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ラブホファンド詐欺???

2010-11-15 05:31:55 | Weblog
【ラブホファンド】資金運用が実質破綻、損失は100億超か 2010年10月23日 産経
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/101023/crm1010230037003-n1.htm
 ラブホテルを投資対象としたファンドに出資すれば年8・4%の高い予定利回りで配当が得られるなどとして、東京の投資関連会社が募集したファンドの資金運用が実質的に破綻していることが22日、関係者への取材で分かった。少なくとも5つの設立ファンドで個人投資家らから集めた資金は約120億円に上り、損失額は100億円を超える可能性もあるという。被害対策弁護団も結成され、詐欺罪などでの刑事告訴も視野に準備を進めている。
 問題となっているのは、グローバル・ファイナンシャル・サポート(GFS、東京都渋谷区)が平成18年以降に出資を募った「HOPEシリーズ」の投資ファンド。GFSの投資家への説明によると、ファンドの設立時に投資家から集めた出資金を運用する合同会社を設立し、3~5年間の運用期限で個人投資家と匿名組合契約を結ぶ。
 東京や愛知などの老朽化したラブホテルを合同会社が買い取り、ホテル運営のノウハウを持つGFS子会社「コムエイ」に運営を委託。改装などで収益性を上げて得た利益を年2回、出資者に配当金として分配するほか、期限後はホテルを売却するなどして元本を償還するシステムだった。
 関係者によると、このうち19年6月に募集が始まった「HOPEラスト優先出資匿名組合」は、1口50万円で7200口、計36億円の出資を個人投資家から集め、GFSが4億円を出資、10億円を金融機関から借り入れて総額50億円のファンドを設立した。
 最初の2年間は配当があったが、運用期限直前の今年8月、GFSから投資家に対し、運用期間を延長するか、1口50万円の出資に対し8万24円で償還を受けるかの選択を求める通知があった。GFS側は「物件の資産価値が約3分の1に下がったため」などと説明したという。
 また、HOPEシリーズの対象物件が競売や差し押さえになっていたり、本来は出資者の共有財産であるはずの物件の所有者が登記上、GFS所有になっていたりしたことも判明。まだ運用期限を迎えていないファンドも、経済的事情を理由に出資者からの中途解約を一方的に停止するなどトラブルが相次いでいる。
 被害対策弁護団代表の荒井哲朗弁護士(東京弁護士会所属)は「GFSが説明する急激な不動産価格の下落は、市場動向などに照らしても強い疑問がある。リスクについての十分な説明もなく、GFSの資金運用の実態はマルチ商法まがいの可能性が高い」と指摘している。
 一方、GFSは取材に「匿名組合員以外の問い合わせは一切受け付けていない」としている。

詐欺的実態に投資家懸念も 2010年10月23日 産経
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/101023/crm1010230038004-n1.htm
 ラブホテルを投資対象として高利回りをうたい、巨額の資金を集めた投資関連会社「グローバル・ファイナンシャル・サポート」(GFS)のファンド「HOPEシリーズ」の資金運用が実質的に破綻(はたん)していることが22日、明らかになった。同シリーズは、不況下でもまたたく間に6千人超の出資者を集めたことが話題となり、テレビや経済誌などでたびたび取り上げられた。だが、運用方法や資産管理には不透明な部分が多く、投資家の間では詐欺的な実態を懸念する声も広がっていたという。
「レジャーホテル(ラブホテル)市場は年間2~3兆円の売り上げがある。景気に左右されにくく、投資対象として非常に魅力ある商品だ」。GFS前社長、品野修三氏は雑誌のインタビューなどで商品価値をアピール。平成16年以降、同シリーズのファンドを次々に作り、当初は順調に配当が出され、元本の満額償還も実現した。
 同社側は、他の宿泊施設に比べて客室の回転率が高いことや、設備投資に対する利回りが大きいなどの利点を上げ「ラブホテルは脱税の温床のようにみられていることもあってイメージは良くないが、収益率は45%と驚異的な数字で安定している」と強調していた。
 GFSのホームページによると、同社は14年に設立され、19年9月までに計11のファンドで出資者を募った。東北、関東、中部地方のラブホテル20棟を買い取って運用し、運用総額は約125億円。出資者の4分の1は女性だった。
 ところが、投資関係者によると、今年8月末に満期を迎えた「HOPEラスト」の出資者に対しては「元本割れ」を一方的に通知。運用期限になっていない他のファンドでも、中途解約の停止や分配金の遅延が突然通知され、運用破綻が表面化したという。

出資者「リスクは覚悟していたが…」 2010年10月23日 産経
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/101023/crm1010230040005-n1.htm
 「投資した以上、ある程度のリスクは覚悟していたが、ここまで元本割れするとは思わなかった」-。
 HOPEラストに出資した大阪府内の男性は、最近になって表面化した投資トラブルに困惑を隠せないでいる。
 男性は平成19年夏、大阪市内で開かれたGFSのセミナーに参加後、出資を決めた。セミナーでは、大型スクリーンの前でGFSの社員が熱弁をふるい、トークに加え、なぜかダンスショーまであった。
 男性は別の2つのファンドにも出資しており、出資金額は計2千万円にのぼる。「運用が終了したファンドでは、配当だけでなく、元本も保証されていたし、あやしいとは思いつつ、手を出してしまった」
 男性と同じセミナーに参加した60代の女性も「『今がチャンス』という言葉に乗せられた。ばかなことをしたと思っている」と後悔する。現在は損害賠償訴訟も検討しているという。




 少し前の記事ですが、ラブホテルへの投資をうたった変わった手口の詐欺事件?があったので、当ブログでも取り上げたいと思います。 
 それにしても、ラブホテルの投資ファンドについては、結構メジャーなメルマガでも宣伝していましたし、その頃から『うさん臭いことをやっているな…』とは思っていましたが、その投資ファンドが実質破綻の上、マルチ商法の疑いですか…(汗
 少し冷静に分析するならば、GFS側の「物件の資産価値が約3分の1に下がった」という言い分も、商業施設の地価じゃあるまいし、本当にラブホとして一定の需要がある物件ならば、そう簡単に需要が減るはずがなく(ラブホ目的ならアクセスさえ悪くなければ、多少物件が古くても利用客も気にしないでしょう)、そもそも本当にビジネスモデルが成り立つような案件ならば、何も投資効率の悪い一般個人向けに小口で募集しなくても、ノンバンクあたりが、別会社を使って迂回融資しそうなものですが、それができない時点でこの手の投資話はやはり怪しいと睨んで欲しかったと思いますし、REITや普通社債のように国が市場を整備しようとしているものは別にしても、『美味しい話を持っていくメリットのない庶民にまで持ち込まれるような「(自称)美味しい話」というものは、実際にはないもの』と この手の怪しげなビジネス?には一切関わりにならない&話も聞かない ことが自分自身の大切な資産を守るためにも大切なことなのかな…と思います。


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