東証大引け 反発、米金融株高が波及 東エレクは3日続落 2017年11月29日 日経夕刊
29日の東京株式市場で日経平均株価は反発し、前日比110円96銭(0.49%)高の2万2597円20銭で終えた。28日の米株式相場の高値更新で投資家心理が上向き、買いが優勢となった。特に米金融株の上昇を受け、東京市場でも三菱UFJや野村、第一生命HDなど金融株に買いが広がった。
米上院予算委員会の税制改革法案の可決や金融規制の緩和期待が米株を押し上げ、東京市場では投資余力が高まった海外投資家から買いが入り、日経平均の上げ幅は一時150円を超えた。半面、年初から大幅に上げていた東エレクや信越化などの半導体関連株には海外投資家から利益確定の売りが膨らんだ。
東エレクは3日続落し、売買代金は777億円と2015年4月28日以来2年7カ月ぶりの高水準となった。東エレクと信越化、スクリンの半導体関連の3銘柄で日経平均を69円押し下げる要因となった。北朝鮮がミサイルを発射し、「新型の大陸弾道間ミサイル(ICBM)の発射に成功した」と発表したのも相場全体の重荷となった。
JPX日経インデックス400は3営業日ぶりに反発し、129.71ポイント(0.83%)高の1万5825.25だった。東証株価指数(TOPIX)も3営業日ぶりに反発し、14.08ポイント(0.79%)高の1786.15で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆8683億円。売買高は17億183万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1501と、全体の7割を占めた。値下がりは477、変わらずは59銘柄だった。
新日鉄住金とJFEが上昇。MS&ADや東京海上、T&Dなど保険株が軒並み高かった。日東電と富士通も高かった。一方、任天堂や村田製、キーエンスが下落した。キリンHDと大塚HDも下げた。
東証2部株価指数は4営業日ぶりに反発した。東芝とアサヒ陶が上げ、児玉化とエリアクエスが下げた。
新興株29日 ジャスダックとマザーズ小反発 IPO2銘柄に初値 2017年11月29日 日経夕刊
29日の新興企業向け株式市場で、日経ジャスダック平均株価は小反発した。終値は前日比2円42銭(0.06%)高い3814円53銭だった。積極的な海外展開を進めるアイケイや独自技術を持つNF回路、前田製作が買われた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で883億円、売買高は1億1071万株だった。時価総額の大きいセリアや北朝鮮情勢の悪化懸念で細谷火工が買われた。半面、米アップルの新型スマートフォン向け部品で関わりを否定した大阪油化やゲームサービス延期を発表したアエリアが下落した。
28日にジャスダック市場に上場した幸和製は、上場2日目にあたる29日9時に公募・売り出し価格(公開価格)3520円の2.3倍にあたる7980円で初値を付けた。終値は9250円だった。
同じく上場2日目のポエックも12時53分に公開価格(750円)の4.4倍の3280円で初値を付けた。終値は2580円だった。
きょう上場したTワークスは買い気配で売買が成立しないまま終えた。大引け時点の気配値は公開価格2200円の2.3倍の5060円だった。
東証マザーズ指数も小反発した。終値は前日比0.19ポイント(0.02%)高い1165.84だった。串カツ田中やエンバイオHが上昇した。半面、力の源HDやそーせいが下落した。
29日の日経平均ですが、28日の米国市場は規制緩和期待からJPモルガンチェースやバンカメが3%半を超える大幅上昇となるなど銀行株主導で上昇(ダウ1.09%高、ナスダック0.49%高、S&P500種0.98%高)して終了するも、北朝鮮が午前3時17分ごろに長距離ミサイルを発射したと伝わるなど地政学的リスクも意識される中、前日終値(22486円24銭)よりも127円72銭高い22613円96銭でスタートした直後に22643円93銭も10時頃に22544円87銭まで上げ幅を縮小してからは22600円を挟んだ様子見も午前終了にかけてやや伸び悩み、前場は前日比90円62銭高い22576円86銭で終了。
午後はじり安傾向でスタートしてこの日の安値となる22537円12銭を付けた後も様子見気分が強かったのですが、寄り付きにかけて買い戻しが入り、終値ベースでは前日比110円96銭高い22597円20銭で終了しました。
北朝鮮リスクを横睨みにそれでも米国銀行株の上昇でこちらも金融株主導でつれ高といったところでしょうか。
東証1部の上昇組では、ヤマシンフィルタ(17.76%高)、東亜ディーケーケー(14.09%高)など4銘柄で10%以上の上昇となった他、JFEが5.88%高、楽器のヤマハが5.16%高。
メガバンクは、三菱UFJが2.76%高、みずほFGが2.02%高、三井住友FGが1.69%高。他の都銀ではりそなが2.91%高、三井住友トラストが1.82%高。
保険も、MS&ADの3.71%高を筆頭に、東京海上が3.70%高、T&Dが3.02%高、第一生命が2.95%高、SOMPOが2.8%高、AIGが2.14%高、ソニーFHが1.98%高で、かんぽ生命も1.5%高。
一方の下落組では10%を超える二桁下落銘柄はなかったものの、下落率ランキング4位に堀場製作所(7%安)、5位に半導体切断装置のディスコ(5.83%安)、6位に東京エレクトロン(5.77%安)と半導体関連が売り込まれた形。
ローム(4.52%安)、信越化学工業(3.82%安)、ヤマハ発動機(2.83%安)の下落も目に付いたでしょうか。任天堂は1.81%安。
