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コンビニでニセ1万円記念硬貨、建築作業員逮捕

2012-05-23 07:35:51 | Weblog
コンビニでニセ1万円記念硬貨、建築作業員逮捕 2012年5月22日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20120522-OYT1T00361.htm
 茨城県警つくば中央署は22日、同県つくば市高野、建築作業員*****容疑者(47)を詐欺容疑で逮捕した。
 発表によると、***容疑者は21日、同市内のコンビニ店で、額面1万円の記念硬貨に似た模造の硬貨を使い、清涼飲料水1本と釣り銭9853円をだまし取った疑い。***容疑者は「使えると思った」と、容疑を否認しているという。同署で入手した経緯などを調べている。
 硬貨は500円玉より一回り大きい円形で、上部に直径2~3ミリの穴が開いていた。銀色の金属製で、片面に「壱万円」「昭和65年」などと刻印され、別の面には城などが描かれていた。


 1万円の記念硬貨って、そもそもどんなものだったっけ??? と少しネットで検索してみると、どうやら昭和天皇の在位60年を記念して1986~87年に・10万円金貨・1万円銀貨・500円白銅貨の3種を発行。
 本物の銀貨は額面が1万円で、質量は20グラムの準銀製、直径が35ミリで発行枚数は1000万枚。表には日の出と瑞鳥、裏には菊の紋章が描かれているそうです。 
 それにしても、もし本物でお金に困って換金するにしてもケースにいれたまま古物商あたりに持ち込む方が普通でしょうし、アルバイト店員の多いコンビニで、しかも飲み物1本だけ購入する時点で怪しさがぷんぷん臭ってくる(飲み物を1本買うだけなら普通わざわざコンビニなど寄らず自動販売機で買いませんか??? あと、細かいことを突っ込めば昭和は64年早々で終了して昭和65年は存在しませんが…)のですが、大方、対応に戸惑っているアルバイト店員に容疑者が脅迫まがいの一喝でもいれて強引に受け取らせて釣銭詐欺を図ったといったところでしょうか…。
 コンビニにはいろんなお客さんが来訪、はたまたコンビニ強盗や釣銭詐欺といった招かざる客(?)も来ますが、こんな輩の相手までしなければならない店員さんには心底同情します。

 ちなみに、偽コイン事件と言えば、この記念硬貨のうち1990年頃に偽10万円金貨の大量偽造問題が発覚したり、あるいは初代の500円玉と大きさと重量がほぼ等しい韓国の500ウォン硬貨(日本円で価値は50円程度のもの)を自動販売機に入れて釣銭をだまし取る詐欺事件が以前続出した(対抗策として、日本政府は2000年にデザインや素材を一新した新500円硬貨を発行しています)こともあるのですが、容疑者の単独犯行なのか、かっての偽500円硬貨偽造事件の黒幕が1枚絡んでいるのか、そういう意味でも今後の展開が非常に気になる事件です。

注: *****には実名が入ります。元記事は本名表記


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