苦しんでいるというのです。

それら苦しむ子ども達をわたし達大人が支えていくのが夜回りをすることより
本当に大切な仕事であり、そのためには日々子ども達に寄り添って
いかねばならないのだと教えられました。

そして、子ども達一人ひとりの心の中にある花の種を、それぞれ
咲かせるために、大人が愛情を注いであげなくてはならないのだと。

---

うまく言葉で言い表せないんですが、川上も、子ども達に携わる
仕事をする以上、この水谷先生のように、子ども達を本当に
大切にしていかねばならないなと改めて決心しました。

現在育英センターに通ってきてくれているみんなの中には、
たとえば水谷先生のところに駆け込むほど苦しんでいる人は
いないと信じたいですが、それでも、日々喧嘩やトラブルなども
ありますし、保護者の方のトラブルも目にしてきているでしょう。

そして、わたし達大人に言えない苦しみや悩みを抱えている人も
いるのかも知れません。でも、些細な苦しみだと思って我慢して
いたり、或いは大変な問題なんだけど、そんなこと先生に話したら、
困ってしまうから等の理由で話せない人もいるかも知れない。


どんな小さなことでも良いですから、この人になら話せると
子ども達が安心して悩みや相談を打ち明けられるような大人に
川上はなっていきたいと思います。

そして、どんなときでも子ども達のそばに立って、子ども達を
守り抜いて、どの子もやがて一人ひとりの花を咲かせられるように
大切に育てていきたいと思いました。


これが、川上の小さな決心です。

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印象的だった言葉を、ビデオを再生して、メモを取りました。
以下に抜粋します。

信念に満ちた、力強い言葉です。

水谷修先生のHPはこちらです。

夜回り先生~水谷修HP~

---
夜の街に住む子ども達、通じて言えるのは、自己肯定感・自信が無い。
昼の街で徹底していじめられてますよ。
「おまえはこんなこともできないのか。」
「あんなこともできないのか。」
「もうそんな格好で学校来なくていいよ。」
「おまえなんか産まなきゃ良かった」
…それやられたら昼の街にいれない。
それで僕の街(夜の街)に来て、

夜の街の大人達は優しいですよ。
なぜ夜の大人達は優しいと思う?

子ども達覚えておけよ。
それは君たちを食い物に出来るから。

女の子は体を売らせる。薬漬け、覚醒剤漬けにさせる。
男の子達は自分の手足として使える。
だから優しい。それに引っかかってしまうんです。

---

(講演会で保護者に対して)
皆さん方甘えてるんですよ子育てに。
いいとこなんて、きっと勝手に自然に伸びていく。
だったら、悪いところを叱って良くして、もっと良い子にしようとする。

でも、もし子ども達が自分のいいところに気付いていなかったら、
自信が無かったら、攻撃だけされるわけですから、
自分はダメな人間だ、どうせ家にいたってダメなんだ。
自分はダメな人間だ、学校だって好かれてない。

そうして夜の部屋でカミソリ用意してリストカット、縄を用意して首に巻いて
自殺、或いは僕の住む夜の世界に出て、そうなっていくんです。

---

恐ろしいことに気付いた。

非行も犯罪も薬物も、リストカットも自殺願望もOD(処方薬乱用)も
みんな根っこは一緒なんです。

昼の世界で徹底して攻撃されて、夜の世界でそれを抱え込んでいる。

元気の良い子は夜の街に出る。暴走族、ギャングになって大人に復讐。

つかの間の救いを、一時の男性との関係に求める人は、買春されて
父親を求めてる。哀れですよ。

もっともっと繊細な子は、真っ暗な夜の部屋で、親がぐうすか寝ている
部屋の隣で、カミソリを前に手を切っていく。

そして、自分の血を見て、手を切ることの中で、自分が生きていることを
堪え忍んでいる。

いいですか。リストカットは心の叫びです。生きるためにあの子達は切っている。
やっとそれで体のバランスを保っているんです。

---

みんな覚えておけ。水谷が優秀だっていうのは、成績じゃない。

学校の成績なんて先生にとって、どうでもいい。
彼は心が優秀だった。

心の優秀さは日々の生き方でしか作れない。

---

いいか。小学生でも、中学生でも、高校生でも、どんな子どもでも、
鉛筆一本盗ろうが、口紅一本盗ろうが、パン一個盗ろうが、
お菓子を盗ろうが、人の悪口を言おうが、人を言葉でいじめようが、
暴力でいじめようが、薬物ドラッグを使おうが、体を買われようが、
人を殺そうが、自分でやったことの始末は自分で付けなさい。

