遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

餃子とハンドボール

2008-01-31 23:43:31 | たわごと
昨日の天翔からの帰り道、携帯電話にメールがきた。ちょうどガソリンスタンドで灯油を入れる予定だったので、セルフの出光に入って車を停めた。メールは母から。冷凍食品とか外食について書いてある・・・気をつけろって。「なんのことだ?」そのまま携帯で電話して直接聞いてみたがよく分からんかった。自宅に戻ってテレビのニュースを見て納得!冷凍食品でえらい事件が起こってる。いつか起こると薄々思っていたことがついに起こった。よりにもよってタイミングが悪い。中国は春節前でそんなに迅速に対応できないだろう。

『中東の笛』問題で揺れたハンドボールの問題も最近の象徴的な事件。このアンフェアな状況は数年前からあった話だったらしいが、原油高に応じて増しに増した中東諸国の発言力が強いショックを与えた。テレビに出てきたクエートの王子のコメントからは彼が全く話の通じない相手だということが強く感じられる。あの世界ではあれが普通なんだろう。「こんなヤツをサダム・フセインから助けるために日本は大金を払ったのか・・・」脱力感がじわじわと襲ってくる。

サブプライムローン問題で窮地に陥った米国の巨大金融機関が中東や中国から資本を注入してもらった。日本ではバブル崩壊後に大銀行に注入されたお金は国民の税金だったが、米国は違う。自力でスポンサーを見つけてくるところは立派だが、大丈夫なのかと心配になる。経営に口は出さない約束だといわれてはいるが、中東にしても中国にしても我々のルールや公正さやマナーや常識が通用しない連中だ。ついこの前、米国から資本を入れてくれとの話が日本にきた時に日本の銀行は断った。日本のマスコミもそんなのとんでもないという論調だったが、僕は協力すべきだと思った。あいつらだけだとやばいってば!
2月初旬にG7が東京で開かれるが、世界の外貨準備高トップ10に入る国は日本しかいない。経済好調な欧州の国々でも外貨をかき集めてやっと台湾と同レベルなんだから、先進7カ国といっても貧乏な没落貴族の寄り合いでしかない。米国なんか借金大国だ。餃子の問題もハンドボールの問題も21世紀に西側諸国のかかえる苦難の序章に過ぎないような気がしてならない。これから発展し力を増す国々(中東諸国、中国、ロシア、インド、南アフリカ、ブラジル等)で我々と価値観を共有できる・・いや、せめて会話が成立する国がどれだけあるだろうか。

本日のお酒:十代目 純米大吟醸
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする