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福島 元職・三保氏が返り咲き 二本松市長選

2017-11-27 08:59:06 | Weblog
元職・三保氏が返り咲き 二本松市長選 2017年11月27日 共同
http://www.minyu-net.com/news/senkyo/FM20171126-223215.php
 任期満了に伴う二本松市長選の投開票が26日行われ、無所属の元職で元県議会議長の三保恵一氏(68)が、無所属で現職の新野洋氏(66)=1期=を2189票差で破り、返り咲きを果たした。
 三保氏は2005(平成17)年の合併で誕生した現在の二本松市になってから3回目の当選。投票率は66.24%で、前回を1.52ポイント上回った。

★福島県二本松市 市長選挙結果
当 16479票 三保恵一 無元
  14290票 新野洋 無現


 福島県二本松市は、県中通りの北に位置する2005年12月に旧二本松市と安達町・岩代町・東和町が合併して発足した人口約5.6万人の市で、市長選は2013年12月から1期4年現職を務めて再選を目指す66歳の新野洋氏に元職(2005年12月~2013年12月の2期8年)で68歳の三保恵一氏が挑む現元対決になりましたが、
 市民に寄り添った施策をどう示せるかに関して産婦人科医の確保や企業誘致を掲げた三保恵一氏が16479票を獲得して、
 市政の継続とともに人口減少対策を打ち出して14290票を獲得した新野洋氏を破り4年前の雪辱を果たす形で返り咲きを決めました。

 ん。通常ならば元職が現職を破り雪辱を果たしたとなればちょっとした話題になるのですが、同日に行われた市川市長選は再選挙に追い込まれ、岸和田市長選は
4年前の前回選挙戦でその信貴芳則氏が当時の支持者に政治資金収支報告書には記載がない政治資金200万円を渡していたことが判明したことで、相対的に
ほとんど話題にならないのは皮肉というか何というか。
 雪辱を果たした三保氏は実績のある方だけに、この方の頑張りに期待します…としか言えません。

大阪府岸和田市長選は現職信貴氏圧勝も…200万円を支持者に提供問題が発覚

2017-11-27 08:48:30 | Weblog
★大阪府岸和田市 市長選挙結果
当 31831票 信貴芳則 無現
  17745票 西田武史 無新
  4394票 吉野富博 無新

大阪・岸和田市長が200万円を支持者に提供 平成25年総選挙、自民推薦を依頼 2017年11月27日 産経
 大阪府岸和田市の信貴(しぎ)芳則市長(56)が平成25年の前回市長選で、自民党の支援を取り付けるために当時の支持者に200万円の資金を提供していたことが26日、信貴氏らへの取材で分かった。資金提供後、信貴氏は実際に自民の推薦を得て初当選を果たしていた。資金は自民側に渡ったとみられるが、関係団体の政治資金収支報告書には記載がないうえ、信貴氏側も政治資金として処理をしておらず、政治資金規正法や公職選挙法に抵触していた疑いがある。
 岸和田市を含む衆院選の大阪18区では、自民党の神谷(かみたに)昇衆院議員(68)=比例近畿=が衆院選前の9月下旬に岸和田市議ら14人に現金計約210万円を配っていたことが問題になったばかり。
 信貴氏は26日投開票された市長選にも立候補し、再選を果たした。産経新聞の取材に「金を渡したことは事実。認識が甘かった」と資金提供の事実を認めた。
 25年11月の前回市長選では当初、自民市議だった信貴氏のほか、自民の岸和田支部長も立候補を表明。支部長が党の推薦を得る公算が大きいとみられていたが、自民府連が「勝てる候補を支援する」として候補を信貴氏に一本化するという経過をたどった。
 信貴氏の説明によると、同年9月に開かれた同党の会合では推薦が受けられない方向で決まり、一度は「(立候補を)あきらめた」というが、選挙に携わっていた当時の支持者から資金提供を求められ、同年10月に2回にわたり計200万円を託したという。「『任せておけ』という話に乗って(金を)渡した」としている。
 信貴氏は「違法性の認識はなかった」としながらも「不徳の致すところであり修正すべきところは修正する」と釈明した。
 一方、岸和田市などを地盤とする自民党大阪府第18選挙区支部の収支報告書には、信貴氏側からの献金に一致する記載はなかった。
 政治資金に詳しい日大法学部の岩井奉信教授(政治学)は「献金の額や団体、個人名などを収支報告書に記載して届け出ていない場合、渡した側と受け取った側のどちらも政治資金規正法に抵触する」と指摘。さらに「地方選挙の候補者が自治体に影響力を持つ政党側に金品を渡して票の取りまとめを依頼していたとすれば、公職選挙法違反の買収にあたる可能性もある」と話している。
 ただ違法性があったとしても、同年の資金移動はいずれも公訴時効(3年)が成立しているとみられる。


