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第一生命、孫誕生でも“産休”導入へ

2006-10-01 07:36:15 | Weblog
第一生命、孫誕生でも“産休”導入へ 2006年9月29日 読売
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20060929-00000501-yom-bus_all
 第一生命保険は28日、ベテランの女性職員に孫が生まれた時に“産休”を認めるユニークな育児支援制度を10月から導入することを明らかにした。
 第一生命の女性職員は、「生保レディー」と呼ばれる営業職員が約4万人、内勤が約6000人で、このうち50歳代以上のベテランは1万6000人を超える。「まとまった休暇を取って、孫の出産を手伝いたい」という多くのベテラン職員の願いに応えた。
 新制度の「孫誕生休暇」は、孫の出産予定日前後に、特別休暇と年休を組み合わせて9連休まで認める。出産前後に「夫」の産休を認める企業は増えているが、厚生労働省によると「祖母を対象にした産休制度は珍しい」(職業家庭両立課)という。


 『孫のために育児休業をとれるなんて、なんて太っ腹な会社なんだ』と思われる人も多いのでは…と思いますが、これは保険会社独特の給与体系も大きいのではないかと思います。
 というのも保険会社勤務の営業職員の場合は、初期補給金という形で最初の1年か2年は給与補填はするものの、いずれはフルコミッション(全額出来高払い)になるケースが大半。つまり孫の育児休業を取ることができる営業職員は、その時期まで職選という名のリストラにも引っ掛からなかった(実質1年目や2年目の転職してきたばかりの人は、仮に申請しても、支社長に『そんな余裕あるのか』の一言で事実上の申請却下が行われるのではないでしょうか)、いずれもそこそこの顧客基盤を持つ貴重な人材ばかり、既存のお客さんへのフォローさえきちんとしてくれれば、問題ないよ…と言ったところではないかと思います。

 とはいえ、制度を立ち上げれば人材獲得にも有利ですし、職員の勧誘をする側(通常は保険募集人にも募集のノルマが与えられます)にとっても、保険の営業の世界に入ってきてくれそうだけど、どの保険会社か迷っているような人には『もう一押し』の格好の材料になるのではないかと思います。第一生命 してやったり (採用戦線がモロに競合する)ニッセイや明治安田は今頃 大慌てしている状況が目に浮かびます。


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