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マケイン氏息子関与の米地銀が破綻、米住宅ローン差し押さえは過去最悪を更新

2008-09-07 18:00:23 | Weblog
マケイン氏息子関与の米地銀が破綻 2008年9月6日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080906AT2M0601106092008.html
 米連邦預金保険公社(FDIC)は5日、米ネバダ州の地方銀行、シルバー・ステート・バンクが州当局から業務停止命令を受けたと発表した。米銀の破綻は今年11件目。同行の経営陣には米大統領選で共和党候補に正式指名されたマケイン上院議員の息子が最近まで名前を連ねていた。
 FDICは同じネバダ州を拠点とするネバダ・ステート・バンクを受け皿銀行として選定。同行がシルバー・ステート・バンクの預金や資産などを継承する。シルバー・ステートの総資産は20億ドル。
 共和党大会でマケイン氏の大統領候補指名が終わった直後のタイミングでの業務停止命令に、米メディアではマケイン氏の息子が経営に関与していたこととの関係を疑問視する見方が出ている。

米住宅ローン差し押さえ2.75% 4―6月、最悪を更新 2008年9月6日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080906AT2M0600E06092008.html
 米抵当銀行協会(MBA)が5日発表した4―6月期の住宅ローンの延滞状況調査によると、度重なる返済の遅れなどから住宅が差し押さえられた状態にあるローンの割合は期末時点で前期末比0.28ポイント高い2.75%となり、過去最悪を更新した。同期に差し押さえの手続きが始まったローンの割合も1.08%と、前期に比べ0.07ポイント上昇。住宅ローンの焦げ付きの広がりを映した。
 ローン返済が滞っている延滞率(季節調整済み)は期末時点で6.41%と、前期より0.06ポイント上昇。MBAによると、住宅の値下がり幅の大きいカリフォルニア、フロリダの両州で住宅の差し押さえやローンの延滞が目立っている。
 期中に差し押さえ手続きが始まったローンのうち、両州での融資分は39%を占めた。



 5日のNYダウは、前営業日に344ドルの急落と3%近い下落の反動もあったのか、32ドルの上昇となりましたが、米失業率の0.4ポイントの大幅悪化に加えて、今週末も地方銀行が経営破綻するという、米株式市場に打撃を与えかねない悪材料が入ってきました。
 それにしても、この銀行。どうやら経営破綻の直前まで経営陣にマケイン氏の息子が名前を重ねていたようで、マケインジュニアの経営に与える影響力がどの程度なのか、紙面だけでは判断することはできませんが、もしかなりの資金を動かすことができる立場にいたとしたら、やはり疑惑をもたれても無理がないかも…。
 マケイン陣営は、ベイリン氏を副大統領候補に指名していから、オバマ陣営に猛烈な巻き返しを見せていますが、この地銀の経営破綻は、ひょっとすると大統領選挙にも微妙な影響を与えるかもしれませんね。

 また、米抵当銀行協会が発表した4-6月期の住宅ローン延滞状況調査では、住宅が差し押さえられた状態にあるローンの割合が、過去最高となる前期末比0.28ポイント高い2.75%、実際に差し押さえの手続きが始まったローンの割合も前期末比0.07ポイント高い1.08%となり、ローン返済が滞っている延滞率も期末時点で6.41%と、前期より0.06ポイント上昇するなど、サブプライムローン破綻による影響が確実に出てきている報告も入ってきているようで…。

 前日のブログにも少し触れましたが、米国ではいよいよファニーメイとフレディマックの実質国有化の話が最終調整段階に入ったという報道も入ってきています(http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080906AT2M0601306092008.html)し、来週の米株式相場も大荒れしそうな嫌な予感がしますね。


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