心のハンドル操作方法 幸せに生きるための教習所

旧精神科医療は思想警察なのか?

日々の訪問看護のポイントから退院支援政策の本質を考える

2015年11月13日 | 精神科訪問看護

おはようございます。

訪問看護、特に精神科指示書で入る、訪問のポイントを少しだけ。

というか、うちのステーションは30分で訪問をきっています。そして、1対1訪問。

これが一番効率よく、収益に繋がります。

病院の訪問看護は2対1の複数訪問が基本ですよね。これは主治医の指示で決まります。診療報酬は1対1に比べればあがりますが、効率は悪い。

もともと、精神科の訪問看護はすることがありません。

究極、話し相手です。これが難しい。

①無害である。②否定しない③同じ質問しない

まずは、生きているか?

だって、麻薬や覚醒剤と同じ成分の薬を毎日飲んでいて、脈はいつも80~90あるんですよ。いつ死んでもおかしくない。

そして最近何やっているか?

これは、報告用ですね。精神科の患者さんてのは、毎月保健所に情報提供として報告されてます。この意味解ります?

危険人物として逐一保健所が情報管理しています。

そこから生活保護なら生保担当に、障害年金受給者なら担当に情報が流れるわけです。

ですから、国の政策として公衆衛生、精神保健行政としてやっているため精神科訪問看護はなくなりません。公安警察の内偵と同じです。

考え方として矛盾しているのは、「これは医療のカテゴリーじゃないだろ?医療保険使うなよ」と思います。①国保で7割、②自立支援制度で2割、③医療証で1割、合計10割をなんだかんだ公費で賄っています。

 実質負担なし。③のマルショウは障害者手帳が2級以上じゃないと交付されないとかルールあります。しかし、②の自立支援医療の限度額認定を受けると1ヶ月の支払いの限度額が決まってくるので殆どの利用者が2500~5000円のお支払いとなります。

 自立支援医療に医療機関として、病院、薬局、訪問看護が追加指定されると、追加指定機関の支払いは自立支援医療からされます。

 ここまで来ると、精神障害者だけ、公費で賄われている手厚い待遇がある「みなし公務員」であると理解できると思います。

こんだけ公費かけてもらえているんですが、上記保健所が管理しているのです。

ずーっと差別されながら生きていきます。

賢い患者は障害者手帳をフル活用しながら、障害年金受給しつつ、非正規の仕事をして海外旅行ばかりしている方もいます。PSWよりも制度を知っている患者さんってのもいて、本当にすごいなぁと感心してしまいます。

 

精神科の患者さんと話していて、「楽しい」とか「意味があるなぁ」と感じるのは大体10%くらい、殆どが苦痛とまではいきませんが、時間との戦いです笑

何もすることがない人が多い。

社会性がないので、一般論や一般的な話題は通用しません。

趣味もありません。タバコと酒とパチンコくらい。

パチンコでも趣味があればいいほうだなと最近思います。

そして読書もしていないし、基礎学力も低いので会話をするのも訓練がいります。

少しでも普通の感覚、一般人の目線で話をすると、

「あの看護師は感じが悪い、もう訪問看護来なくていい」

というクレームの電話が(笑)

昔は「何様だよ?」

と思っていましたが、最近は「障害者様だよね!失礼いたしました」と思えるようになりました。

社会は、精神障害者のような効率性の悪い、怠け者を労働という環境に組み込んで活用していこうとは思ってもいません。危険人物は刑務所のような病院で一生すごし死んでくれ、退院しても、何も揉め事を起こさず、静かにしていてくれとしか思っていません。

精神障害とは「脳がおかしいわけではない」んです。

「考え方、思想信条が世間一般とずれているだけ」なんです。

しかも、それを誰かが矯正しようとしてきたが、矯正できず、共生できない人達なのです。

ですから、抗精神薬という麻薬や覚醒剤と同じ成分の薬を医者の権威で飲ませ、廃人にしていく、当然、身体にも負担がかかるので早死にします。

彼らと話をすると、人間は、コミュニケーション力、自己表現力が本当に大切なのだなあと思います。これは人間関係の中で形成されていく能力です。

コミュニケーションの乏しい家庭で育つと、精神障害者になる確率は高いでしょうね。

統計で調査したわけではありませんが、家庭に訪問させてもらい家族を見ると、「あー、やっぱりか」と思います。

 その特徴として

 ①本人に自己決定権がない

 ②家族のパワーが強すぎる

 ③世間体が強すぎる

 ④片親が多い

という感じです。貧困は実のところ関係ないように思えます。

 ただし、貧困が関係している家庭もあり、現在流行っている、感情障害圏のBP,MDIみたいなのは昔のいわゆる境界性人格障害(この名前もひどいよなぁ、単なるわがまま、寂しがりやさんなのに)なので、こういう患者は、家が貧乏なところが多かったり、常習的に虐待が行われており、児童相談所が介入しているケースが多い。

 人格障害といわれるひとってかわいそうですよね。人格がおかしいって、だから双極性障害って名前に切り替えられたり、社会不安とか不眠症とかあの手この手で目くらまししています。

 貧困、家庭内暴力は社会問題なのですが、なぜか医療が介入しています。

 拡大する格差社会が産み出すとわかっているのですが、政府は放置しています。

 「薬漬けにして、廃人にして殺してしまえ」これが日本政府の考え方です。

 政府は「治安」を手に入れます。製薬会社は「利益」を手に入れます。我々精神科医療関係者は「利益」を手に入れます。患者は身体はしんどいけど、仕事しなくて良くなります。

 まさに、精神科医療とは医療からかけ離れた、国家が中心となって行う詐欺であり、牧畜だといえます。

 厚労省は方向転換して、長年、精神病院で入院していた人達を「社会的入院」と表現して、退院できる環境があれば退院してもらうという方針に切り替え始めました。

 より格差が激しくなり、差別意識が強くなっている現在、彼らに退院する環境なんてあるのかなと思います。

 人権擁護、医療費削減という表向きの表現をされますが、真の目的は一体何なのでしょうかね?

 私が考えるのは、一般市民へのガス抜き政策だと思います。

 政治がコーポラティズム、所謂大企業優遇政策しかしなくなり、庶民はどんどん増税されて冷や飯を食っています。ほおっておけば、庶民は異変に気付き、政府、官僚を倒しに来るでしょう。そこで視線をずらすために、精神障害者を退院という形で地域に放ち、危険人物として地域に住まわせる。すると市民の怒りの矛先は、危険人物の精神障害者にフォーカスが当たるわけです。

 「何でこいつら、生活保護もらって仕事せず一日中ぶらぶらしているんだ!!?」

 「何でこいつら、30代で年金(障害者年金)もらって生活できるんだ?」

 「何でこいつら、公共交通機関無料で医療費も無料なんだ??」

 「何でこいつらが犯罪をしても刑法39条で守られて無罪になるんだ??」

と思うわけです。当然です。これは、政府、官僚が作った法律にのっとって合法なことです。精神障害者が悪いわけではない。

 しかし、こうやって徐々に国家権力に歯向かう矛先を「市民vs障害者」という構図にしていくのが官僚の仕事なのではないか?私はそう思っています。

 

相当脱線しましたが、精神障害者への政策は、政府が言っていることを妄信してはいけません。常に裏があり、官僚が思考を尽くして行っている政策、財務省が関わっている(長期的に見れば、裏でアメリカの銀行群が関与している)ということを意識すれば政策の本当の意図が見えてきます。

 お読み頂きありがとうございました。

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