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滋賀県 建築家 / 建築設計事務所イデアルの小さな独り言

建築家・清水精二のブログ、何でもあり独り言集・・・。

1年点検

2010年10月03日 | 建築
ずいぶん過しやすい気候になってきました・・・。工事現場に行っていても日が暮れるとけっこう肌寒いですからね。秋のお彼岸も終わりましたが、私の叔母が「暑さも寒さも彼岸まで・・。」とよく言っています。暑さは秋の彼岸まで・・寒さは春の彼岸までという事なのでしょうけど本当にそうですよね・・。

先日、昨年竣工した「西念寺-庫裏」の1年点検を行いました。1年(四季)を通して建物を使って頂いて、どこか不具合が起きていないかを調べる点検です。まずお施主さんから不具合がないかお伺いした後、建物を一通り点検し不具合があるところについては、工務店と協議して手直しをする事にしました。

点検を終えてから、お施主さんに建物を1年を通して使って頂いた感想などを交えて、いろいろお話を伺っている中で来客から「あそこを褒められたとか・・私はここが一番気に入ってる・・。」と言われたりすると、設計者としては半分お世辞でも嬉しいものです・・。もちろん、いいお話だけではなく、もう少しこうしておけば良かったという反省点もいくつかありました。(こうした反省点は、これからの建築に生かしていかなければいけませんね。)

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それにしても、お寺の庫裏という事もあって、とても手入れされて綺麗に使って頂いているので、点検していても気持ちが良かったです。大切に使ってくださっているのが伝わってきました。(有り難いことです・・。)
画像は、プライペートスペースにある階段の手摺りです。外観や庫裏としてのパブリックなスペースは和風になっていますが、こうしたプライベートなスペースは、気持ちの切り替えができる遊び心のある空間になっているんですよ・・・。






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遅寝・・早起き

2010年06月20日 | 建築
昨日も今日も典型的な梅雨空が続いていますね・・・。今日は早起きをして、「湖西の家」のお施主さんといっしょに大阪までキッチンと家具を見に行って来ました。今日、大阪にキッチンと家具を見に行く事は以前から約束していたので、いろいろと店をまわるのに雨が降るとイヤだな・・と思っていたのですが、何とか降らずに済んだので良かったです。(大津は一時的に雨が降ったみたいですけど・・。)

湖西の家ではキッチンはセミオーダーの既製品ですが、家具の大半は造付け家具です・・。それで今日は、キッチンの最終的な確認と造付け家具についてお施主さんと私のイメージにズレがないように・・という事と、これから造る家具のいいヒントがないかという意味で大阪まで行って来ました。

設計段階では考えていなかったのですが、最近になってリビングのソファもカウンターテーブルやテレビ台と一体となるように造ってしまえば・・という私の提案にお施主さんも賛成してくださって、一体となった家具のデザインを私の方から提案することになりました。
今日、お施主さんといろいろな家具を見ながらお話をして共通のイメージが出来上がってきたので、来月から本格的に家具のデザインを煮詰めようと思っています。(今月は他の建物の設計でぜんぜん時間が取れそうにないので・・。)

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話が変わりまして、前回の記事に引きつづき神社の拝殿の仮組みの様子を紹介します。前回お話していましたように、先日・・飛燕垂木(ひえんたるき)を吊る跳ね木が取り付けられた段階で加工場に行って来ました。
画像で中心から放射状に取り付いている丸太が飛燕垂木を吊る跳ね木です。この跳ね木を梃子(てこ)の原理で上下に動かすことによって、軒先の微妙な反りやレベルを調整する事ができるようになっています。
ちなみに、今度の日曜日が拝殿の上棟式なのですが、梅雨時なので雨が降らないことを祈っています・・。

という事で・・昨日(いや今日)は深夜まで図面を書いていて、早起きして大阪まで行って来たので、まさに遅寝早起き・・睡眠不足には慣れているのですが、さすがに今日は眠いです・・・。


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湖西の家 その1

2010年05月03日 | 建築
世間は大型連休の真最中だというのに、私はずっと仕事をしています・・・。昨日も午前3時まで、設計中の建物の打合せを設備設計のIさんとしていました。前日にIさんといっしょに晩ごはんを食べて、それからコンビニでたくさんのおやつと飲み物を買い込んで、「世間は連休なんやから、おやつぐらい食べながら打合せしないとやってられないですよね・・。」などと言いながら、深夜の3時まで打合せをしていたワケです。いい大人が2人・・真夜中に何をやっているのでしょうね・・。

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という事で、先週「湖西の家」の施工業者が決定し工事契約をして頂きました。当初私が思っていた工事金額をオーバーしていたにもかかわらず、お施主さんが「コンセプトを変えない方がいい・・デザインのオリジナル性をなくさない方がいい・・。」とおっしゃってくださり、最低限の減額をしただけで着工することになりました。

以前にもお話しましたが、湖西の家は、中庭を中心にリビング、キッチン、玄関ホール、和室、広縁が配されています・・。建物の中心となる中庭には、当初水盤を設けるつもりでしたが、メンテナンスについてお施主さんと話し合った結果、最終的にはコンクリート製のテーブルと一体となった壁泉にする事にしました。(壁泉とは・・タイル貼りの壁に水を垂れ流すといった感じのイメージです。)

リビング、キッチン、玄関ホールなどの床や一部の壁には、今回60センチ角の大理石調タイルを貼っています。また、建具や造り付けの家具には、木目調のメラミン化粧板を使っています。つまり、無機質でありながら上質な空間を・・というのがテーマです。私としては、ミース・ファン・デル・ローエが設計したトゥーゲントハット邸が目標ですからね・・。(これは、ちょっと言い過ぎかも・・。ちなみに、トゥーゲントハット邸には中庭はありませんし、もちろん和室も広縁もありませんので、私のオリジナル性を生かして・・という事です。)

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何か少し話が脱線しそうになってきましたが、予算をオーバーしてでもコンセプトとオリジナル性を実現させようと思ってくださったお施主さんの期待を裏切ることなく、湖西の家がお施主さんにとって最後のユートピアとなるように頑張りたいと思っています・・・。(画像は、湖西の家に採用予定のガラスモザイクタイルと大理石調タイルのサンブル品です。)

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膳所焼美術館 水屋完成

2010年03月07日 | 建築
先週は、危機的な忙しい日々を送っていました・・・。忙殺された時間の中で、ふと・・気付いてみると花粉の季節になっていて、くしゃみを連発するわ・・鼻水ダラダラ状態になるわでも・・お構いなしに怒涛の如く仕事をしていました。
昨日今日あたりは、花粉症はひどくないですが、今週は時間が取れそうなのでお医者さんに行ってアレルギーの薬をもらって来ないといけないですね・・。

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という事で昨日、お施主さんの都合で1年延期になっていた膳所焼美術館の水屋改修工事が完成しました・・。
お茶席の水屋(茶会や茶事の準備をしたり、道具を収納しておく場所。)には、茶家(流派)によって構成や道具の並べ方に流儀があります。具体的には水屋を造るにあたって、茶碗棚、通り棚、隅棚、竹釘・・などの大きさや取付る位置が細かく決められているワケです。

今回は、茶家(表千家)の流儀に添って水屋を造ったのですが、文献や資料によって微妙に棚や釘の大きさや位置が異なるので、そのあたりを整合するのに苦労しました。(まぁ・・言ってみれば、どれがホンマやねん・・っていう事ですよね。)
もともと茶事の準備をする水屋は、1人で準備できる大きさが良いとされていたようですが、近年では広い水屋が必要とされている傾向にあるので、棚や釘の大きさや位置のバランスも微妙に崩れてきているという事なのでしょうか・・。

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それで文献や資料の食違いによって、どうしても迷って分からないところは、実際に水屋を使われる方の使い勝手の良さやお施主さんの意見を聞いて最終決めさせて頂きました。
実際に水屋を使われる方やお施主さんと話しているうちに、水屋は裏方なので形式も大切ですが、ある程度は使い勝手も考慮してバランスを決めてもいいのでは・・と感じたりするところもありました。

それにしても、やはり赤杉(貼りものではなく、無垢材ですよ・・。)は綺麗ですよね・・・。



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水盤(水鏡)

2010年01月20日 | 建築
今日は暖かくて春のような天候になると予報では言っていましたが、どうだったのでしょう・・?、私は今日は自宅兼事務所に缶詰状態で仕事をしていて、一歩も外へ出ていないので分かりません・・。(でも、そんなにいい天気ではなかったような気がするのですが・・。)

Photo

という事で、今日は水盤のお話です・・。私は、今までにいくつかの水盤を造ってきましたが、水盤とは言わずに水鏡(みずかがみ)と呼んで提案してきました。水面に映る空や雲・・木々の緑などを意識して設計していたので、意図的にそう呼んでいました・・。
建築では、浅く水を張ったものを水盤と言ったりしますが、もともと水盤とは盛り花や盆栽などに使われる底の浅い平らな陶製や金属製の花器の事を言うようですね・・。

それで、現在設計中の「湖西の家」の中庭にも水盤を造ろうと思っています・・・。湖西の家は、水盤(水鏡)のある中庭を囲うようにリビング、和室、玄関ホールが配されているので、1階の主な部屋のどこからでも水盤が見えるようになっています。もちろん、アイランドキッチンも中庭に面するようになっていますし、2階の主寝室のデッキからも水盤が見下ろせます・・。

今回考えていた水盤のシステムは、循環ポンプで水を循環させ、蒸発などで自然に減った水量を水位計で制御して自動で減った水量を補うというものでした。
先日、設備設計のIさんに水盤のシステムについて打合せをしたところ、システムを長年維持するには、コマメに手入れをするなどお施主さんにそれなりの負担がかかるという事だったので、お施主さんとも相談して現在もう少しメンテナンスに負担がかからない水盤の形状とシステムを再検討しているところです・・。

Ihouse

余談になりますが、私が今までに造った水盤には、コストがかかるので濾過機(ろかき)を設けていません。なので、毎回お施主さんには、「絶対、魚などの生き物を入れないで下さいね・・。」と言っているのですが、「分かってる・・そんなん入れへんし・・。」と言われておきながら、必ず1回は金魚や錦鯉が泳いでいるのを目撃してしまいます。
人間の心理としては、やはり・・水の溜まっているようなものがあると魚を入れたくなるのでしょうか・・??

ちなみに、水鏡と書いて「すいきょう」と読むと、水がありのままに物の姿を映すように、物事をよく観察してその真情(本質)を見抜き、人の模範になる・・という意味があるそうですよ・・・。

画像は、ワイズインターナショナル本社(上)とI-HOUSE(下)の水鏡です。

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相談しましょう・・。

2009年12月27日 | 建築
今年も残り少なくなって来ました・・・。最近、なぜか日曜日ごとにブログを更新しているので、ブログ名を「イデアルの日曜ブログ・・」とかに変えないといけないですね。なぜか・・?と言っても、ただ単に私が1週間ごとにブログを書いているからだけの事なのですけどね・・。

一昨日は、設計中の「湖西の家」に関する事で、親しい専門業者さんのところへ相談に行って来ました・・。まず、木建屋(木製建具屋)さんに行って、今回考えている大型の格子戸について製作可能かどうか・・、可能な場合の材質(木材の種類)は何がいいのか・・、戸車にレールは・・などなどいろいろ相談に乗ってもらいました。

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建具屋さんの社長は、以前に別の現場で仲良くなった方で、私の相談事に対して材木屋さんに木材のコストを確認してくれたり、納まりを職人さんに確認してくれたりと親切にアドバイスをしてくれます。(おまけに、昼ごはんまでご馳走してもらいました・・。)
それで今回考えている大型の格子戸は、少し修正を加えれば製作可能だとう事が分かりました。材質についてはコストの問題もあるので、結論はもう少し先延ばしにしようかな・・といった感じです。(上の画像は、木建屋さんの工場です。)

その後、フローリングの専門店(フローリング屋さんも、とても仲のいい方です・・。)に行って、内部のフローリングと接続する外部のデッキを同じ材質にしたいんやけど何がいいやろ・・という相談に行って来ました。もちろん、部屋の雰囲気や質感の問題もありますから、外部と内部に使える材料なら何でもいいというワケにはいきません・・。

普通に考えれば・・ヒノキ、ヒバと言ったところやろうけど、どうも派手すぎるしな・・。ラーチ(カラ松)が面白そうなんやけど、こちらが望む特注サイズを製作してくれる業者がないかも・・。やっぱり、無難なところでスギかな・・?、スギなら特注サイズでも製作してくれる業者があるぞ・・といった感じで2時間ぐらい悩んだ結果、今のところスギでいこうという事になっています。
(新製品の保護塗料もあるらしいですし・・。)

そんなこんなで、相談に乗ってもらったことを考慮しながら設計を進めていこうと思っています・・。
それで、おそらく今回の記事が今年最後の記事になると思いますので、みなさん「どうぞ良いお年をお迎え下さい・・・!」









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それは電球が切れているのです・・。

2009年12月20日 | 建築
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前回の記事で暖冬だとか・・温暖化がどうの・・と言っていましたが、ここ数日はメチャクチャ寒いです・・・。各地(海外でも)で12月としては記録的な大雪とか言っていますからね。幸いこの辺り(大津)には雪は降っていないのでいいですけど・・。
でも夕方、皇子が丘公園を散歩していたら池に氷がはっていました。道行く人も背中を丸め肩を縮めて寒そうにしている人が目立ちました。(たぶん・・私も同じ様な格好をして散歩をしていたのでしょうね・・。)
木枯らしが吹いて寒いぶん・・空気が澄んで空が綺麗なのですが、やはり暖かい方がいいですよね・・。

それで先日、以前住宅の設計をさせて頂いたお施主さんから、居間の照明がつかなくなったと連絡がありました。居間の照明だけが点灯しないのなら、「おそらく・・それは電球が切れているのですよ・・。」と言った瞬間、お施主さんが高齢なので私が電球を替えに行かなければいけないのかな・・と思ったとおり、お施主さんは、「私一人では、どうやって電球を替えたらいいのか・・わからへん。」という事でした。

その住宅は、私の事務所から車で20分ぐらいの距離なので、「今すぐには行けませんが、暗くなるまでには取替えに行きますから・・」と言って、ホームセンターで電球を買って取替えに行って来ました。お施主さんは、「こんな事で、わざわざ来てもうて悪いなぁ・・、でも助かるわ・・」と言って、お茶とお菓子を出してくださったので、すぐ帰る事もできず結局1時間ぐらいお話をして帰って来ました・・。

その日も仕事に追われていて結構忙しかったのですが、電球1つを替えに行って、お施主さんに喜んでもらって近況のお話も聞けて、かえっていい気分転換になったような気がしました。
後日、その話を私の大先輩であるS氏に話したら、S氏曰く「電球1つでも替えに行って、おばあちゃんの話を聞いたげる・・それが設計屋とは違う建築家としての原点なんやで・・。」と言ってくれました。

電球1つで、なんか大そうな話になったなぁ・・と思いつつ、「そうですよね・・。」とうなづいている私でした・・・。




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湖西の家 スタディ模型

2009年12月06日 | 建築
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現在設計している「湖西の家」のスタディ模型を作ってみました・・・。いろいろと提案プランを重ねた結果、最終プランが確定したので、本格的な実施設計を行う前に計画した建物を立体的に組み立てる事によって、ボリュームの確認やデザイン的なバランスの検討などを行うためです・・。

湖西の家の大きな特徴は、LDKと玄関ホールに対する洋風の水盤のある中庭と和室に対しての半屋外となる和風のぬれ縁(デッキ)がL型につながり、洋風、和風の屋外空間が一体となったり、大型の格子戸で仕切る事によって、各々独立した洋風、和風の空間にもなるというものです。

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さらに、半屋外のぬれ縁から外庭に出る空間を通路(回廊)として玄関ポーチとつなげる事で、空間の拡がりやつながりに奥行きと一体性を持たせています。また、この空間に拡がりとつながりを持たせている通路(回廊)が、建物の外観(ファサード)デザインにおいても大きなアクセントを与えています。

何か私の建物への想いを一方的な言葉で書き並べましたが、お施主さんには分かっても・・一般の方には言葉だけでは空間がイメージできませんよね・・。
それで細かいところは、まだまだ煮詰めないといけないのですが、外観のボリュームとデザインはスタディ出来たので、今は内観スケッチを描きながらインテリアについて色々と検討しているところです・・。

