定番 インドネシアでゴルフをする

土日はほとんどゴルフで
朝暗いうちに起きて日の出とともに始めるのです
朝露が芝に落ちて何とも新鮮なのです
こんなときのミスショットがまた良いのです

想像してごらんなさい
デッカイ太陽の直射はまだありません
ティーを刺してボールを乗せて
大きく振ってミスショット
ところが朝露の上をボールが転がって
シュプールを描くごとく転がって行くのです
スダナの１０番は転がるんです
みどりに露が光ってそれをボールが消してゆくのです

スコアーなんてどうでもよくなってしまうんです
ボールを失くしたって良いんです
途中で子供たちがロストボールを売りに来るのです
値切ることなどしませんでした
多分あれはルールです

インドネシアで飯を食らう

ひとりで生活するというのは
楽しいことであります日本でなら

海外でも観光ならＯＫですが
それが仕事なら１か月はなんとか
長くても加速をつけて２か月なら誤魔化せるものです
掃除をし洗濯をし飯を作って
インドネシア語のテレビシをみて
ＣＮＮのニュウスと
オーストラリアのドラッグレースと
ルールの解らんスポーツと
ＮＨＫの素人のど喉自慢を観ていると
何とかせねばと思うのです

お手伝いさんが見つかってからは
月４のゴルフだったのです
ホームコースはスダナ
飯はあちらこちらと行き当たりばったりでありました
それが週一の楽しみでありました


あそこは魚が旨いんです
刺身や寿司が旨いんですよ


最近のいろいろを考えると恵まれていたと思います
１５年以上前のことです

駐在で頼りになるのはドライバーということ

インドネシアに居て
車のドライバーと良好な関係を築くことは
一重に大切な事なのでありまして
生き死に関係するのであります
若干大げさではありますが半分ホントなのです

たとえば
出勤しようとして外に出てみると車がない
ガソリンを入れに行ったかと待ってみても来ない
ガソリンなどは前の日に入れておけと苛立って
早く帰ってこいと更にイライラして
暫くして盗まれたと思うのです
実際に有った話です
私じゃ有りません断じて
知り合いのことです

仕事を終えて車の中で眠って
起きたら家の前こう云うことができるのも
信頼関係だよね

夜遅く高速道路を降りたところに
警官が居てなんやかんや言われたときに
頼りになるのはドライバー

マーケットに買い物に行くにも
食事に出て送り迎えしてもらうのもドライバー
信頼出来るドライバーは個人間で引き継がれていくのです


多分今でもそうでしょう

インドネシアで腰に手をやるということ もちろん自分の

インドネシアに居ても国内と同じ仕事をしていた訳だから
気が楽だったけれど生活習慣が異なるのには気を使った

人と話をしていて腰に手をやる
もちろん自分の腰だけれど
私は起こっているというサインで
事実これをやって手を叩かれた事があるのです
半ズボンでお寺には入れないし
そんなことが重なると態度が卑屈にもなるのですが
半年もするとお互いさまという気にもなるのです

入国の係官がパスポートをしげしげと見て
ページを遡って写真と顔をしっかり見て
何か有ったかと心配していると
このサインは私だよと以前のスタンプを指差して
途端に馴れ馴れしくなって
こちらはまったく記憶になくて
そりゃそうでしょう
有る意味神妙にしていないと要らぬこだわりを
もたれちゃまずいと思うものです
フレンドリーなのですが
習慣が違うと言うことで
妙に構えてしまうものです

お手伝いさんが風邪を引いて病院に連れて行った

アパートの部屋から守衛所までは３，４分は歩かなければならなかったし
守衛所から近くのマーケットやバス通りまでは歩いて２０分も有るから
日中あの日差しの中を好んで歩けるものではなかった
なにせ道は舗装されていたけれど工場建設が盛んだったから
アパートは有っても周りの環境は整備まで手が回らなかったのか
それとも入居者が少なくて資金不足だったのかいずれにしても
そんなところを歩くことは地元の人もアパート住人でも滅多にいなかった

お手伝いさんが風邪で熱出して
唸っているのを黙って見ている訳にいかないから
車を運転して病院に連れて行った
現地の運転免許証など持っていなかったから
捕まれば袖の下覚悟でありました
右側通行は日本と一緒でも信号機は
掘立柱にちょこんと付いているよう物で目立たないし
右折優先なのか勝手に曲がってくるし
そんなことが有ってから休みの日でも
ドライバーを出勤させることにしたのです

病院の受付でいろいろと書かされたというより
聞き取られたのを書いてもらって
それも多分こう聞かれたのだろうと言った事を
勝手に答えて後でそれで良かったのかと思ったり
受け付けてくれたのだからと納得したのです
日本人だったからかもしれません
別の機会にＸＸ人かと聞かれたときに
ドライバーが日本人だと声を大きくして言ったり
日本人で良かったと思うことは結構有ったのです

そんな訳で食事はなるたけ同じものを食べる様にした
なんだかちょくちょく風邪を引く様な気がしたし
ひとりで食べるのは侘びしかったし
好みの味にするには食べさせるのが一番だと思ったのです


豚肉は滅多に食べられなかった
牛は硬かった
鶏肉が主だったね
やぎは脂ぎってた

バラバラはかき揚げてんぷら

あおい唐辛子をほんの少しだけかじって
バラバラをほうばるのです
新聞紙の上に山盛りにして唐辛子を添えたのを買うのです
どこで売っているかと言えば引き売りで
ちょうどディズニーランドの
ポップコーンの売り方に似ているのです

あれを３か４個も食べれば朝飯の代わりになって
しかも唐辛子のこれでもかという辛さが刺激になって
さあやるぞという気になったものです
もちろん仕事を

味の素がたっぷり入っていたのです
具は玉ねぎでしたが
食感はカラッというよりもねっとりでしょうか
料理屋のてんぷらというより家庭のてんぷらでありました


食い物の記憶というか味の記憶は
しっかりと残るもので今でも食べたいと思うのですが
記憶には土の匂いとか陽の強さとかいろんなものが
ごちゃ混ぜになって味をデフォルメする様です

土地で食べるのが最高なのです

インドネシアは良い処でありました

クモは嫌いというほどのものでありませんが
トカゲははっきり今でも嫌いなのです
インドネシアに居てこれを克服しないと
または無視しないと生活できないのです

暑い割に風が心地よい
それで外カベが欄間の様になって
スコールの前は思いがけない強風が
部屋に入ってきたことも有ったのですが
おおむね快適に過ごしたのです

ところがクモが風に乗ってやってきて
部屋の隅や欄間やいたる所に巣を作るのです
ヤモリが適当に間引いてくれました
お手伝いさんもクモの糸取が仕事で
箒で取ると大変な事になっていました


そのヤモリがケッケッケと啼くのです
声の大きさで強さが決まる様です
通常は４Cm程でありましたが
天井をさかさまにを歩くのです

色はグレイかカフェオレで地味でしたが
泣き声だけは派手でありました

ももと雨 ももは少しも嫌がらない

散歩の時間になって雨が本降りとなって
さてどうしようか思ったのです

ももは雨に濡れることには無頓着で
信号待ちでもいつもの様に伏せの状態で待つのです
雨の日には決まってごみ袋を首のところでしっかり縛って
合羽の様にして出るのですが
伏せの対策は有りません
それでどうしようか思ったのです

早くしろとわんわん言いますし
どうしようもなく合羽をしょわせて出たのです
幸い風もなく都合が良かったのです

ツものおばさんにもからかわれて
わんと答えて居りました


腹と足と頭はずぶぬれで
この始末は人任せで今はゆったりと
寛いでおります