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「ヒロタ」がシュークリーム回収、乳酸菌が混入

2007-03-18 07:35:24 | Weblog
「ヒロタ」がシュークリーム回収、乳酸菌が混入 2007年3月18日
日経 http://www.nikkei.co.jp/news/main/20070317AT1G1702D17032007.html
読売 http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20070317i315.htm
 洋菓子のヒロタ(神戸市)の親会社21LADY(東京都千代田区)は17日、ヒロタ製造のシュークリームなどを自主回収すると発表した。購入客から「酸味を感じる」「クリームが粒状化している」などの苦情が寄せられ、調査したところ、製造過程で乳酸菌が混入したことが判明。これまでに健康被害の報告はないという。
 回収するのはカスタードクリームなどを使った「オリジナルシュークリーム」「ヒロタのシュークリーム」など16種23万個。いずれも消費期限は22日までとなっている。
 21LADYによると、消費者からの苦情は12日から15日まで約60件寄せられた。千葉県芝山町にある工場の製造ラインの一部でクリームを通すバルブを十分に洗浄せず、乳酸菌が混入したことが原因とみられる。一部商品は配送中の温度管理が適切でなく、さらに乳酸菌が増殖した可能性があるという。
 ヒロタは16日から商品の出荷を停止。当面、製造販売を中止する。ヒロタは関東や近畿地方を中心に10都府県で直営店69店舗を展開している。


 ヒロタと言えば、民事再生法の適用を受け、一時期は会社の存続そのものが危ぶまれていましたが、2002年6月に『21LADY(トゥエニーワンレイディ)』社の子会社として再出発。
 経営陣が変わってから、3.4種類しかメニューがなく面白みのないただのシュークリームの販売店から脱却して、季節のシュークリームを出したり、クレープやショートケーキを売り出すなど業績を急回復させ、広野氏の経営手腕ぶりが有名経済誌にも取り上げられるなど、見事なまでに会社を復活させた格好の事例としても知る人も少なくないのではないかと思います。
 それだけに、今回の回収騒ぎは非常に勿体無いイメージダウンですし、『安全に拘る』をウリ(http://www.the-hirota.co.jp/product/secret.html)にしていたはずの会社らしくない致命的なミスではないかと思います。

 発表によれば、細菌検査による結果は衛生規範及び社内基準値内だったようですが、シュークリームのメインの顧客層には子供や高齢の方が少なくないだけに、販売再開後も顧客離れがおきないか心配ですし、21LADY社の業績に与える影響も少なからぬものがあるように思います。

ニュースリリースはこちら http://www.the-hirota.co.jp/company/070317recall.pdf


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