滋賀県 建築家 / 建築設計事務所イデアルの小さな独り言

建築家・清水精二のブログ、何でもあり独り言集・・・。

膳所焼美術館 水屋完成

2010年03月07日 | 建築
先週は、危機的な忙しい日々を送っていました・・・。忙殺された時間の中で、ふと・・気付いてみると花粉の季節になっていて、くしゃみを連発するわ・・鼻水ダラダラ状態になるわでも・・お構いなしに怒涛の如く仕事をしていました。
昨日今日あたりは、花粉症はひどくないですが、今週は時間が取れそうなのでお医者さんに行ってアレルギーの薬をもらって来ないといけないですね・・。

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という事で昨日、お施主さんの都合で1年延期になっていた膳所焼美術館の水屋改修工事が完成しました・・。
お茶席の水屋(茶会や茶事の準備をしたり、道具を収納しておく場所。)には、茶家(流派)によって構成や道具の並べ方に流儀があります。具体的には水屋を造るにあたって、茶碗棚、通り棚、隅棚、竹釘・・などの大きさや取付る位置が細かく決められているワケです。

今回は、茶家(表千家)の流儀に添って水屋を造ったのですが、文献や資料によって微妙に棚や釘の大きさや位置が異なるので、そのあたりを整合するのに苦労しました。(まぁ・・言ってみれば、どれがホンマやねん・・っていう事ですよね。)
もともと茶事の準備をする水屋は、1人で準備できる大きさが良いとされていたようですが、近年では広い水屋が必要とされている傾向にあるので、棚や釘の大きさや位置のバランスも微妙に崩れてきているという事なのでしょうか・・。

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それで文献や資料の食違いによって、どうしても迷って分からないところは、実際に水屋を使われる方の使い勝手の良さやお施主さんの意見を聞いて最終決めさせて頂きました。
実際に水屋を使われる方やお施主さんと話しているうちに、水屋は裏方なので形式も大切ですが、ある程度は使い勝手も考慮してバランスを決めてもいいのでは・・と感じたりするところもありました。

それにしても、やはり赤杉(貼りものではなく、無垢材ですよ・・。)は綺麗ですよね・・・。



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