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足利銀の受け皿、2候補に…地銀・日興連合か野村系

2007-09-22 17:05:21 | Weblog
足利銀の受け皿、2候補に…地銀・日興連合か野村系 2007年9月22日 読売
http://www.yomiuri.co.jp/atmoney/news/20070921ib23.htm
 金融庁は21日、一時国有化されている足利銀行(宇都宮市)の受け皿機関選定について第3次選考に入ったと発表した。
 候補として残っているのは、〈1〉関東を中心とする大手地銀8行と日興シティグループ証券の連合〈2〉野村ホールディングス傘下の投資会社を中心とした連合――の2グループとみられる。
 金融庁は2グループに対し、足利銀行の譲り受け価格などを盛り込んだ事業計画書を11月22日までに提出するよう求めている。計画書を精査した上で、年度内に受け皿を決定する見通しだ。昨年9月から始まった選考作業は、3段階の手続きで行われ、第2次選考の段階では計7グループが残った。このうち、地元に警戒感が強かった外資系が候補から外れたほか、大和証券SMBC・栃木銀行の連合や、みずほ証券系のポラリス・プリンシパル・ファイナンスも漏れた。


 足利銀行が経営破綻した時は、栃木県内のもう一つの地方銀行(といっても経営規模は全然異なりますが…)である栃木銀行が絡まない再建策は考えられないのでは…と予測していたのですが、最終選考には横浜銀行などを中心とする地銀連合と野村グループが残ったようですね。
 この足利銀行も発足当初は、静岡銀行ばりの堅実経営だったのですが、バブルの頃から暴走気味になり、一時期は地方銀行でありながら東京支店の貸出残高が本店営業部を抜くという無理な拡大路線をとった結果 経営が急速に悪化。地元を含めた度重なる増資にもかかわらず2003年に経営破綻しました。
 まあ、どちらが引き受けるにしても、大幅な店舗網の縮小は避けられないとは思いますが、今融資を受けている融資先(鬼怒川温泉街の温泉とか…)の中には債務者区分が微妙な取引先もあるでしょうし、そういった取引先にとっては、どちらが譲渡先になるにしても、今後の動きに戦々恐々しているのではないでしょうか。


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