2部の東芝は、昨日に12円も調整した反動か、3円高の285円と少し戻して終了しました。
29日の東京株式市場で日経平均株価は反発し、前日比110円96銭(0.49%)高の2万2597円20銭で終えた。28日の米株式相場の高値更新で投資家心理が上向き、買いが優勢となった。特に米金融株の上昇を受け、東京市場でも三菱UFJや野村、第一生命HDなど金融株に買いが広がった。
米上院予算委員会の税制改革法案の可決や金融規制の緩和期待が米株を押し上げ、東京市場では投資余力が高まった海外投資家から買いが入り、日経平均の上げ幅は一時150円を超えた。半面、年初から大幅に上げていた東エレクや信越化などの半導体関連株には海外投資家から利益確定の売りが膨らんだ。
東エレクは3日続落し、売買代金は777億円と2015年4月28日以来2年7カ月ぶりの高水準となった。東エレクと信越化、スクリンの半導体関連の3銘柄で日経平均を69円押し下げる要因となった。北朝鮮がミサイルを発射し、「新型の大陸弾道間ミサイル(ICBM)の発射に成功した」と発表したのも相場全体の重荷となった。
JPX日経インデックス400は3営業日ぶりに反発し、129.71ポイント(0.83%)高の1万5825.25だった。東証株価指数(TOPIX)も3営業日ぶりに反発し、14.08ポイント(0.79%)高の1786.15で終えた。
東証1部の売買代金は概算で2兆8683億円。売買高は17億183万株だった。東証1部の値上がり銘柄数は1501と、全体の7割を占めた。値下がりは477、変わらずは59銘柄だった。
新日鉄住金とJFEが上昇。MS&ADや東京海上、T&Dなど保険株が軒並み高かった。日東電と富士通も高かった。一方、任天堂や村田製、キーエンスが下落した。キリンHDと大塚HDも下げた。
東証2部株価指数は4営業日ぶりに反発した。東芝とアサヒ陶が上げ、児玉化とエリアクエスが下げた。
新興株29日 ジャスダックとマザーズ小反発 IPO2銘柄に初値 2017年11月29日 日経夕刊
29日の新興企業向け株式市場で、日経ジャスダック平均株価は小反発した。終値は前日比2円42銭(0.06%)高い3814円53銭だった。積極的な海外展開を進めるアイケイや独自技術を持つNF回路、前田製作が買われた。
ジャスダック市場の売買代金は概算で883億円、売買高は1億1071万株だった。時価総額の大きいセリアや北朝鮮情勢の悪化懸念で細谷火工が買われた。半面、米アップルの新型スマートフォン向け部品で関わりを否定した大阪油化やゲームサービス延期を発表したアエリアが下落した。
28日にジャスダック市場に上場した幸和製は、上場2日目にあたる29日9時に公募・売り出し価格(公開価格)3520円の2.3倍にあたる7980円で初値を付けた。終値は9250円だった。
同じく上場2日目のポエックも12時53分に公開価格(750円)の4.4倍の3280円で初値を付けた。終値は2580円だった。
きょう上場したTワークスは買い気配で売買が成立しないまま終えた。大引け時点の気配値は公開価格2200円の2.3倍の5060円だった。
東証マザーズ指数も小反発した。終値は前日比0.19ポイント(0.02%)高い1165.84だった。串カツ田中やエンバイオHが上昇した。半面、力の源HDやそーせいが下落した。
29日の日経平均ですが、28日の米国市場は規制緩和期待からJPモルガンチェースやバンカメが3%半を超える大幅上昇となるなど銀行株主導で上昇(ダウ1.09%高、ナスダック0.49%高、S&P500種0.98%高)して終了するも、北朝鮮が午前3時17分ごろに長距離ミサイルを発射したと伝わるなど地政学的リスクも意識される中、前日終値(22486円24銭)よりも127円72銭高い22613円96銭でスタートした直後に22643円93銭も10時頃に22544円87銭まで上げ幅を縮小してからは22600円を挟んだ様子見も午前終了にかけてやや伸び悩み、前場は前日比90円62銭高い22576円86銭で終了。
午後はじり安傾向でスタートしてこの日の安値となる22537円12銭を付けた後も様子見気分が強かったのですが、寄り付きにかけて買い戻しが入り、終値ベースでは前日比110円96銭高い22597円20銭で終了しました。
北朝鮮リスクを横睨みにそれでも米国銀行株の上昇でこちらも金融株主導でつれ高といったところでしょうか。
東証1部の上昇組では、ヤマシンフィルタ(17.76%高)、東亜ディーケーケー(14.09%高)など4銘柄で10%以上の上昇となった他、JFEが5.88%高、楽器のヤマハが5.16%高。
メガバンクは、三菱UFJが2.76%高、みずほFGが2.02%高、三井住友FGが1.69%高。他の都銀ではりそなが2.91%高、三井住友トラストが1.82%高。
保険も、MS&ADの3.71%高を筆頭に、東京海上が3.70%高、T&Dが3.02%高、第一生命が2.95%高、SOMPOが2.8%高、AIGが2.14%高、ソニーFHが1.98%高で、かんぽ生命も1.5%高。
一方の下落組では10%を超える二桁下落銘柄はなかったものの、下落率ランキング4位に堀場製作所(7%安)、5位に半導体切断装置のディスコ(5.83%安)、6位に東京エレクトロン(5.77%安)と半導体関連が売り込まれた形。
ローム(4.52%安)、信越化学工業(3.82%安)、ヤマハ発動機(2.83%安)の下落も目に付いたでしょうか。任天堂は1.81%安。
2部の東芝は、昨日に12円も調整した反動か、3円高の285円と少し戻して終了しました。