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<中国>「麻薬預かっただけ」で死刑 運び屋は日本の困窮者

2010-04-12 05:12:36 | Weblog
<中国>「麻薬預かっただけ」で死刑 運び屋は日本の困窮者 2010年4月10日 毎日
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/world/n_china__20100409_23/story/09mainichiF0410m077/
 中国遼寧省高級人民法院(高裁)は9日までに、麻薬密輸罪で死刑が確定した日本人4人全員の刑を執行した。中国各地の空港では、覚せい剤を日本に持ち出そうとした日本人が逮捕される事件が相次ぎ、裁判で「預かっただけ」と主張しても「密輸の行為犯」として死刑を含む重罪が言い渡されている。密輸団が日本の困窮者を狙い撃ちして運び屋に仕立てる手口が横行。刑を執行された死刑囚には、予想外の重い刑に一時、自暴自棄になった人もいたという。
 刑が執行された森勝男元死刑囚(67)=福島県出身=は、03年7月に覚せい剤約1.25キロを隠し持って帰国しようとして空港で拘束され、04年2月の1審で刑事犯として日本人として初めて死刑を言い渡された。
 森元死刑囚は逮捕後、「定年退職して金に困っていた」と供述し、日本国内で密輸を持ちかけられ、報酬20万~30万円で請け負ったことを認めた。裁判では、日本に逃亡した共犯者に「監視されていた」と主張した。
 森元死刑囚を知る関係者は「1審判決直後は(制度の違いなどから)『どうなってもいい』と自暴自棄だったが、その後、減刑嘆願を書くなど生きようとしていた」と様子を明かした。
 また、刑が執行された鵜飼博徳元死刑囚(48)=岐阜県=も「他人に頼まれた。中身を知らなかった」と主張した。しかし、両元死刑囚は麻薬密輸の「行為犯」と認定され、死刑が確定した。
 一方、両元死刑囚らに密輸を指示した覚せい剤密輸団のリーダーとみられる武田輝夫元死刑囚(67)=名古屋市=は裁判で「(共犯の)中国人から『もうけたい』ともちかけられた。死刑になっても構わない」と認めた。
 北京の日本大使館によると、中国では麻薬関連犯罪で少なくとも30人が逮捕、起訴され、うち20人(元死刑囚4人を含む)の判決が確定、10人は未確定で未決拘置中。同大使館は法律の知識がある中国人スタッフ1人を近く増員し、すべての裁判を傍聴していく方針だ。

麻薬密輸だけじゃない 中国でコレをやったら死刑になる 2010年4月11日 ゲンダイネット
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/world/n_death_sentence__20100411_12/story/11gendainet02045305/
 8日にも、中国当局は麻薬密輸罪で死刑が確定している日本人死刑囚3人に刑を執行する。6日の赤野光信死刑囚(65)に続き、死刑確定の日本人全員の刑が執行されることになるが、この一件で驚いたのが、中国の刑法だ。簡単に重い刑を科せられるのだから恐ろしい。
 「死刑になるのは麻薬だけではありません。中国と日本では刑罰の概念がまったく違うのです」と語るのは、中国の刑法に詳しい一橋大の王雲海教授(比較刑事法)だ。
 「中国の刑罰の特徴は『狭くて重い』。刑法が適用される犯罪行為の対象は狭いが、いざ当局が犯罪と認めれば、重罪となる。処罰対象は『犯罪の質と量』で決まり、食品の万引程度は見逃されても、盗んだモノが高価なら即重罪です。死刑適用の罪名も日本では18だけですが、中国には69もあります。日本では比較的罪の軽い経済犯や、わいせつ犯に厳罰で臨むのも特徴です」
 どんな行為をすれば、死刑もあり得るのか。王教授にアドバイスを求めた。

▼骨董品に手を出すな
 薬物以外の密輸にも目を光らせている。厳しいのは、骨董品などの文化財だ。初対面の業者に骨董品の運搬を持ちかけられ、安易に日本に持ち出そうとすると空港で確実に検挙される。「量刑は持ち出した骨董品の価値で決まり、最高刑は死刑です。希少な動物の密輸もアウト。中国国内でエロ本やアダルトDVDを利益目的で大量に製造しても、終身刑に科せられます。エロ本2、3冊を旅行カバンに忍ばせる程度なら、空港で没収されるだけで見逃されます」

▼株取引も要注意 
 不正取引で市場を混乱させると、重罪となる。被害者の数で死刑もあり得るので、中国株の運用には注意が必要だ。

▼飲酒運転はご法度
 日本でも飲酒運転の厳罰化は進んだが、中国はさらにキツい。飲酒運転致死罪は即死刑だ。

▼買春は相当ヤバい
 売買春も罪が重い。旅先や出張でハメを外して組織売春に関わる事件に巻き込まれると、トンでもない目に遭う。
「最高で死刑が適用されます。03年に中国当局は、現地業者に売春婦斡旋を依頼した日本企業の社員3人を国際刑事警察機構(ICPO)を通じて、国際指名手配したこともあります」
 3人は指名手配前に帰国。日中間に犯罪者引き渡し条約がないため、日本の警察は現在も3人の身柄を拘束していないが、ICPOの指名手配犯サイトには実名と顔写真がさらされたままだ。
「13歳以下の『少女姦淫罪』も最高刑は死刑です。中国に『姦通罪』はありませんが、相手が軍人の妻と知りながら関係を持てば事情は別です。3年以下の懲役刑が待っています」
 中国ではスケベ心を抑えることだ。




 ん…。犯罪の量刑というものはその国によって大きく異なるものですし、アジア系の国では覚せい剤や麻薬などの不法所持に厳しいのは、多少海外事情に通じている方ならば常識以前の話なのですが、中国で1.25キロもの大量の覚せい剤を保持していたところを見つかったというのでは、たとえ本人が中身を知らなかったと言い張ったところで、残念ながらあちらでは言い訳にもならないでしょうね…(溜息
 まだこれが日本ならば、頼んだ人物も捕まえて、頼んだ人物を主犯、巻き込まれた人を従犯扱いで減刑を申し出ることも可能かもしれませんが、国によっては警察さえもお金で買収されている国もありますし、皆様ももし海外に出かけられる時などは、あまり親密でもない方から(中身も確認しないで)荷物を親切心から預かって誰かに渡すなどという行為はむしろリスクのある行為として、巻き込まれないように細心の注意を図るのが無難かと思います。


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