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宮城県名取市長選 山田氏 現職打破

2016-07-11 19:25:43 | Weblog
宮城 <名取市長選>「復興遅れ」刷新浸透 2016年7月11日 河北新報
 10日投開票が行われた名取市長選は、新人で元市議の山田司郎氏(53)が初当選を果たした。東日本大震災で被災した閖上地区の復興を現地再建の手法だけに固執しないことを表明。復興の遅れや再建方針を巡ってくすぶる市民の不満の受け皿となった。
 PTA活動が原点の山田氏は、地域の主婦層などに支えられ支持を伸ばした。地元が内陸部のため、沿岸部の復興に加えて、復興以外の地域課題の解消も掲げ、比較的復興に関心の薄い内陸部の有権者の支持も拡大していった。
 現職の佐々木一十郎氏(66)は「復興計画は国や県と緻密に練り上げた。見直せば混乱し、間違いなく復興が遅れる」と説明したが、震災対応を巡ってたまった市民の不満は根強く、市政刷新へと雪崩を打った民意を止められなかった。
 蓄積されてきた不満が新リーダー誕生の背景にあり、市の将来像について論戦が深まったとは言い難い。特に山田氏が公約に掲げた学校給食費の段階的無料化や、東北電力が所有する名取スポーツパーク(ナスパ)の再開、仙台市地下鉄の南進などは、実現可能性に疑問符が付く。
 給食費無料化には4億円弱が必要とされるため、市の財政を悪化させることにならないか。被災したナスパの復旧や地下鉄南進は事業主体が名取市ではなく、本当に着手できるのか。山田氏には財源確保はもちろん、他組織との折衝など、高いレベルの行政手腕が求められる。
★宮城県名取市 市長選挙結果(投票率58.31%)
当 20677 山田司郎  無新
  14635 佐々木一十郎 無現


 宮城県名取市は、仙台市の南東に隣接する人口約7.7万人の市で、市長選は3期12年現職を務めて4期目を目指す 66歳の佐々木一十郎氏に、元市議で53歳の山田司郎氏が挑みましたが、山田司郎氏が20677票を獲得して、14635票を獲得した現職佐々木一十郎氏の4選を阻み初当選を決めました。
 震災復興への遅れへの苛立ちが市民への怒りにつながり現職が敗れる形になりましたが、その現職を打破した山田氏もどう議会と向き合っていくのか。 公約に掲げた内容の中には簡単に予算が確保しにくそうな項目もあるだけに、まずは最初の1期4年でどれだけの実績を打ち出せるかにかかっているかと思います。

茨城 常総市長選 接戦制し神達氏初当選 若さ前面、防災訴え

2016-07-11 19:23:05 | Weblog
茨城 常総市長選 接戦制し神達氏初当選 若さ前面、防災訴え 2016年7月11日 茨城
http://this.kiji.is/124953396252509689?c=41699317457911808
 任期満了に伴う常総市長選は10日、市内37カ所で投票が行われ、同市坂手町の水海道総合体育館で即日開票の結果、無所属で元県議の新人、神達岳志氏(47)=自民、日本のこころ推薦=が、いずれも無所属で、現職の高杉徹氏(62)、元市議の新人、遠藤章江氏(52)、元小学校教諭の新人、染谷修司氏(72)=共産推薦=の3人を破り初当選した。当日有権者は5万565人。投票率は63・83%(前回59・61%)だった。
 市長選には過去最多となる4人が立候補。昨年9月の大規模水害で被災した同市の復興策、まちの活性化などが争点となった。
 神達氏は5月中旬に行われた自民党常総支部総会で出馬を表明。永岡桂子衆院議員の支援や、市議13人の支持を取り付け態勢を固めた。
 選挙戦では「若さ」を前面に打ち出し、市政刷新をアピール。県議3期6年の経験を踏まえ、国や県、近隣市町村とのパイプを生かした市政運営を目指すと語り、「防災先進まちづくり」などを公約に支持を集めた。
 再選を目指した高杉氏は、休みなく取り組んだ水害対応や1期目の実績を訴えたが、力及ばず。遠藤氏は子育て世代への支援、染谷氏は市民目線の市役所づくりを主張したが、それぞれ支持拡大には至らなかった。
 当選の知らせを受けた神達氏は、同市豊岡町の店舗駐車場で支持者と祝勝会を開催。「市の復旧復興を背負っていく責任の重さを痛感している。若い力で常総市をもう一度元気にしていきたい」と抱負を述べた。
 一方、高杉氏は「昨年の水害から全力を込めて復旧復興に当たったが、残念ながら評価は十分ではなかったことを真摯に受け止めたい」と述べた。 
★茨城県常総市 市長選挙結果(投票率63.83%)
当 12807 神達岳志 無新=自民、こころ推薦
  11608 高杉徹 無現
  5761 遠藤章江 無新
  1768 染谷修司 無新=共産推薦


