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警官の家庭訪問に批判も 「小学生じゃあるまいし」

2006-11-18 13:10:14 | Weblog
警官の家庭訪問に批判も 「小学生じゃあるまいし」2006年11月17日 産経
http://www.sankei.co.jp/news/061117/sha005.htm
 埼玉県警加須署の元巡査長、長利(おさり)高雄容疑者(44)が今月8日、群馬県太田市の郵便局に押し入って現金を奪い、5日間逃亡した事件など、警察官による犯罪の再発防止について、警察庁の漆間巌長官は16日の会見で、「家庭訪問して身上把握を徹底する」と述べた。上司や同僚らが家庭を訪ねて本人、家族から暮らし上の悩みや借金などを聞き取り、「生活指導」に役立てることが狙いだという。
 漆間長官は郵便局強盗について「誠に遺憾だ。今後はなぜこのような事案が起きたか、捜査によって原因を解明し、再発防止を図る」とした上で、「家庭訪問などを行い、きめの細かい生活指導を実施する」と話した。
 「大事なのは、どういう借金状態かを把握することだ。最近では個人情報保護もあり難しいが、きめ細かな生活指導をしなければならない」。漆間長官はこう決意を語ったが、その背景には、事件や不祥事で処分される警察官・職員が後を絶たないことがある。
 漆間長官によれば、窃盗や詐欺など「財産犯」を起こす警察官は、多額の借金を動機に犯行に走るケースが多いという。長利容疑者も家や自動車などの購入資金として消費者金融などに約5000万円の借金があったとみられている。平成15年9月、静岡県警の警部補(当時)が強盗未遂容疑で逮捕された事件も、借金返済が犯行動機。
 警察庁によると、警察官を含む警察職員が窃盗や詐欺などの財産犯で懲戒されたケースは、統計の都合上、わいせつ事件なども含む数字だが、記録が残っている14年が80件で以下、15年64件 ▽16年70件 ▽17年55件-と推移。今年は6月までの上半期だけで38件に上っている。
 昨年同期比で約49%増の194人となった上半期の懲戒処分者総数の増加とも重なっている。
 警察庁によれば、家庭訪問は対象警察官の家族の同意が得られた場合に生活指導、身上把握の一環として既に一部の警察本部で取り入れられており、ある程度、効果を上げているという。「今回の(加須署の)ケースでも、家庭訪問していれば把握できた」(漆間長官)としている。

《小学生じゃあるまいし》
■警察の実態に詳しいジャーナリスト、大谷昭宏さんの話 「家庭訪問だの、生活指導だの…。小学生ではあるまいし、霞が関の官僚は何を考えているのか。埼玉県警の巡査長も、県警の調査には消費者金融の借金はないと回答していた。40歳過ぎて出世の目もなく、将来を悲観して誇りを失って自堕落になったことが本当の背景だろう。警察官の犯罪をなくすには、一人一人の警察官が尊敬され、信頼されているのだという自覚を持って仕事をする組織であることが第一だ。家庭訪問をやっているとなれば、ますます警察官がばかにされるだけだ」


 考え方はいろいろとあっても良いと思いますが、私は家庭訪問はともかく、何らかのチェック体制は必要だと思います。この容疑者の場合、消費者金融だけでも800万円の借金があったようですし、これだけの額ともなれば、督促も相当厳しかったはず。周囲が全く気がつかなかったとは考えにくいですし、例えば面接の時などにさりげなく話しを振るなど、とるべき対策はいくらでもあるのではないでしょうか。

 金策に困っているお巡りさんなんて、某有名アニメの主人公だけで十分ですし、これだってアニメとわかっているから安心して見ていられるわけで、もし今度は警官が拳銃を持ち出して強盗に入り、万が一にも発砲したらどう責任をとるのか 警官の場合はそういった最悪の事態も想定して、多少神経質すぎるかな…というレベルまでチェック体制を整備することも合理性があるのではないかと、個人的には考えています。


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