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伊豆赤十字病院:産婦人科を来月再開 地域の女性に朗報--3万人の署名実る /静岡

2006-10-01 07:26:08 | Weblog
伊豆赤十字病院:産婦人科を来月再開 地域の女性に朗報--3万人の署名実る /静岡 2006年9月26日 毎日
http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/women/news/20060926ddlk22100028000c.html
◇医師2人確保「良かった」
 今年4月以降産婦人科を休診していた伊豆市小立野の伊豆赤十字病院(病床数94、野本信之助院長)が10月から産婦人科を復活させることが、25日わかった。伊豆半島の同市以南には総合病院の産婦人科がないため、4月以降「子どもが産める環境を」と訴え約3万人分の署名を集めるなど同病院の産婦人科復活に向け活動してきた同市周辺の主婦らからは、「よかった」「うれしい」と喜びの声があがっている。
 野本院長によると、同病院は昨年末、東海大から派遣されていた産婦人科医2人が大学に呼び戻されることになり、今年3月末での産婦人科の休診を決定。休診前同病院では年間約300例の出産があったが、同市には産婦人科の開業医はなく、同市以南でも、下田市に開業医が1軒、東伊豆町に助産院が1軒ある程度。4月以降、同市以南の総合病院での出産希望者は、伊豆の国市や三島市などに通わなければならない状況に陥った。
 この状況に、地域の助産師や主婦らが「周辺市町の主婦や里帰り出産をしたい女性にとって、伊豆赤十字の産婦人科は不可欠」と訴え、署名活動を展開。4月中旬には約3万人分の署名を集め、市や県に訴えた。その声を受け、同病院は市などと協力し、病院のホームページで医師募集を呼びかけたり県に陳情を行うなど、医師確保に向け活動してきた。
 状況を知った県外の50代の男性医師が同病院産婦人科での勤務を希望。7月からまず婦人科が復活した。さらに8月、都内に住む40代の医師からも勤務を希望する連絡があり、先週末正式に雇用が決定し、10月初旬からの産婦人科再開が決まった。
 野本院長は「全国各地で医師不足が深刻な中、我々は幸運だと思う。今後も恒久的に伊豆地域の女性が安心して子どもを産める環境を保つために、医師の確保を行っていきたい」と述べた。
 署名活動に参加した三島市の助産師、山下恭子さん(33)は、この知らせに「伊豆に住む多くの女性が救われた。ほんとに良かった」とうれしそうに話した。診療開始日など問い合わせは同病院(0558・72・2148)。


 伊豆半島には、伊東市(人口7.1万人)を中心に伊豆市(人口3.6万人)や下田市(人口2.7万人)などで構成されていますが、産婦人科クリニックや助産院では異常分娩に対応するのは相当困難でしょうし、山間部の多いこの半島の地域特性を考えると、近くに安心して通える産婦人科病棟が欲しいところ。
 そうなると、とりわけ半島部の住民にとって伊豆市の中核病院である伊豆赤十字病院でお産ができるかどうかは重大な問題ですし、幸いにも産婦人科を復活することができた伊豆赤十字病院のケースはかなり幸運だったのではないかと思います。

 それはそうと気になるのが伊藤市民病院(http://www.ito-shimin-hp.jp/)の存在。記事によれば、『同市以南の総合病院での出産希望者は、伊豆の国市や三島市などに通わなければならない』とありますが、単に産婦人科医が足りないから市外からの受付を行っていないだけなのか、それとも産婦人科そのものを休診してしまったのか…。9月22日に医師変更のお知らせがあるので、診療そのものは行っているものだと思われますが、この病院に係る事が出来るのかどうかで、南伊豆地区の方の利便性は大いに変わってきますし、地方に行けば行くほど、この手の産婦人科が突然休診になるという問題が発生しているのではないかと思います。
 厚労省は医師の数は足りているとしているようですが、特定分野の医師は全然足りていないという現実を受け止め、地方で診療を担ってくれる産婦人科医や小児科医の育成にもっと真剣に取り組むべきではないでしょうか。


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