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「タイマーソフト希望」発端 PC乗っ取りの経緯判明

2012-10-14 08:43:29 | Weblog
「タイマーソフト希望」発端 PC乗っ取りの経緯判明 2012年10月14日 朝日
http://www.asahi.com/national/update/1013/OSK201210120211.html
 遠隔操作ウイルスに感染したパソコン(PC)からネット上に犯罪予告が書き込まれた事件で、大阪の男性のPCが感染する舞台になったネット掲示板でのやりとりの全容がわかった。希望するPCタイマー用ソフトを求める投稿をきっかけに、ウイルス発信者が第三者である「代行者」を通じてウイルスを仕込んだソフトへと誘導していたという。
 捜査関係者や情報セキュリティー専門家らによると、舞台になったのは2ちゃんねるで、スレッド名は「気軽に『こんなソフトありませんか?』」。
 このスレッドの閲覧者から7月26日午後7時過ぎ、「英単語を覚えるためにタイマーで時間測ってやりたいと思ってます キーボードでストップスタートができるタイマーありませんか?」と、タイマーソフトの紹介を頼む投稿があった。
 翌27日午後2時過ぎ、「これで需要は満たすかな? とりあえずキーボード操作は可能」とのソフト紹介の書き込みがあり、無料でダウンロードできるサイトのアドレスも記されていた。
 逮捕・起訴後に釈放された大阪府吹田市のアニメ演出家・北村真咲(まさき)さん(43)はこの書き込みに従い、ソフトをダウンロードし、PCがウイルスに感染したとみられる。北村さんのPCから大阪市のホームページに無差別殺人を予告する書き込みがなされたのは、2日後の29日午後9時45分ごろだった。
 ソフト紹介の文面を作ったのはウイルス発信者とみられるが、 2ちゃんねるの別スレッドで第三者に投稿を頼んでいたという。
 別スレッドは「シベリア郵便局」(代行板)。ウイルス発信者は7月27日午後1時20分ごろ、 ソフト紹介文を書き込み、スレッド「こんなソフトありませんか?」に貼り付けるよう 「よろしくお願いします」と頼んでいた。この依頼を見た第三者が約40分後にそのまま貼り付けていたという。
 ウイルス発信者は、代行板にはプライバシー保護を重視するスイスの団体が 管理するサーバーを利用して書き込んでいた。2ちゃんねるでは、 匿名性の高い海外サーバー経由の投稿は規制されているが、この代行板では利用可能という。
 また、同じウイルスは、津市の男性(28)のPCからも見つかっており、 同様の手口で感染していた可能性もあるという。ウイルス発信者には、海外サーバーと、 事情を知らない第三者を利用して複雑な仕組みを構築し、身元の隠蔽を図る狙いがあったとみられる。

PC遠隔操作、身元隠しで使い捨てメール悪用か 2012年10月13日 読売夕刊
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121013-OYT1T00557.htm
 遠隔操作型ウイルスに感染したパソコン(PC)から犯罪予告メールが送られるなどした事件で、PCを遠隔操作した人物が、1時間限定の使い捨てメールや、個人情報の登録が不要な米国のデータ保管サービスのサーバーを使っていたことがわかった。
 警察当局は、身元特定を困難にするために悪用したとみている。
 捜査関係者によると、大阪府警に逮捕されたアニメ演出家・北村真咲さん(43)(釈放)のPCは、ウイルスによって、国内のインターネット掲示板に自動的に接続し、メールの送信指令などを読み取っていた。遠隔操作した人物は、掲示板に送信指令を書き込み、北村さんのPCから、大阪市のホームページ(HP)に犯罪予告メールを送らせていたとみられる。
 使われた掲示版は、「2ちゃんねる」とは別の国内の掲示板。捜査当局が調べたところ、掲示板の開設申し込みは、使い捨てメールで行われていた。使い捨てメールは個人情報を登録せずに取得でき、一定時間が過ぎるとアドレスが使用不能となる。匿名での内部告発など自分のアドレスを知られたくない場合に使われるという。



 う~ん。最近はネットに気軽に質問を書き込むと、第三者が任意で回答してくれる形式の掲示板も増えていると聞きますが、この手のグッズの有無なら、まずは家電量販店などに店頭あるいはメールで問い合わせて、こういったニーズを満たす商品が発売されているかを確認する方が一番手っとり早いと思うんですけどね。(グッズの性質を考えると、販売していてもそれ程高い値段のものでもないでしょう)
 どうも日本人は直接面識のない相手のいうことまで無条件に信じる悪い癖があるというか、無料ソフトをダウンロードすることのリスクの怖さを知らないというか…。
 とにかくあまりにも自衛の意識に乏しく、これでは無謀と言われても文句は言えないと思います。

 最近は特定の会社の技術を盗む目的でその会社の特定従業員を狙い撃ちする悪質なウイルスもあるそうですし、大手ウイルス対策ソフトさえ導入していれば全てのコンピューターウイルスや不正侵入を駆除・ブロックできるわけでもなく、また誤作動など目立った悪さをしないで情報を盗む目的に特化していたり、今回のような外部からの操作(パソコン乗っ取り)目的でしかけるようなタイプは、実害が出るまでは被害報告も上がって来ないため、ウイルス駆除業者もその存在に気が付いているかどうかも怪しいわけで…(汗

 1時間限定の使い捨てメールも存在するなど、最近は世の中が便利?になると共に、その便利さが悪用されかねない時代。
 無料ソフトでもPDFを閲覧するためのAdobe Readerのような作成元が判明している汎用性の高いソフトは別にして、出元がトレースできないような無名のソフトは極力利用を避け、信頼できる事業者のソフトのみを使用するのが、こういった悪質な犯罪に巻き込まれないための最低限の防御への第一歩かと思います。


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