宮城 <名取市長選>「復興遅れ」刷新浸透 2016年7月11日 河北新報
10日投開票が行われた名取市長選は、新人で元市議の山田司郎氏(53)が初当選を果たした。東日本大震災で被災した閖上地区の復興を現地再建の手法だけに固執しないことを表明。復興の遅れや再建方針を巡ってくすぶる市民の不満の受け皿となった。
PTA活動が原点の山田氏は、地域の主婦層などに支えられ支持を伸ばした。地元が内陸部のため、沿岸部の復興に加えて、復興以外の地域課題の解消も掲げ、比較的復興に関心の薄い内陸部の有権者の支持も拡大していった。
現職の佐々木一十郎氏(66)は「復興計画は国や県と緻密に練り上げた。見直せば混乱し、間違いなく復興が遅れる」と説明したが、震災対応を巡ってたまった市民の不満は根強く、市政刷新へと雪崩を打った民意を止められなかった。
蓄積されてきた不満が新リーダー誕生の背景にあり、市の将来像について論戦が深まったとは言い難い。特に山田氏が公約に掲げた学校給食費の段階的無料化や、東北電力が所有する名取スポーツパーク(ナスパ)の再開、仙台市地下鉄の南進などは、実現可能性に疑問符が付く。
給食費無料化には4億円弱が必要とされるため、市の財政を悪化させることにならないか。被災したナスパの復旧や地下鉄南進は事業主体が名取市ではなく、本当に着手できるのか。山田氏には財源確保はもちろん、他組織との折衝など、高いレベルの行政手腕が求められる。
★宮城県名取市 市長選挙結果(投票率58.31%)
当 20677 山田司郎 無新
14635 佐々木一十郎 無現
宮城県名取市は、仙台市の南東に隣接する人口約7.7万人の市で、市長選は3期12年現職を務めて4期目を目指す 66歳の佐々木一十郎氏に、元市議で53歳の山田司郎氏が挑みましたが、山田司郎氏が20677票を獲得して、14635票を獲得した現職佐々木一十郎氏の4選を阻み初当選を決めました。
震災復興への遅れへの苛立ちが市民への怒りにつながり現職が敗れる形になりましたが、その現職を打破した山田氏もどう議会と向き合っていくのか。 公約に掲げた内容の中には簡単に予算が確保しにくそうな項目もあるだけに、まずは最初の1期4年でどれだけの実績を打ち出せるかにかかっているかと思います。
10日投開票が行われた名取市長選は、新人で元市議の山田司郎氏(53)が初当選を果たした。東日本大震災で被災した閖上地区の復興を現地再建の手法だけに固執しないことを表明。復興の遅れや再建方針を巡ってくすぶる市民の不満の受け皿となった。
PTA活動が原点の山田氏は、地域の主婦層などに支えられ支持を伸ばした。地元が内陸部のため、沿岸部の復興に加えて、復興以外の地域課題の解消も掲げ、比較的復興に関心の薄い内陸部の有権者の支持も拡大していった。
現職の佐々木一十郎氏(66)は「復興計画は国や県と緻密に練り上げた。見直せば混乱し、間違いなく復興が遅れる」と説明したが、震災対応を巡ってたまった市民の不満は根強く、市政刷新へと雪崩を打った民意を止められなかった。
蓄積されてきた不満が新リーダー誕生の背景にあり、市の将来像について論戦が深まったとは言い難い。特に山田氏が公約に掲げた学校給食費の段階的無料化や、東北電力が所有する名取スポーツパーク(ナスパ)の再開、仙台市地下鉄の南進などは、実現可能性に疑問符が付く。
給食費無料化には4億円弱が必要とされるため、市の財政を悪化させることにならないか。被災したナスパの復旧や地下鉄南進は事業主体が名取市ではなく、本当に着手できるのか。山田氏には財源確保はもちろん、他組織との折衝など、高いレベルの行政手腕が求められる。
★宮城県名取市 市長選挙結果(投票率58.31%)
当 20677 山田司郎 無新
14635 佐々木一十郎 無現
宮城県名取市は、仙台市の南東に隣接する人口約7.7万人の市で、市長選は3期12年現職を務めて4期目を目指す 66歳の佐々木一十郎氏に、元市議で53歳の山田司郎氏が挑みましたが、山田司郎氏が20677票を獲得して、14635票を獲得した現職佐々木一十郎氏の4選を阻み初当選を決めました。
震災復興への遅れへの苛立ちが市民への怒りにつながり現職が敗れる形になりましたが、その現職を打破した山田氏もどう議会と向き合っていくのか。 公約に掲げた内容の中には簡単に予算が確保しにくそうな項目もあるだけに、まずは最初の1期4年でどれだけの実績を打ち出せるかにかかっているかと思います。
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