男の料理と残り物の出し方

2007-11-09 | Weblog
 
 ついに実行日
A君が
『風邪治った?』と
『80%くらい。でも食欲はあるよ!』と答えたら
『じゃ仕事が終わったらM君とそっちに行くよ』

私はあわてて
『調味料全く無いと思った方が正解。全て買って来て下さい。』とした。

2人は(A君の3才の男の子を連れて)1時間後にやって来た。

パスタを作ってくれるらしい。

何も無いと言ったからか
 コンソメ、オリーブオイル、牛乳、にんにく、里芋、ほうれん草、ハム、ツナ缶、玉葱、刻みネギ、大葉、高野豆腐、もやし、人参、等など・・・・

勝手に鍋を出し、フライパンを出し、菜箸、スプーン、ザルなど出して作り始めた。
『トントントン』
『トントントン』
うちの包丁は 切れない包丁なのに 何?あの音は?
二人で時々大声で笑いながら『トントントン』

私は対面キッチンの反対から覗こうとしたら
『見られると作りにくい。来るな!』と硬く断られた。


かぐや姫のおじいさん、おばあさんが
『トントン、トントン』と姫が はたを織っているのを覗きたい気持ちが良く分かった。

私は隣りの部屋で 3歳の子とプラレールで遊んでいた。

『出来たぞ~』との声

行ってみたら 2mほどのテーブルの上には レストラン並に2種類のスパゲティーに 野菜炒めと 高野豆腐の煮物が きれいに並べてあった。
大きな皿に和風スパと 別の大皿に野菜と牛乳で和えたスパだった。
自分が好きなだけ フォークで取って食べた。
どっちも それぞれで美味しかったが 牛乳を入れた(ホワイトソースのようで)のも初めてだったので美味しかった。
『これは何と言う料理なの?』と聞いたら
『そんなの 名前など無い、勝手に作った。』との事。
でもA君は 料理学校を卒業して 今は 大病院の調理師であるから 基本は完璧。

4人して食べ終わったところに お父さんが帰って来た。
私は 丁度1人前くらい余っていたので 別の皿に移して 野菜炒めも その脇に乗せて出した。
私は何も感じず 普段の家庭内のことだったのに
M君から
『俺 もし彼女から 残り物を集めて出されたらキレるなぁ』と言われた。
私はハッとした。
彼は 25歳独身。

それにしても そうかぁ~、確かに残り物だよなぁ~。

家庭を持っているA君が 
「食べる時に 時間差があったら しょうがないよ。」とすぐフォローしてくれた。

お父さんは 
「ほぅ、 おいしいなぁ。」と聞こえていないふりをして美味しそうに食べた。

残り物の出し方を 考えさせられた出来事であった。