逃げちゃダメだ。それが人間だ。どんな子どもでも。

---

先生はね、君たちもそうだよ、すべての子どもは、
花の種だと思っている。

親やわれわれ教員が、地域の大人が、マスコミまで含めた社会の
すべての大人が、
「おまえのそういうとこ好きだぜ」
「おまえはいいやつだな」
「おまえにはこういう明日がある」
「かわいいよおまえは。愛おしいよ。」
「愛してるよ」

たくさんの愛で育てれば、みんな時期が来ればきれいな花を咲かせる。

もし腐った花を咲かせたり、枯れる子どもがいたら、それは大人によって
枯れさせられた被害者だ。

---

(大人へ)
皆さん方は、大人は昼の世界で、子ども達に愛を与えてほしい。

愛は言葉じゃない。子どものそばに行って、そっと肩を抱いて、
「いるぞ」、ってそれでいい。

愛はお金じゃない。

子ども達を守ってくれれば、その子達は夜の世界には行きません。
(中略)

子ども達は大人社会の明日への夢です。

子ども達の何倍もいる大人達が、子ども達を守って守って、守り抜いてほしい。

---

(子ども達へ)
いいかい、君たちのこの心の中には宇宙に一つしかない、大切な大切な
宝物である、花の種がある。
その花の種は、一人ひとりすべて違う。
君たちは君たちの人生で、その花を咲かせなきゃならない。

いいかい、覚えておきな。
その花のタネは太陽の下でしか咲かないんだ。
ぼくの住む夜の世界には来ないでくれ。

昼の世界でどんなことがあっても、その花の種を咲かせてくれ。

---

いいですか、人を信じることを怖がらないこと。
裏切られても裏切られても信じること。

世の中には裏切る人間もいるかも知れない。
でも、それ以上に君たちと共に、悩み苦しみ、優しさを分かち合い、
君たちに優しさを与えてくれる大人達の方が多い。


以上、
 NHK/ETV特集
「いいもんだよ、生きるって
  ~夜回り先生・水谷修のメッセージ~」より

---



これらが、抜粋ですが、多少違っているところもあるかも知れません。
この番組がDVDでも販売されているそうですので、興味のある方は、
ご覧になると良いかも知れません。

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ガンバロウ長岡!!!
 ガンバロウ育英!!!
by 川上
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あめゆじゅとてちてけんじゃ

2005-02-26 05:51:05 | 川上のひとりごと日記

   けふのうちに
   とほくへいってしまふわたくしのいもうとよ
   みぞれがふっておもてはへんにあかるいのだ
   (あめゆじゅとてちてけんじゃ)

     ~宮澤賢治 「永訣の朝」より~


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宮澤賢治が26歳の時、1歳年下の妹トシの死を受け、書いた3部作の一つです。

25歳という、あまりに若い年齢での妹の死。
その深い悲しみの淵にありながら、賢治自身の心が悲しみから、やがて
清冽なものに転じていく様子が表現されています。


実はこの詩を、先日思いがけないところで聞きました。
それは、学童に通っている子ども達をいつものようにお迎えに行った
車中でのことでした。

いや、驚いたのは言うまでもありません。鳥肌が立ちました。
わたしの中に、ものすごい衝撃が走りました。

---

読んでくれたのは、ある2年生の男の子でした。

彼は、ゲームが大好きです。家でゲームをしてばかりいました。
ご両親もそれでは良くないと、どうにかしなくては、と考えていました。

で、ある時、お父さんが一冊のドリルを買ってきて彼に与えて言いました。

「今日から、ゲームの前にこの本を読むんだ。読んだらゲームしてもいいぞ」と。


その本は、隂山英男氏監修による徹底反復音読プリントという
ものでした。薄いドリルですが、硬軟取り混ぜた名文がたくさん収められて
いるものです。

本を持って、後部座席に座った彼に、「その本なに?」とわたしは訊ねます。
その本を持つに至った経緯をこともなげに語った彼。
わたしも「へぇ~そうなんだ。」とそれほど気にもせずに、「じゃぁさぁ、
今読んでるところを聞かせてよ。」と半ば試し気味に言ってみました。

