先週、朝霧高原から三島の国立遺伝研へドライブした時の写真をアップしました。『いでんや』からどうぞ♪
左手を火傷しました。今、バケツにくんだ水に左手を突っ込みながら右手だけでこの文を打ってます。
福島で「全ゲノム解析」 被曝調査で環境相表明
日本中・・・いや、世界中の遺伝学者間で超不評・・・というか、マジで無意味・・・というか、日本の文系人間は頭悪いにもほどがあるというニュースであります。
例えば、今俺は左手を火傷してるんよ。そこで右手のゲノム配列を調べて何になります? 関係がないって分かるでしょ。熱じゃなくて、放射線でも同じです。では、どの細胞のゲノム配列を調べれば安心なんですか? 環境相はそれを分かっててコメントしてるんすか? 記事には「環境省は子どもを中心に調べる方針」と書いてありますが、具体的にどうするんだ? 子供をすりつぶしてDNA配列を決定するってか? あ ほ か ?
会社員や公務員のように宮仕えだと毎年健康診断で胸部エックス線撮影やってると思うんだけど、最近報道で流れてくる放射性セシウムとは桁違いの線量の放射線を毎年胸に浴びてるわけね。なんかおかしなこと起こってますか? 例えば胸の細胞のゲノム配列を決定して何か分かることあると思う?
福島県民のどのタイミングでのどの細胞のゲノム配列を調べるんすか? 環境相は「不安の解消にはつながらないかもしれないが、人間の根源的な遺伝子を調べることで将来への予防になる」と述べたそうですが、遺伝屋として言えることは「何にもなりません」ということだけです。残念でした。
別の問題点。ゲノム配列を明らかにしてしまうのは、その人にとってのパンドラの箱を開けてしまうことになります。例えば、戸籍上の親がホントに遺伝学的な親なのか・・・とか。それはまあ、極端な例としても、アルツハイマーやパーキンソン、そして、糖尿病等の発症確率や癌で何歳くらいで死にそうとか、色盲等の潜在的にもってる遺伝病の可能性とかが、バンバン出てくる可能性があるんですよ。そこら辺の覚悟や準備があって、環境相はゲノム解析をやると言ってるのか?
言葉をもてあそんでその場しのぎをするお仕事はもういいかげんにしてほしい。科学技術の世界では調べた後に具体的にどうするかがセットにされてないといけません。それらしい言葉を振り回して相手を一時的にだまらせれば済むと思ってるのがだめなんです。
細胞増殖因子「FGFC」は高線量の放射線被ばくに対して有効 - 産総研など(マイナビニュース) - goo ニュース
産業技術総合研究所(産総研)が放射線医学総合研究所(NIRS)の協力を得て、高線量の放射線被ばくによる障害の予防・治療に効果があると見られる新たな細胞増殖因子「FGFC」を創製しました。FGFCはヘパリンのような糖鎖に依存しない繊維芽細胞増殖因子FGF (fibroblast growth factor)です。線維芽細胞は主に結合組織に存在し細胞外基質を分泌します。細胞外基質は線維と基質から成り、線維は引っ張りに強い膠原線維(コラーゲン)と弾力のある弾性線維があります。そして、基質はグリコサミノグリカンやプロテオグリカンなど水分に富む巨大蛋白で、線維の間に存在しクッションの役割を果たします。生後8週間のマウス8匹にエックス線6シーベルトを照射し、2時間後に腹部にFGFCを投与。20日目で6匹が生き残りました。投与しないマウスでは生存は2匹。エックス線を照射する前にFGFCを投与すると、30日後もすべてが生存。投与しなかった群では3匹が死んだ。てなわけで、意外と細胞内ストレスが問題のように思えることでも、細胞表層を形成保護するタンパク質の大量供与が効くみたいっす。
この実験の被ばく線量は、99年に茨城県東海村の核燃料加工会社ジェー・シー・オー(JCO)で起きた臨界事故で死亡した作業員が浴びた線量に匹敵するそうです。つまりあくまでも高線量被爆での話し。福一事故で問題になってる極低線量の放射線はあんまし関係ないです。
本日のお酒:KIRIN 一番搾り + YEBISU STOUT CREAMY TOP + 高知栗焼酎 ダバダ日振
左手を火傷しました。今、バケツにくんだ水に左手を突っ込みながら右手だけでこの文を打ってます。
福島で「全ゲノム解析」 被曝調査で環境相表明
日本中・・・いや、世界中の遺伝学者間で超不評・・・というか、マジで無意味・・・というか、日本の文系人間は頭悪いにもほどがあるというニュースであります。
例えば、今俺は左手を火傷してるんよ。そこで右手のゲノム配列を調べて何になります? 関係がないって分かるでしょ。熱じゃなくて、放射線でも同じです。では、どの細胞のゲノム配列を調べれば安心なんですか? 環境相はそれを分かっててコメントしてるんすか? 記事には「環境省は子どもを中心に調べる方針」と書いてありますが、具体的にどうするんだ? 子供をすりつぶしてDNA配列を決定するってか? あ ほ か ?
