今日の作業
その1
オイル交換でご来店のビジネスバイクですが、、、
オイルの交換はもちろんするのですが、その他にほんのちょっと無料点検をいたします。。。
タイヤの空気圧チェックやブレーキの減り具合、調整など、、、
その時に老メカの老眼の目に止まったのが、、、
この写真の部分です。。。
どうです? 何か感じましたか???
ブレーキ調整のナットはかなり進んでいて、、、ブレーキシューの交換が近いのが、、、ひとつと、、、
もうひとつ、、、
見えるものが、、、
あるのですが、、、
解ったかな?
写真中央付近の、、、
赤く見える部分です。。。
そうです、ショックユニットの下部取り付け部の可動部分より赤サビが発生しています。。。
グリス切れによるサビの発生になります。。。
この部分の構造は、、、
サスペンションアームに挿入されているブッシュとカラーで構成されています。。。
今回のサビの発生部分は、、、↑ の3番と7番の部分になります。。。
そのブッシュとカラーを正常な作動をさせる為にはグリスが必要で、、、そのグリスが長い走行により役目を果たせなくなってしまっています。。。グリス切れですね。。。
で、、、そのまま走行していると、、、雨水が入り込み、、、サビが発生。。。
で、、、そのままの状態で更に走行をすると、、、
サビによる固着やガタが出たりいたします。。。
通常の走行でもふらついたり、、、安定性に欠けたり、、、しますし、、、
固着した状態になると、、、アームやショックユニットの折損に。。。
ここまでなると、、、大事故も考えられますね。。。
サスペンションアームとフォークの取り付け部(4番、6番の部分)も同じ構造で、、、
ブレーキパネルの廻り止めのアーム(13番)の取り付け部(15番、16番)もやっぱりブッシュとカラーという部品構成で、、、同様な構造になっていますし、、、
ブレーキパネルもサスペンションに動きに合わせて、、、若干ですが回転いたします(4番と8番の部分で)。。。
すべての可動部分が気持ち良く動く為にはグリスが必要ですね。。。
グリス、、、
↑ の分解図の様な構造なので、、、グリスは、、、分解して充填、、、塗ってあげないとグリスアップが出来ません。。。
自動給油システムなら良いんですけど、、、ね。。。
という事でこちらのバイクのオーナー様には、、、フロントサスペンション廻りの分解整備、、、ならびにブレーキシューの交換をお勧めいたしましたが、、、
年数や走行距離も進んでいますので、、、
24ヶ月定期点検(原付なので車検はありませんが、車検整備相当の分解、点検、整備)をお受けくださるようにお勧めいたしました。。。
今日の作業、グリスにまつわるお話し、その1でした。。。
リンク式サスペンション、、、今回のバイクのサスペンションの構造ですと、、、
可動部分が多いので、、、定期的に分解しグリスアップが必要になります。。。
グリス切れによる固着、その後折損、、、という事例も発生している報告がメーカーからもありますので、、、定期点検の実施をお願いしたく思います。。。
オーナー様も普段から日常点検を実施していただき、その際に各部を観察していただき、少しでもおかしい?変?違うよな???などの異変を感じていただけると、重大な故障に発展する前に修理が可能で、安全が確保できますので、宜しく日常点検実施をお願いします。
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