すると、次の瞬間、彼の口から出てきた言葉が
「永訣の朝 宮澤賢治/けふのうちに/とほくへいってしまふ
わたくしのいもうとよ」
 でした。

「あ、知ってるよ、それ」と最初は言って、一緒に冒頭を声を出して
読んだりしていたのですが、彼は最初から最後まで、本を見ながら、
一気に読み終えたのでした。

どうでしょう。小学2年生が「永訣の朝」か…と、言葉を無くしているうちに、
さらにはその詩を淡々と、さらさらと読み上げるのです。

---

まずこの文章を特に指定されたのではないのに、彼が自ら選んで
読んでいたことへの衝撃と、おそらく繰り返し練習が積み重ねられて
いるであろうと推測するに十分なくらいのすらすらとした音読ぶり。

この2点がわたしには言葉に代えがたい驚きでした。

---

大人であるわたしは、まず音読の課題というと、その意味合いなども
考えてしまうのです。悲しい詩はやめようとか、人の死を題材にした
ものは、まだ小学生には早すぎる・難しすぎるかも知れないなどです。
意味がわからないだろうとか、ヘビーだろうとか。

それは間違っていたのでしょう。間違っていました。

子ども達は、そんなことはお構いなく、きちんとその言葉を通して、
その世界を子ども達なりに受け止め、味わうことも、感じることも
できるのです。

「これは高校生の教科書のレベルだから」なんて思っていましたが、
そもそも、百人一首や、古文も暗誦でやっていながら、近現代の詩を
取り組まない理由がどこにあったというのでしょうか。

音読・暗誦で目指していることは、名文を声に出して読むことで、
日本語の語調を味わい、語感を感じ、楽しむ。そして前頭葉に刺激を
送り、脳を活性化するところにあります。

決して、古文の解釈をしたり、文法がどうのとか、筆者の気持ちや
考えを探るとか、そういう類のことではありません。

一体どこの小学校の1,2年生の教科書に、祇園精舎や徒然草が出てくる
でしょうか。日頃やっていることを棚上げにして、自分の中に勝手に
枠[ワク]を作ってしまっていたのでした。

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小学生と日々関わっていると、大人になった自分の中にはこうした
つまらないワクがどれほどあるのかと気付かされることがあります。

大人が面白いとか、面白くないとか、良いとか悪いとか決めなくとも、
子ども達は自分の目で、自分の感覚で、良いものを選び取る能力を
持っているのです。

今回の「永訣の朝」の衝撃を通して、

・大人の「ワク」或いは「フィルター」を通してから子ども達に与える
ことばかりをしていてはいけない
・もっと子ども達の感性を信じるとともに、子ども達の感性を磨いていくには
どうするか、その方法を考えていくこと
・また、子どもの感性に負けないだけの感性を私自身の中にも持ち続けたい

と思いました。

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それから、もう一つ大事なこと、それは「こんな程度のことだけどさぁ」
なんて思うことでも、お父さんお母さんからしてもらうこと、思ってもらう
ことが、子ども達にどれほど励みになるかということ。
子どもを思う気持ちは、必ずその子ども達に伝わるということ。


なにげなく渡したものかも知れない、ものすごく悩んで選んだものかも知れない、
あるいは一つの賭けだったのかも知れない、お父さんの書店で選んだその一冊の
ドリルを、彼は彼なりに面白がって読んでいる。