会社員や公務員のように宮仕えだと毎年健康診断で胸部エックス線撮影やってると思うんだけど、最近報道で流れてくる放射性セシウムとは桁違いの線量の放射線を毎年胸に浴びてるわけね。なんかおかしなこと起こってますか? 例えば胸の細胞のゲノム配列を決定して何か分かることあると思う?
福島県民のどのタイミングでのどの細胞のゲノム配列を調べるんすか? 環境相は「不安の解消にはつながらないかもしれないが、人間の根源的な遺伝子を調べることで将来への予防になる」と述べたそうですが、遺伝屋として言えることは「何にもなりません」ということだけです。残念でした。
別の問題点。ゲノム配列を明らかにしてしまうのは、その人にとってのパンドラの箱を開けてしまうことになります。例えば、戸籍上の親がホントに遺伝学的な親なのか・・・とか。それはまあ、極端な例としても、アルツハイマーやパーキンソン、そして、糖尿病等の発症確率や癌で何歳くらいで死にそうとか、色盲等の潜在的にもってる遺伝病の可能性とかが、バンバン出てくる可能性があるんですよ。そこら辺の覚悟や準備があって、環境相はゲノム解析をやると言ってるのか?
言葉をもてあそんでその場しのぎをするお仕事はもういいかげんにしてほしい。科学技術の世界では調べた後に具体的にどうするかがセットにされてないといけません。それらしい言葉を振り回して相手を一時的にだまらせれば済むと思ってるのがだめなんです。
細胞増殖因子「FGFC」は高線量の放射線被ばくに対して有効 - 産総研など(マイナビニュース) - goo ニュース
産業技術総合研究所(産総研)が放射線医学総合研究所(NIRS)の協力を得て、高線量の放射線被ばくによる障害の予防・治療に効果があると見られる新たな細胞増殖因子「FGFC」を創製しました。FGFCはヘパリンのような糖鎖に依存しない繊維芽細胞増殖因子FGF (fibroblast growth factor)です。線維芽細胞は主に結合組織に存在し細胞外基質を分泌します。細胞外基質は線維と基質から成り、線維は引っ張りに強い膠原線維(コラーゲン)と弾力のある弾性線維があります。そして、基質はグリコサミノグリカンやプロテオグリカンなど水分に富む巨大蛋白で、線維の間に存在しクッションの役割を果たします。生後8週間のマウス8匹にエックス線6シーベルトを照射し、2時間後に腹部にFGFCを投与。20日目で6匹が生き残りました。投与しないマウスでは生存は2匹。エックス線を照射する前にFGFCを投与すると、30日後もすべてが生存。投与しなかった群では3匹が死んだ。てなわけで、意外と細胞内ストレスが問題のように思えることでも、細胞表層を形成保護するタンパク質の大量供与が効くみたいっす。
この実験の被ばく線量は、99年に茨城県東海村の核燃料加工会社ジェー・シー・オー(JCO)で起きた臨界事故で死亡した作業員が浴びた線量に匹敵するそうです。つまりあくまでも高線量被爆での話し。福一事故で問題になってる極低線量の放射線はあんまし関係ないです。
本日のお酒:KIRIN 一番搾り + YEBISU STOUT CREAMY TOP + 高知栗焼酎 ダバダ日振