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今夏の賞与9.7%減、下落率は過去最大に 厚労省調査

2009-11-08 08:42:11 | Weblog
今夏の賞与9.7%減、下落率は過去最大に 厚労省調査 2009年11月2日 日経夕刊
http://www.nikkei.co.jp/news/main/20091102AT3S0200E02112009.html
 厚生労働省が2日発表した毎月勤労統計調査(速報、従業員5人以上)によると、6~8月に支払われた2009年夏の賞与は全産業ベースで1人当たり平均36万3104円と前年に比べ9.7%減った。企業の賃金抑制が響き、02年の7.1%を上回る過去最大の落ち込みとなった。一方、9月の現金給与総額も1.6%減と16カ月連続で減少。家計の消費回復には時間がかかりそうだ。
 夏季賞与が前年同期の実績を下回るのは3年連続。07年夏、08年夏がそれぞれ前年同期比1.4%減、1%減だったのと比べると、今夏の急激な落ち込みが際立つ。
 業種別の減少幅では鉱業の52.0%減が最大。飲食店・宿泊業が29.7%減、製造業が16.4%減と続いた。調査対象の14業種のうち、前年水準を上回ったのは運輸、建設、複合サービス事業の3業種のみ。残りの11業種は前年水準を下回った。


 
 賞与と言えば、今月の2日に全産業ベースで支払われた夏の賞与額が厚生労働省から発表されたのですが、その夏の賞与の支給額が、全産業ベースでなんとなんと9.7%減と1割近くの減少となる過去最大の下落率を記録したことがわかりました。
 まあ、賞与そのものが実績分配的要素が強いものだけに、業績が悪ければ当然支給される金額も減らされるでしょうし、財務省が発表している輸出数量一つとっても、リーマンショックの影響で今年2月には前年比45.4%減となり、それに伴い企業の生産量も4割近く減少。その後中国やアメリカ向けが回復してきたこともあり、8月時点で25.4%減まで回復しているものの、依然として企業の生産量はまだ2割近くの減産が続いているのが現実。
 それだけに製造業で支給額そのものが減るのはある意味致し方がない一面もあると思いますが、今回の不況の場合、その大幅減少が製造業や鉱業だけに留まらずに、生活防衛意識の高まりと共に、非製造業にも広がっているところがより厄介なんですよね…。

 それにしても、鉱業では夏季賞与の支給額が半減ですか…(絶句
 私も、以前勤めていた会社の業績が急に悪くなり、社会人3年目にしていきなり賞与が2割減となり、欲しかったものの購入を断念した思い出したくもない嫌な思い出がありますが、半減ともなれば、自由にお金を使える若者でも計画していた買い物ができなくなり大変ですが、住宅ローンの支払いに賞与払いを併用している方はもっと大変。
 賞与支給額の減少が住宅ローン破綻を招くような最悪のケースにならなければ良いけど…と真剣に懸念します。


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