 茨城県常総市は、県の南西部に位置する人口約6.1万人の市で、
 市長選は現職で再選を目指す62歳の中小企業診断士の資格も保有する高杉徹氏に、元県議・経営コンサルタントで47歳の自民党と日本のこころを大切にする党が推薦する神達岳志氏、元市議・薬剤師で52歳の遠藤章江氏、元小学校教諭で共産党が推薦する72歳の染谷修司氏の3新人が挑みましたが、
 被災者のケアに心を配り、水害からの復旧、復興に尽力したい。地区での自主防災組織の結成や、防災に関する知識や技能を持つ「防災士」の資格を全職員に取得させたいと語った神達岳志氏が12807票を獲得して
 公約に首都圏中央連絡自動車道(圏央道)常総インターチェンジ周辺開発計画の推進を掲げ。都心から50キロ圏内の立地条件や、自然環境が豊かといった郷里の魅力を生かし、医療、福祉、教育などの政策も打ち出す。「人口減に歯止めをかける」と訴え11608票を獲得した現職の高杉徹氏
 市が復興計画の中心に据える圏央道常総インターチェンジ周辺開発計画には「実現の可能性が低い」と批判。これに代わり、国家戦略特区の指定と瞬間冷凍システムを用いた工場の誘致を目指し、市を食品加工や物流の拠点にすると語り5761票を獲得した遠藤章江氏
 水害からの復興は、圏央道常総インターチェンジ周辺開発計画ではなく、「市民優先」が持論。非正規労働者らの困窮を防ぐセーフティーネットも重要政策と語り1768票を獲得した染谷修司氏 を破り初当選を決めました。
 常総市は昨年の9月10日に関東・東北豪雨で鬼怒川の堤防が決壊し、大きな被害を受けたこともあり防災対策に選挙の争点があたる形になりましたが、結果は神達岳志氏が現職の高杉徹氏を破る形に。
 まずは最初の1期4年でどれだけ市民が求めている復旧作業で実績を積み上げられるかでしょうね。

鹿児島県知事に元テレ朝コメンテーターの三反園訓氏が初当選

2016-07-11 08:24:47 | Weblog
鹿児島県知事に元テレ朝コメンテーターの三反園訓氏が初当選…反原発団体が支援 現職との争い制す 2016年7月11日 産経
 任期満了に伴う鹿児島県知事選が10日投開票され、無所属新人で元テレビ朝日コメンテーターの三反園訓氏(58)が、無所属現職の伊藤祐一郎氏(68)を破り、初当選を果たした。三反園氏は全国で唯一、稼働している九州電力川内原発(同県薩摩川内市)の停止を公約に掲げており、選挙結果はわが国のエネルギー政策に大きな影響を及ぼす。
 鹿児島では川内原発1、2号機がそれぞれ昨年8月と10月に再稼働した。
 選挙戦で三反園氏は地元の反原発派の支援も受けた。当初、反原発団体のメンバーも知事選に立候補を表明していたが、三反園氏と川内原発停止や再調査に関する合意文書を交わし、立候補を取り下げた。
 三反園氏は公約に、熊本地震の影響を考慮し、川内原発を停止して施設の点検と避難計画の見直しを行うことや、県庁内に「原子力問題検討委員会」を設置することを盛り込んだ。
 選挙戦で三反園氏は「トップが変われば新しい鹿児島をつくれる」と伊藤氏の多選を批判し、県政刷新を訴えた。民進、社民の県組織の支援を受けたほか、伊藤県政に批判的な自民支持層にも浸透した。
 一方、伊藤氏は平成26年11月に川内原発の再稼働に同意を表明し、新しい規制基準に沿った原発再稼働に道筋を付けた。選挙戦では財政再建など3期12年の実績を強調したが、県政運営へ保守層からも批判が集まり、無党派層の支持も伸びなかった。

★鹿児島県知事選挙結果
当 三反園訓  42万6471票
  伊藤祐一郎 34万2239票

 参議院選挙と同日に開催された鹿児島県知事選挙は、現職で4期目を目指す68歳の自民・公明が支援する伊藤祐一郎氏に、元民放記者で58歳の民進・社民が支援する三反園訓氏が挑みましたが、
 民間の経験を生かし、開かれた県政の実現、熊本地震の影響を考慮し、川内原発を停止して施設の点検と避難計画の見直しを行うことや、県庁内に「原子力問題検討委員会」を設置することなどを公約に盛り込んだ三反園訓氏が42万6471票を獲得して 
 財政再建や給付型奨学金制度の導入などの実績を強調して34万2239票を獲得した現職の伊藤祐一郎氏を破り初当選を決めました。

 正直実績豊富な現職が敗れたことに吃驚させられましたが、熊本地震の余震が3か月近く経っても一向に収まる気配を見せない中、川内原発への心理的不安を抱く層が現職にそっぽを向き、三反園訓氏への支持に回ったのではないかと思うのですが、国としてもようやく稼働にこぎつけた原発をまた止められてはたまったものではなく、また川内原への対応が他の原発の再稼働の可否に与える影響も大きく、初当選を決めた三反園訓氏はどのような県政のかじ取りを行ってくれるのかが気になるところですね。