くらのうえ市丸歯科ブログ

お口の健康を守りたい

第51回 日本口腔インプラント学会学術大会を視聴しました。

2021年12月24日 | 外部セミナー

くらのうえ市丸歯科ブログを見てくだっている皆様、こんにちは。
今年も気がつけば あっという間に年末を迎える時期となりました。

今年一年もコロナ禍であり、全国から多くの人が集まる学会はすべてweb参加となりました。
すべての報告はできておりませんが、毎月のように全国での学会や支部会での学会にwebで参加し、
ここ数年は反って忙しい状況です。

今回、日本口腔インプラント学会のweb講演に参加しましたので そのご報告です。


近年、インプラントのセミナーや講演では、「インプラント周囲炎」についての内容が多いように感じます。
当院でも、5年ほど前よりこの「インプラント周囲炎」への対応についての学会発表や論文掲載をさせていただいております。
インプラント周囲炎とは、インプラントの周りの粘膜や骨に炎症が起こる病気です。
歯でいえば、「歯周病」と とても良く似た病態です。

今回の学会での専門教育講演では、インプラント周囲炎のリスクファクター、関与する細菌について、メインテナンスについてなど
日頃、当院でも行っている内容のものでした。
全身的な病気でも同じですが、何事も予防が大切であり、また早期発見が重症化しない為に大切です。

インプラント治療は、抜けてしまった歯の代わりに、歯と同じように機能する良い治療方法です。
しかし、インプラント治療は外科的な治療であり、リスクファクターををきちんと把握し行わなければ、
後々にトラブルが起こる事があります。
そのため、元々歯が抜けてしまった原因をしっかり除去し、お口の中の環境を良い状態に変えて治療を行う事で
残された歯もインプラントも健康に維持することができます。
また、もともと異物であるインプラントは、感染もしやすい為、私たち歯科衛生士による適切なメインテナンスも大切です。

虫歯や歯周炎は、止めることのできる病気です。
私たち、くらのうえ市丸歯科スタッフは、通っていただいている患者さんの虫歯や歯周炎は、しっかりと予防できると実感しています。
現在は、口の中だけでなく「口腔健康を通して全身の健康へ」を目標としています。

予防歯科が浸透してきたとはいうものの、まだまだ虫歯ができた→削って詰める→解決と思われている方が多いように感じます。
皆さん、ちょっと鏡を見て、お口の中に詰め物が入っているかどうか確認してみてください。
白い詰め物ですか?銀歯ですか?
その詰め物の歯は、神経は残っていますか?
その歯の治療はいつ行われましたか?何回通いましたか?

殆どの方が、覚えていないと仰います。

残念ながら、「歯を削る」ことに対して抵抗が少ないように感じます。
そのまま治療を繰り返していくことで、歯を抜かなくてはならない状況となります。
治療のサイクルを繰り返すことで、お口の中の状況はどんどん複雑となります。
重症化してしまい、治療費も高額となってきます。

そのようにならない為に、虫歯がある→すぐに削って詰めるサイクルではなく、
原因除去療法と予防歯科をおすすめします。

そうする事で、多くの歯が残り、高齢になっても自分の歯でしっかり食事できることが実現できると思います。

当院では、外科的な処置が必要となってしまっても
より安全に行えるような環境と設備を整えております。
また、経験豊富な口腔インプラント専門医、口腔インプラント専門歯科衛生士もおりますので安心してお任せください。

 

(医)くらのうえ市丸歯科 新鳥栖インプラント歯周病センター
(佐賀県 鳥栖市)

TEL : 0942-81-5410      

歯科衛生士 小川希和子