彼は学習と思っていないかも知れないし、ゲームのためだからと割り切って
考えているかも知れない。だけど、どんなカタチでも結果が全てを物語って
いるのです。だって、すらすら読んじゃったんですから。

お父さんの賭けは成功でした。

きっかけはどうあれ、軌道に乗ってしまえば、面白がって取り組んでくれるように
なってしまえば、その学習はもうお父さんからのお仕着せものでなく、彼自身の
楽しみになってしまうのです。

それは、お父さんの彼を大切にする気持ちから起こした行為が実を結んでいるという
ことではないでしょうか。

百の言葉を並べるよりも、時にはこうした一つの行動に出る方が、子ども達のために
なるという素敵な例を見た気がします。

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最後になりますが、ここに宮澤賢治の「永訣の朝」全文を掲載しておきます。

上のわたしの文章が大げさだと思ったら、皆さんも一度びっくりたまげながら、
この文を読んでみてください。本当にびっくりたまげます。

その際は、必ず声に出して。お願いします。


---

永訣の朝          宮澤賢治

けふのうちに
とほくへいってしまふわたくしのいもうとよ
みぞれがふっておもてはへんにあかるいのだ
(あめゆじゅとてちてけんじゃ)
うすあかくいっさう陰惨〔いんさん〕な雲から
みぞれはびちょびちょふってくる
(あめゆじゅとてちてけんじゃ)
青い蓴菜〔じゅんさい〕のもやうのついた
これらふたつのかけた陶椀〔たうわん〕に
おまへがたべるあめゆきをとらうとして
わたくしはまがったてっぽうだまのやうに
このくらいみぞれのなかに飛びだした
   (あめゆじゅとてちてけんじゃ)
蒼鉛〔さうえん〕いろの暗い雲から
みぞれはびちょびちょ沈んでくる
ああとし子
死ぬといふいまごろになって
わたくしをいっしゃうあかるくするために
こんなさっぱりした雪のひとわんを
おまへはわたくしにたのんだのだ
ありがたうわたくしのけなげないもうとよ
わたくしもまっすぐにすすんでいくから
   (あめゆじゅとてちてけんじゃ)
はげしいはげしい熱やあえぎのあひだから
おまへはわたくしにたのんだのだ
 銀河や太陽、気圏などとよばれたせかいの
そらからおちた雪のさいごのひとわんを……
…ふたきれのみかげせきざいに
みぞれはさびしくたまってゐる
わたくしはそのうへにあぶなくたち
雪と水とのまっしろな二相系〔にさうけい〕をたもち
すきとほるつめたい雫にみちた
このつややかな松のえだから
わたくしのやさしいいもうとの
さいごのたべものをもらっていかう
わたしたちがいっしょにそだってきたあひだ
みなれたちゃわんのこの藍のもやうにも
もうけふおまへはわかれてしまふ
(Ora Orade Shitori egumo)
ほんたうにけふおまへはわかれてしまふ
あああのとざされた病室の
くらいびゃうぶやかやのなかに
やさしくあをじろく燃えてゐる
わたくしのけなげないもうとよ
この雪はどこをえらばうにも
あんまりどこもまっしろなのだ
あんなおそろしいみだれたそらから
このうつくしい雪がきたのだ
   (うまれでくるたて
    こんどはこたにわりやのごとばかりで
    くるしまなあよにうまれてくる)
おまへがたべるこのふたわんのゆきに
わたくしはいまこころからいのる
どうかこれが天上のアイスクリームになって
おまへとみんなとに聖い資糧をもたらすやうに
わたくしのすべてのさいはひをかけてねがふ


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ガンバロウ長岡!!!
 ガンバロウ育英!!!
by 川上

