ファイナンシャルプランナーのニュースチェック

日々のニュースをFPの視点からチェックしてコメントします

4人死亡事故「危険運転」で懲役18年…名古屋高裁 

2007-12-27 19:14:33 | Weblog
4人死亡事故「危険運転」で懲役18年…名古屋高裁 2007年12月25日
読売夕刊 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20071225i204.htm?from=main2
朝日夕刊 http://www.asahi.com/national/update/1225/NGY200712250002.html
毎日夕刊 http://mainichi.jp/select/jiken/news/20071225k0000e040047000c.html
 愛知県春日井市で2006年2月、酒を飲んで乗用車を運転してタクシーと衝突し、乗客ら4人を死亡させたなどとして危険運転致死傷罪などに問われた同市、元会社員桑山健被告(27)の控訴審判決が25日、名古屋高裁であり、片山俊雄裁判長は「赤信号を認識しながら無視した」として、業務上過失致死傷罪を適用して懲役6年とした1審・名古屋地裁判決を破棄し、より罰則の重い危険運転致死傷罪を適用して懲役18年(求刑・懲役20年)を言い渡した。
 裁判では、桑山被告が事故現場の交差点で信号機が青信号だと見間違えたかどうかが争点となり、片山裁判長は「現場の一つ手前の交差点に赤信号を無視して進入しており、次の信号では注意するのが自然で、見間違えたとは考えにくい」と判断、危険運転致死傷罪の成立を認めた。
 1審・名古屋地裁でも危険運転致死傷罪で起訴されたが、地裁が検察側に業務上過失致死傷罪の追加を指示。今年1月の判決で、「赤信号を無視した際はクラクションを鳴らしたが現場では鳴らしておらず、青信号と思い込んでいた可能性を否定できない」として、危険運転致死傷罪の適用を認めなかった。
 判決によると、桑山被告は06年2月25日午前1時ごろ、同市内の道路を酒気帯び状態で車を運転中、赤信号を故意に無視して交差点に進入し、タクシーと衝突。タクシーの運転手中島輝雄さん(当時68歳)と乗客の自衛官3人を死亡させるなどした。


 第一審で懲役6年だったのが、第二審で懲役18年になるというのも驚かされましたが、地裁では認められなかった危険運転致死傷罪が、高裁で適用されたことは非常に大きな意味を持ちますし、この判決は、初公判が始まったばかりの、今林太被告の事件(2006年8月25日に被告が泥酔状態で運転して前の車に衝突、被害者の乗っていた車が橋から落ち、幼い3児が犠牲になったあの事件です)の判決にもかなりの影響を与えそうですね。
 ごくごく個人的には、人を4人普通?に殺せばほぼ確実に死刑になるのに、車で人を殺しても、業務上過失致死傷罪だと最高でも7年の刑にしかならないこと自体、強い違和感を感じていたのですが、被告側は当然上告してくるでしょうし、おそらくは最高裁に判断が委ねられることになるのではないでしょうか。
 改めて、『危険運転致死』の定義が何かが強く求められそうですね。


コメントを投稿