昨日と今日もお施主さんからインテリアについて、要望とアイデアのメールが届いているので、その要望やアイデアを取り入れながら検討を進めていこうと思っています・・・。




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一二三石

2009年12月01日 | 建築
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今日は、9月に竣工した西念寺庫裏の一二三石を紹介します・・・。以前にも記事でお話しましたので、ご存知の方も多いと思いますが、修学院離宮にある隣雲亭の深い軒下のたたきには、大小さまざまな大きさの鴨川石(あずき色の石と青みかかった黒い石)が、一つ、二つ、三つとちりばめるように埋め込まれていて、俗に「一二三石(ひふみいし)」と呼ばれています・・。

私はこれまでに、ガラスカレット(ガラスを砕いたリサイクル品)をモルタルに混ぜた塗り床や陶片(茶碗などの陶器の破片)をランダムに埋め込んだ外壁などを設計に取り入れてきましたが、いつも発想の原点にあったのがこの「一二三石」でした・・。
いつか機会があればアレンジすることなく、原点の「一二三石」を実現してみたいと思っていた事もあって、西念寺庫裏では玄関土間やアプローチに念願だった「一二三石」を採用することにしました。

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実際に、どのような素材や工法で造られているのか詳細は不明だったので、現場監督さんや職人さんたちといろいろ検討を重ねた結果、最終的には左官屋さんと造園屋さんとのコラボレーションによって、一二三石を実現する事ができました。
詳しい工程は省略しますが、職人さんたちは、かなり手間のかかる作業をしてくださったので、出来上がったとき(一つ、二つ、三つと鴨川石が顔を出したとき・・)には、ちょっとした感動モノでした・・。

私も現場にアウトドア用の折りたたみ式の椅子を持ち込んで、カゴに入った石を1つ1つ手にとって使える石を選定していく作業をしました・・。これが結構疲れる作業で、とにかく・・どこか一面が平らになっている石が最低条件で、それ以外にも色合いや形、大きさなどを選んでいくと、結局使える石は1割ぐらいしかありませんでした。
おかげで、一二三石のピッチが少し粗くなってしまったのが残念ではあるのですが、職人さんたちの苦労を考えると、そんな贅沢を言ってはいけないのかも知れませんね・・。

最後に、この一二三石をもう一度造ろうと思っても、たぶん出来ないと思います・・。なぜなら、材料の入手が難しいという問題もありますが、そういう問題ではなく、この仕事に携わってくださった人たちの善意(人柄)と努力の結果・・奇跡的に出来上がったものだからこそ、もう二度と出来ないだろうなぁ・・と私は思うのです・・・。



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湖西の家

2009年11月09日 | 建築
昨日は、湖西の家(計画中の住宅)の敷地測量に行って来ました・・・。と言っても、昨日は休日だったのですけどね。湖西の家の計画地は郊外の自然環境に恵まれたところにあります。私の都合もあるのですが、昨日は小春日和のいい天候だったので、測量していても気持ちいいだろうな・・と思い、朝からコンビニで弁当を買ってピクニック気分で行って来ました。(誤解がないように言っておきますが、測量はちゃんと真剣にやっていましたからね・・。)

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敷地は南に向かって緩やかに傾斜しているので、レベル(高低差)測定をして敷地内のレベルを把握する必要があります。なので、昨日は朝から夕方までほぼ一日かけて、敷地内を詳しく測量しました。おかげで・・小春日和で気持ちいいだろうと思っていたのが、午後からは敷地内(結構、広いのです・・)をウロウロ動き回っていると汗ばむぐらいでしたね。

湖西の家は、私のHPを見られたお施主さんから数ヶ月前に問合せがあり、ずっと相談を受けていました。他社との比較など過程はいろいろありましたが、先日最終的には私を選んでくださり、設計監理契約を結ばさせて頂きました。
お施主さんから、「ミースのチェアーが似合うような家にしてほしい・・」などと言われると、建築家としては大いに臨むところです・・。(何かワクワクしてきます・・。)
海外にも住まいを持っておられるお施主さんなので、湖西の家が最後のユートピアとなるように頑張りたいと思っています。

画像は敷地内になっていた木の実です・・。何の木の実か・・ちょっと分からないのですが(今度お施主さんに聞いてみよう?)、かわいい実の木なので、新しく建てる家のどこかポイントになる場所に移植しようかな・・などと考えていました・・・。





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