やっぱり歌はムズカシイ

2005-02-25 21:57:58 | 育英センター情報


三島町より、東山方面を臨む。

 強い風が新潟県内に吹き荒れた今日の午後、
 どこまでも続くかに思える雪野原の向こうには、
 春の日差しを浴びて輝く銀色の山が見えた。

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2月最後の音楽教室。

きょうは歌→合奏→歌という変則的な流れの稽古でしたが、
先週よりも多くのみんなが練習に参加してくれて、真剣に
歌いました。

きょう歌った歌は、「鞠と殿様」「砂山」「おぼろ月夜」の
3曲。いずれも3月の音楽発表会で歌う歌です。

今年の音楽教室の歌のテーマは、やさしいメロディーを丁寧に
歌い上げることです。そのテーマに沿って、今回選んだ曲も
皆さんがよく知っているシンプルな曲ばかり。

でも、シンプルなメロディーを真剣に歌えば歌うほど、丁寧に
歌えば歌うほど、本当の音楽の難しさ、歌うことの奥深さが
ジワジワとひびいてくるのですね。

そもそもやさしいということは、覚えやすいという意味で、
歌いやすいとか、すぐに上手に歌えるということではないのですね。

きょうもだいぶ厳しい注文をみんなに出しました。
ポイントは以下の三つ。

1.のどをつぶさずに、開いて息を送り出す
2.口をしっかり開けて、言葉をはっきりと
3.音の立ち上がりから、終わりまで音をまっすぐに


みんなどのくらいできましたか?

いや、実際川上自身もこれだけのことが非常に難しくて、みんなに
注文を付けてはいますが、自分でも完璧にはとてもできません。

だからこそ、挑戦する意味があるのです。だれでもがすぐに出来る
ことだったら、面白くないですからね。

また、来週も挑戦して、きょうよりももっと上手に、いや心に響く
歌にしていきましょう。

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きょうは、インフルエンザや風邪が治り、復活してきた人が多く、
先週よりも人数が多い音楽教室になりましたが、歌の途中で
具合が悪くなる人が4名もいました。

まだまだインフルエンザも風邪も流行る時期が続くので、体調管理には
充分気を付けてください。

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明日の育英センター担当は、豊岡綾子先生と、長谷川亜沙美先生。
亜沙美先生はご存じ昨年度まで育英センター担当でした。
久しぶりの育英センター土曜日担当です。どんな遊びができるか
お楽しみに!!

川上もお昼前くらいには遊びに行く予定です。

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ガンバロウ長岡!!!
 ガンバロウ育英!!!
by 川上

空手教室にばら組さん参加

2005-02-25 08:07:36 | 育英写真館
昨日の空手教室には、4月に行われる大会に向けて、保育園の年長ばら組から
数名の人が参加してくれました。

育英センターの1~3年生と共に、稽古に励んだのは6名のばら組さん。
見学のみの人も数名いました。また、保護者の皆さんもおよそ1時間半に
渡る練習を最後まで見学していってくださいました。

子ども達は、お互いに緊張感を持って稽古に臨んで、充実した練習を
することができたようです。暖房もない体育館で寒かったですが、
終わった表情はみんな満足していました。

来週もお待ちしています。また元気においでください。















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ガンバロウ長岡!!!
 ガンバロウ育英!!!
by 川上

第2回説明会終了!!

2005-02-24 04:53:35 | 育英センター情報
第2回の入所説明会が昨日終わりました。
予想を遙かに超えて、大勢の皆様(!)にお越しいただきました。
感謝です!!


学童コースに加えて、チャレンジコースの空手教室に関心をいただいた
ようで、大変うれしいです。

空手を通して、みなさんが心身共にたくましく育ってほしいと
思います。本日木曜日は空手教室も午後6時半より開始します。
「空手を」とお考えの方は是非一度ご覧になって検討ください。

また、空手をしている方の保護者の方とも情報交換をされると、より
多くのお話・体験談なども聞けるかと思います。

皆様のおいでをお待ちしております。

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ガンバロウ長岡!!!
 ガンバロウ育英!!!
by 川上

クスリが山ほど!?