 こじれそう…と言えばこちらも話がややこしくなりそうな…。
 大阪府岸和田市は、だんじり祭で知られる泉南地域に位置する人口19.2万人程の市で、市長選は2013年12月から1期4年現職を務めて再選を目指す56歳の信貴芳則氏に、元市議で52歳の西田武史氏、一級建築士で69歳の吉野富博氏の2新人が挑みましたが、
 現市政の成果として、駅の整備や子育て環境の充実化、ふるさと寄付金拡充の取り組みなどを挙げ、「岸和田のポテンシャルを生かしたまちづくりにも力を注いだ」と自身の1期目の実績を強調。今回の選挙に向けては、「構造改革にはもう少しの時間が必要。引き続き、市民の負託を得て市政運営に取り組んでいきたい」などと述べた信貴芳則氏が31831票を獲得して
 「市の財政状況は厳しく、このままではだめだと思った。行財政の構造改革を行い市を何とか復活させたいとの思いで立候補を決めた」と述べ、子供の学力向上を目指した小中一貫校の推進や中小企業の支援充実による産業振興などを公約に掲げて17745票を獲得した西田武史氏
 「国が地方創生にかじを切る中、アイデアを持って、岸和田を良くしたい」などと立候補の決意を述べ公約として、行政のスリム化による財政難の解消や観光振興、議員定数の削減などを掲げて4394票を獲得した吉野富博氏 の両氏を退けて再選を決めました。

 …とここまでなら単なる現職の圧勝だったな…で終わる話なのですが、ここにきて4年前の前回選挙戦でその信貴芳則氏が当時の支持者に政治資金収支報告書には記載がない政治資金200万円を渡していたことが判明。
 控訴時効が成立していることもありこの問題はウヤムヤにされるのかな…とも思いますが、再選を決めた後に発表した以上選挙結果への影響を懸念してそれまでは発表を控えていたということなのでしょうし、十分な説明責任を果たすことで収まればいいのですが議会運営を巡り一波乱おきそうな嫌な予感しかしません。
 

市川市長選、再選挙に 5候補、法定得票数達せず

2017-11-27 08:35:39 | Weblog
市川市長選、再選挙に 5候補、法定得票数達せず 2017年11月27日 共同
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO23924660X21C17A1PE8000/
 千葉県市川市長選は26日投開票が行われ、立候補した5人がいずれも法定得票数に達せず、公選法に基づき再選挙が実施されることになった。2週間の異議申し出期間の後、50日以内に行われる。今回の5人以外も立候補できる。
 この規定での首長選再選挙は最近では2007年の宮城県加美町、17年の鹿児島県西之表市の例があるが、珍しい。


 千葉県市川市は、東京都特別区部への通勤率が46.5%を占める東京都江戸川区と隣接する人口約49万人程の市で、市長選は2009年12月から2期8年現職を務めた大久保博氏が出馬を見送ったことから、元県議で自民が推薦する43歳の坂下茂樹氏、元市議で41歳の高橋亮平氏、元衆院議員で民進・共産・自由・社民が推薦する43歳の村越祐民氏、元県議で44歳の小泉文人氏、元衆院議員で60歳の田中甲氏の5新人による争いとなりましたが、今年1月29日に行われた西之表市長選に続いて最多投票者が法廷得票数に届かず再投票に追い込まれてしまったようですね。

 参考までに獲得票数は、
村越ひろたみ氏が28109票
坂下しげき氏が27725票
田中甲氏が26128票
高橋りょうへい氏が20338票
小泉文人氏が16778票を獲得。

 西之表市長選の場合は、政府が市域にある無人島の馬毛島で検討する米軍の陸上空母離着陸訓練(FCLP)の受け入れ問題を争点に人口規模も1.5万人程の小規模自治体に6人の方が立候補する大混戦となり、3月19日に行われた再選挙では得票数が下位に終わった2名が辞退する形で結局前回のトップ得票数だった受入反対派の八板俊輔氏が制しましたが、
 まさかこれだけの規模の、しかも東京のベッドタウン的な位置づけにある市川市で、このような状況に追い込まれるとは予想外もいい所だったでしょうし、
言い方は不適切かもしれませんが、次回出馬しても勝負にならない泡沫候補と呼ばれるような存在も今回はおらず(西之表市長選第1回投票数はトップの八板氏が2428票に対して辞退した2人は681票と560票。本人が自ら決断したのか周囲に言い含められたのかの真相はわかりませんが予想通りの展開になりました)候補者を絞ることも難しそう。 
 トップ不在が長期間続くことは好ましくないだけに、この問題はいろんな意味でこじれそうですね。