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九電社長 続投も 「やらせ」での辞任論、社内で後退

2011-09-29 19:40:27 | Weblog
九電社長 続投も 「やらせ」での辞任論、社内で後退 2011年9月28日 日経
 九州電力の「やらせメール問題」で、九電の真部利応社長が続投する見通しとなった。当初、真部社長は同問題を検証する第三者委員会の最終報告書を踏まえ辞任する意向を示していたがその後、他の電力でもやらせが相次ぎ発覚。同社役員の間で辞任論が後退した。経営トップが責任を棚上げすることに対し、社会的な批判が高まりそうだ。
 真部社長は27日、取材に対し「課題が山積するなか、周りの意見が続投せよということなら」と述べ、当面辞任しない考えを示した。「この難局で投げ出すなら(辞任を表明した)7月に辞めている」とも話した。
 九電の松尾新吾会長も同日取材に応じ「進退問題は取締役会で決議する」と述べた。多くの役員は「辞める必要はない」としており、第三者委が30日に最終報告書を提出するのを待って、来月開く予定の臨時取締役会で正式に続投を決めるとみられる。
 真部社長は7月の衆院予算委員会で、やらせメール問題の責任を取って辞任する考えを表明、松尾会長に辞表を提出していた。



 う~ん。九州電力の真部利応社長と言えば、取締役執行役員電力輸送本部長という末席の取締役から2007年06月に一気に社長に昇格した人物だけに、同年代あるいはそれより若い世代に次の社長を任せられるだけの人材がまだ育っていないといった事情もひょっとしたらあるのかもしれませんけど、いくら社内で辞任論が後退しているからといって、世間の見る目は依然として厳しいですし、一旦出た辞任論を翻してなあなあで済ますのは一企業のトップとしてどうなんでしょうね…。
 もしこれが地域独占の電力会社ではなく、単なる一民間企業ならば、それだけでも信用問題で取引自粛の嵐になりそうですが、そんな危機感さえ感じていないところに長年地域独占を続けてきた企業の驕りというものを感じずにはいられません。