石橋みちひろのブログ

「つながって、ささえあう社会」の実現をめざす、民主党参議院議員「石橋みちひろ」の公式ブログです。

モザンビーク・プロサバンナ事業に関する対話会~2連発!

2013-09-30 23:14:28 | 活動レポート

今日は、私が今年の3月に、参議院のODA視察調査団でアフリカのモザンビークを訪問したときから関与を続けている、モザンビークのプロサバンナ事業に関するイベントが二つ、院内で行われました。

まず、ごく簡単におさらいをしておくと、この「プロサバンナ事業」というのは、日本政府・JICAがモザンビークに対するODAの一環として、モザンビーク政府およびブラジル政府との三者連携の下で準備を進めている事業。モザンビーク北部を東西に走る「ナカラ回廊」という、とっても肥沃なんだけれども農業生産性が低く、住民たちが貧しい生活を送っている地帯で大規模な農業開発プロジェクトを実施しようというもの。

趣旨から言って大変重要な国際協力事業なのですが、問題は、その進め方において、モザンビーク国民、とりわけ、当事者であるプロサバンナ地域の農民団体の皆さんから不満の声が上がっていること。要は、事業計画についての「相談がない」「情報提供がない」中で、事業開始に向けた準備だけが着々と進められているように見えるので、地域住民の皆さんの中に大きな不満と不安が渦巻いているわけですね。

そこで、今日最初の会合は、私と、モザンビークに一緒に行った民主党の津田弥太郎参議院議員の二人で呼びかけた「プロサバンナ事業に関する意見交換会」。当事者である外務省・JICAの担当者の皆さんと、モザンビークの農民団体を支援しておられる日本のNGO諸団体の皆さんとをお招きして、それぞれ、現地調査や関係者ヒアリングなどを通じて把握している内容について報告、質疑応答しつつ、課題を共有しながらベストな対応方法を検討し、みんなで協力しあって本事業をよりモザンビーク国民にとって真にいい事業にしていこうという取り組みです。
 


内容について多くは述べませんが、限られた時間の中で双方が忌憚なく意見を述べ合って、特に、双方で認識・見解の違う点など、課題があぶり出しに出来たのではないかと思います。大切なのは、対話を継続していくこと。日本国民の貴重な税金で実施されるODA事業なのですから、日本側の関係者が真摯に話し会っていい事業にしていくのは大変重要な役割・責務です。私たちも、引き続き、政治の側からの働きかけ・対応をしっかりと行っていきたいと思います。


そして、その意見交換会に参加をしてくれたNGOグループの皆さんが、夕方、院内で視察報告会を開催されたので、私もあらためて顔を出してきました。

 
会場には、大勢の方々が参加されていて、皆さんとっても熱心に報告に耳を傾けておられました。残念ながら最後までいられなかったので、質疑応答などは聞くことが出来ませんでしたが、恐らく大変活発なやりとりがあったのではないかと思います。

皆さんにぜひ知っておいていただきたいのは、このプロサバンナ事業で指摘されている課題(例えば、当事国民・当事者の関与のあり方、環境影響評価など事前評価のあり方など)は、実は単にこのモザンビークでの事業に限らず、日本のODA(ひいては国際協力のありかた)全体に関わる大変重要なテーマなのです。だからこそ、私も外務省・JICAの対応に注目しているのですね。すでにご報告している通り、私は今期、引き続き参議院ODA特別委員会の理事を務めることになっていますので、この問題については、国会内でもしっかりと対応を進めていきたいと思っています。