遺伝屋ブログ

酒とカメラとアウトドアの好きな大学研究者です。遺伝学で飯食ってます(最近ちょっと生化学教えてます)。

ちょっとピンボケ2

2008-01-06 22:06:44 | 読書
今日は昼から白山(しらやま)さんにお参りにむかう渋滞につかまりながら獅子吼にむかった。しかし、予報の通りに南西強風でどーしょーもない状況。となりのスクールは開いてたので、一応年始のあいさつをしてから白山ヒメ神社にお参りに。お参りしてから屋台でオム焼きそば500円♪八幡の集落を散策しながら獅子吼の駐車場に戻った。

帰路、野々市の明文堂という本屋に寄ってロバート・キャパの写真集を購入。この本屋によったのは、昨年から読んでいたジャック・モノー博士の『偶然と必然』を読み切ったんで次の本を探したかったのとTULLY'Sのコーヒーを飲みたくなったから。TULLY'Sでは『ビターモカ』を注文。美味かったです。もっとにがくても良かったけど・・・。

ロバート・キャパは以前のエントリーでもちょっと紹介したけど1930年代から40年代に活躍した有名な戦場写真家。交友のあったヘミングウェイの写真もありますが、写真集はもちろん戦場の兵士の写真がいっぱい。もちろん有名なノルマンディ上陸作戦での写真もあります。戦争を賛美するものでも反戦に凝り固まったものでもなく、そこにいる人間をそのまま映像に捕らえています。キャパの人柄を偲ばせるヒューマニティに溢れています。僕の目に留まったのは第2次世界大戦中ドイツヴェーゼル付近で撮られたパラシュート部隊の写真。当然ですが全員無事に着陸するわけではないのでしょう。パラシュートとともに地面に横たわっている兵士たちの中には生きているものもいれば、息が無いように思えるものもいます。遊びのために空を飛んで、不時着すれば助けにきてもらえる自分の目に映像が突き刺さってきます。
キャパは1930年に2人の日本人とパリで出会い、第2次世界大戦によって引き裂かれますが、戦後この2人の手によって『ちょっとピンボケ』の邦訳版が出版されます。彼は1954年に日本を訪れ彼らと再会を果たしました。今日買った本には日本で彼が撮った写真も最後の方に掲載されています。
来日してその足で彼はインドシナにむかいます。ベトナムがフランスから独立を求めて起こった戦争、第1次インドシナ戦争です。彼はそこで地雷を踏み帰らぬ人になりました。

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上の写真は土佐の田舎のグラウンドでみかけた立ち入り禁止の札。土佐弁のメッセージがとてもいかしてたので撮っちゃった。(笑) 土佐帰省中に撮った写真をまとめて『うろうろレポート』に貼りました。いでんやのトップページを経由して入ってください。カウンターがありますんで。


本日のお酒:KIRIN 一番搾り
コメント (2)
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