保津川下りの船頭さん

うわさの船頭「はっちん」が保津川下りの最新情報や、京都・亀岡の観光案内など、とっておきの情報をお届けします。

保津川でストップ!ザ・外来魚活動。

2007-05-27 08:54:15 | 保津川エコ・グリーン委員会
近年、保津川でも増え続けている外来魚ブラックバスとブルーギル。
昨日は保津川下りの船係留地で「ストップ!ザ・外来魚」と称して
地元の子供達も参加し駆除活動を行ないました。

主催は亀岡市地球環境こども村課が中心となり地元漁業組合の
協力のもと、子供達に外来魚の知識と問題点を体験しながら
学んでもらう事を目的の駆除活動です。

ブラックバスは北米産の淡水肉食魚でその食いつきぶりの
烈しさが一部の釣りマニアに人気で、日本の川にも多く
放されているのです。成魚は体長30cm以上にもなり、
繁殖力も強く、主に在来魚の稚魚やエビ、カエルなどを
食べて成長します。日本の川には天敵も存在しないことから
日本の川の生き物の生態系を崩す恐れが懸念されています。

保津川でも毎年、ブラックバスやブルーギルは
増え続けており、保津川名物のアユ漁にも
大きな被害を及ぼしています。
保津川では毎年この時期に鮎の放流も行なっており
鮎の稚魚を外来魚から守る活動も行なっております。

また、保津川には日本でも数箇所の川にしか生息せず
絶滅が危惧されている希少種‘アユモドキ’という
淡水魚が生息していることから、外来魚問題は
緊急に取り組まなくてはならい活動でもあります。

亀岡市では地元漁業組合とも連携を取り、地域の
人達、特に子供達に正しい知識と問題点を理解し
みんなで、地元の川に生き物を守る意識を高めて
いくことを活動を活発に行なっております。

外来魚問題は人間の釣りという楽しみという視点だけで
古来からその河川に生きてきた生物の生態系を乱した
環境破壊といえます。
在来魚は今、開発事業で生息域を奪われ、密放流で
侵入してきたブラックバスなどの外来魚によって
生存自体が脅かされています。

しかし!駆除される外来魚そのものにはなんの責任はなく
問われるのは密放流した人間のほうです!
人は神ではありません!
その原因を作った私達、人間が責任をもって対応しなくて
ならない問題であるということを意識を持つ事が何よりも
大切なことだと考えます。

‘自然との共生’が叫ばれている今、私達は自然の一部として
いったい何が出来るのか?真剣に考える時なのかもしれないですね。

アユモドキカムバック大作戦