2005-02-22 21:37:43 | 川上のひとりごと日記
先日のことです。
娘が微熱なので、午前中の仕事を休み、医者に行きました。

その日は小児科が休みだったために、耳鼻咽喉科へ。
中耳炎もあるので、その経過もあわせて診てもらおうと、
連れて行ったのでした。

ムスメは熱があるとは言っても、微熱程度。さらには、
お父さんとの外出で、テンションも上がり、平日の午前中と
いうこともあり、体力も充分。誰が病人かと思うくらいの
元気印です。

順番が来て名前を呼ばれ、診察室にハイテンションで入るムスメ。
元気いっぱいで診察室に入ったまでは良かったのですが、
お医者さんが耳をいじり始めると、大騒ぎ!!暴れるわ、蹴飛ばすわ、
泣きわめくわの暴れ放題です。

それでもようやく診察を終わりました。

続いて、わたしもついでということでのどが痛いのを診てもらいました。
おまけに、花粉症持ちなのでその話もして、クスリをもらうことに。

そして、診察を終えて薬局に2人分の処方箋を持って行くと、待つこと
およそ5分。薬剤師さんがカウンターの上にクスリを並べ始めました。

まずそれぞれの袋を敷いていきます。その上に、クスリの錠剤や、袋、
ボトルなどなどを載せていきます。あれあれ、カウンターが大変なことに。

「おいおい、まだ並べるんですかい!?」って言うくらい。

ムスメの風邪・中耳炎のクスリが5袋くらいと、父親であるわたしの
風邪薬が4・5袋ほど、それから花粉症の飲み薬が1つに、点鼻薬2種類、
目薬2種類…。しめて14,5袋がカウンター上に所狭しと並び、それは
それはもう壮観でした。

あまりの見事な並びっぷりに、カワカミは笑ってしまいました。

「これみんなもらってくんですか?」と、思わず笑って聞いてしまいます。
だって、そのとき、薬局の中には待ってる人はわたしだけ。
薬剤師さんもわたしの言葉に笑ってしまいました。

会計の金額を聞いて思わず安心しましたが、払える金額で良かった。
とんでもない金額になるんじゃないかと思いましたが、乳幼児は
薬代はかからないのですね。


そのおかげで、今はのどの調子は良いですが、あれほどクスリが並んだのには、
正直たまげましたね。

今年は、花粉が例年よりたくさん飛散するそうなので、早めの手当で、
ひどくならないようにしたいですね。

皆さんは花粉症は大丈夫ですか?

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ガンバロウ長岡!!!
 ガンバロウ花粉症!!!
by 川上
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明日は第2回目の入所説明会

2005-02-22 21:16:59 | 育英センター情報
明日23日水曜日は、第2回目の入所説明会を実施します。

前回おいでになれなかった方は是非一度お運びください。
スタッフ、新2・3年生一同、心よりお待ち申し上げております。

なお、時間は午後6時から1時間ほどの予定です。

その際、保育園でも時間までお子さんをお預かりしますし、また
育英センターに一緒においでいただいても結構です。

皆様のおいでをお待ちしております。

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ガンバロウ長岡!!!
 ガンバロウ育英!!!
by 川上
by 川上

インフルエンザが猛威

2005-02-22 09:57:14 | 育英センター情報
インフルエンザが長岡でも大流行しているようです。

昨日入った情報では、大島小学校がインフルエンザにより
欠席者多数のため、2月22日、23日の2日間、
3年生、4年生が学年閉鎖となったそうです。

育英センターでも、インフルエンザで休みの人が何名か
います。十分気を付けてください。


また、昨日からの雪で冷え込みも厳しくなっています。
体調を崩しやすい時期ですので、無理をせず、早寝早起きで
体力をしっかりつけて、手洗い・うがいの励行と、バランスの
良い食事で、インフルエンザや風邪を予防しましょう。

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ガンバロウ長岡!!!
 ガンバロウ育英!!!
by 川上



保護者面談スタート

2005-02-21 13:57:29 | 育英センター情報
本日21日月曜日より、保護者面談を開催します。
日程は先週末に配布のおたよりの通りです。

また雪が降り、お足元の悪い中、大変恐縮ですが、
ご協力よろしくお願いいたします。

なお、駐車場には限りがあります。恐れ入りますが、
隣接のツチタさんの駐車場をご利用頂き、お帰りの際には
夕食のお買い物をお願いいたします。

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ガンバロウ長岡!!!
 ガンバロウ育英!!!
by 川上