くらのうえ市丸歯科ブログ

お口の健康を守りたい

口腔感染症から全身を守る歯科医療~糖尿病から震災後肺炎まで~

2016年06月16日 | 外部セミナー

 

57日、西田 亙先生の講演がありました。内容は、口腔感染症が全身に影響を及ぼすといったこと、日ごろから専門的口腔ケアの重要性のお話でした。

専門的口腔ケアとは私達歯科衛生士が行うものです。

日本医師会でも日常的口腔ケアの特集を組むほど重要になっています。       

 みなさま震災後肺炎とは聞かれたことありますか?震災後肺炎とは、災害などで水不足になり口腔ケア(歯磨き・うがいなど)ができず、お口の中が不衛生になり、唾液と一緒に口の中の細菌が肺に流れ込んでおきるものです。肺炎なら今の時代すぐ治るだろうと思われるかもしれませんが、気仙沼市では震災後肺炎で225名入院、うち52名が亡くなられています。(死亡率2割です)  介護施設の震災後肺炎死亡率は45%でとても高い状態です。

 また、震災後に子供はお菓子やジュース等でむし歯がたくさんできる二次災害もおきています。

 日ごろから専門的口腔ケアを受けていれば、むし歯や肺炎は抑制することができます。発災してからでは遅すぎるので、平時から歯科に定期的に通院することが必要です。

 

 また糖尿病と歯周病は炎症でつながっています。2型糖尿病の本態は脂肪細胞の慢性炎症で、歯周病は細菌感染による骨をも溶かす慢性炎症になります。なので歯周病がよくなると、、①血糖値が下がる ②正常な味覚が戻ってくる ③野菜やご飯が美味しくなる ④体を動かしたくなる ⑤糖尿病がよくなります。

糖尿病があり、薬やインスリンを使うのではなく、まずは歯の治療が大切になります!毎日お薬、インスリンをするより簡単だと思いませんか?

 

 当院では、初めて来院された方に まず診査をさせて頂きます。(診査とは、歯周病の検査、お口の中の写真、レントゲン、唾液検査、歯周病菌検査など)

 また全身疾患や服用お薬、アレルギーなども詳しく問診をとらせて頂いて患者様の全身状態も把握して治療を行います。

たかが歯の治療なのに?って思われるかもしれませんが、上記で書いている通り お口と全身はつながっていますし、今までの削って詰める治療だとどんどん歯がなくなります。

自分の歯で一生噛めるように、治療が終了したら、メンテナンス(専門的口腔ケア)に通って頂いて、私たちが患者様のお口の中の管理を行っていきますね。

 現在、血糖値を測る器材も導入中です!!

 

気になること、わからない事などあれば気軽にスタッフにお声かけてくださいね。

  

 

 

()くらのうえ市丸歯科 新鳥栖インプラント・歯周病センター(佐賀県鳥栖市)  

    TEL:0942-81-5410