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【新カテゴリー開始】看護学生辞めて良かったこと 働くことと教育とのリアリティギャップ編

2022年06月23日 | 看護師・看護学生辞めたセカンドキャリア

「実習マジ大変だから死ぬよ?」

看護師免許を取得するために大変だと言われているのが、

看護実習、臨地実習と呼ばれるものです。

ちなみに、うちの看護学校では実習で単位未修得となり、留年したり退学していく学生が1学年に毎年5人以上います。

ここ数年、2020年あたりからは、コロナ禍、コロナチャンスによって、実習が学内実習

、シミュレーション実習となったため、実習による留年は減りました。

しかし、2021年から2022年にかけて、臨地実習受け入れ病院が復活してきて、看護学生が

実習を理由にした留年をちらつかされて、窮地に追い込まれています。

 

私の学生時代、看護大学では実習は特に厳しいと感じませんでした。

それはマナー面や看護学生としての態度、身だしなみさえ守れていれば、C評価でパスできるからです。

 

しかし看護学校、専門学校では「実習で留年する、単位を落とすもの」という位置づけ

「不適格者を見つけるもの」という位置づけなのです。

 

ですから、実習という場を使って、容赦なくふるいにかけます。

(学生と教員の力の差を見せつける場だと勘違いしている教員が8割くらい)

 

私自身は看護学生時代、「実習は毎日休まず出席すれば単位が取れた」という学習環境でしたので

専門学校の実習への厳しさはカルチャーショックを受けました。

 

例えば、実習受け持ち2日目にアセスメントを終え、看護の方向性を決めなければならないのは、臨床経験がなければ

とても無理だと思います。

 

それができなければ「期限までに課題や記録ができない」「看護過程を展開でなかった」と評価されて、

実習は欠点がついてしまうのが現実です。

実際に働くようになると仕事というのはそういった期限が短いものもあります。

ですから、そういった能力はいずれ身に着けるべきだとは思いますが、給料ももらっていない、責任もない立場の看護学生に

不眠不休で記録を書かせ、できなかったら欠点とするのはかなり厳しい指導内容ではないかと思います。

 

その教育内容についてこれなくて欠点を重ね、留年する学生もいます。

 

実習の位置づけについて違う視点でお話します。

お菓子職人は、おいしいお菓子が創れなければ、誰も買いませんから、職人・パティシエとして生活できません。

残念ながらその人は、他の職業を選ぶべきなのです。

ですから、お菓子職人になりたい人は、製菓専門学校に行くよりも、

売れている、入り中のお店で修行する、働きながら勉強するのが

一番の近道です。

製菓学校はお菓子の作り方、過去に売れたお菓子の作り方は教えてくれますが、「今、売れるお菓子」

「これから売れるお菓子」の作り方を知りません。

 

看護業界はどうでしょうか?

「一流の看護師になりたい」と思って、働きたい病院に修行させてください、助手でもなんでやりますから仕事を教えて

くださいと頼みにいっても教えることができません。

医療行為や看護行為は「業務独占」という法的縛りがあるからです。

 

「看護学校」という基礎教育をする学校を卒業しないと、看護業務をやらせてもらえないのです。

 

ところが、仕事の本質から言えば、基礎教育とは何か?というと「現場で働くこと」なのです。

これを学校に任せるのであれば、学校は病院付属にすべきだし、授業料は取るべきではないでしょう。

もちろん、教科書も無料にして基礎教育を依頼している病院側が全て負担すべきだと思います。

逆に授業料を取るのであれば、全てのノウハウを教えて、余程の問題がない限り、ライセンスは発行すべきだと思います。

 

現場側が、そいうっためんどくさいところを学校に丸投げするため、本当に必要な人材が育てられない

学校教育と臨床現場で欲しい人材とにギャップが生じるのです。

ですから、卒後教育で教え直す病院が人気がありますから、

現場の教育担当者は

「最近の新人、何も知らないやん!看護学校って何なの?」となるでしょう。

 

つまりは看護教育自体がただの儀式的なものであり、実際は「教育利権」にすぎません。

医療材料、医療系メーカー、出版業界、衣料メーカーの利権なのです。

 

しかし、国家資格系の職業は看護教育を通過しないと仕事ができない、卒業して国家資格を取得しないと働けない職業である

としてしまっている、「囲い込み」をしている業界です。

 

個人的には、医療介護業界は、

知識や技術をブラックボックス化しているのに、保険税で給料を支払う制度っているため

国民に対して不誠実でインチキしている業界だと思います。

 

看護教育とリアリティギャップの視点から話をすると

日本の外国語教育が100年1日的な内容で、上手くいかないのと同じ理由です。

仕事や言語は「実践が最初にあり、レベルアップするために座学、教育がある」べきなのです。

つまり、働いてみて、足りない部分を学ぶ、自分で研究するのが正しい教育なのです。

 

ですから、日本の教育、看護教育自体が

単なる通過儀礼であるため、その内容に魅力がなく、実際就職してみるとリアリティギャップに苦しめられ

長く続けることができなくなってしまう原因を生み出しているのです。

 

ですから、軽い気持ちでこの業界に足を踏み入れるのは考え物です。

まともに卒業できるかどうか不明ですし、卒業しても、資格があるからといって食べていける保障がないからです。

 

高給取り、求人に切れ目がないのは理由があるのです。


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