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スティールの天竜製鋸TOB、応募は2.6% 

2007-07-05 13:03:41 | Weblog
スティールの天竜製鋸TOB、応募は2.6% 2007年07月05日 朝日夕刊
http://www.asahi.com/business/update/0705/TKY200707050076.html
 米系投資ファンド、スティール・パートナーズ・ジャパンは5日、産業用のこぎり大手、天竜製鋸(静岡県袋井市)に対して4日まで実施した敵対的な株式公開買い付け(TOB)の結果を発表した。応募は議決権ベースで2.69%。スティールがすべて買い取った後の保有比率も11.73%にとどまる。
 スティールは「株主がTOBに応じるか否かを自ら判断できたことを喜ばしく思う。今後も天竜製鋸の継続的な成功を支援していきたい」とコメントした。
 スティールは5月24日から全株取得を目指してTOBを実施。買い付け価格は4945円で、TOB開始前週の終値より645円、4日終値より5円高い。しかし、静岡銀行(静岡市)や遠州鉄道(浜松市)といった大株主だけでなく、個人株主の大半も現経営陣を支持し、TOBに応じなかった。


 一方、スティールが敵対的TOBをしかけていた、天竜製鋸ですが、結局買いつけに応じたのは議決権ベースでわずか2.69%。これまでスティール側が買い占めた分を合わせても株式の保有比率は11.73%に過ぎないことが判明しました。
 まあ、スティール以外の大株主のほとんどは静岡県内の企業でしょうし、大株主に天下の静岡銀行(注:静岡銀行は別名『渋銀』と呼ばれるくらいに融資姿勢が厳格なことでも有名で、取引先にも優良なところが多く、不良債権比率も低く、大手地銀の中では断トツの高格付を誇っています)がついている以上、他の取引先も静銀と仲たがいしてまで、株式を手放すとは思えませんし、一歩間違えば、今度は自分の会社が攻撃対象に巻き込まれかねない相手だけに、まずスティールには株式を売却しないことが予想されます。
 こちらもブルドックソース同様、撤退するのか、持久戦に持ち込むのか気になりますね。


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