細越麟太郎 MOVIE DIARY

最新の映画情報や批評を掲載します。

●『あの日 あの時 愛の記憶』ああ、またもあの戦争の傷痕。

2012年06月15日 | Weblog

●6月14日(木)15−30 京橋<テアトル試写室>
M−067『あの日 あの時 愛の記憶』Remembrance (2010) media park film 独
監督/アンナ・ジャスティス 主演/ダグマー・マンツェル <111分> ★★★☆
悪くはないが、こういう戦争後遺症の作品が、なぜか多い。
「サラの鍵」、「灼熱の魂」・・・。いい作品だが、テーマが似ていて損をしているようだ。
ナチス統治下のポーランドで、戦乱で別れ離れてしまった恋人たちが、30年後に再会しようとする。
きっかけはニューヨークに住む老女ダグマーが、偶然、テレビの海外取材番組で、死んだ筈の恋人の存在を知るのだ。
それはそれで「心の旅路」のバリエーションでいい。泣ける話だ。
英語、ドイツ語、ポーランド語などが飛び交うバイリンガル・メロドラマは語学の勉強になる。
しかし、それにしても「アンネの日記」のような、ナチスの非道な残虐シーンの回想が多いのは、いかがなものだろう。
当時のアウシュヴィッツ周辺のロケのリアリティも、現在の現地周辺の風景も、妙に殺伐としていて肌寒い。
結局、老いた二人は再会して、めでたし、めでたしだ。
が、残されたダンナや家族はどうなるのだ。と、よけいな心配も残る。
ただ、初恋のひとに、苦労して再会する、毎度のラブストーリーの美学として見れば、それは目出度い。
ああ、まだあるのか。あの戦争の爪痕は。
それにしても、この邦題。もっと判りやすく「再会」とでもした方がいいのでは・・・?

■ファールで粘って、結局はきわどい判定のフォアボール

●8月、銀座テアトルシネマでロードショー


●『へルタースケルター』の元気で極彩色な業界カリカチュア。

2012年06月13日 | Weblog

 

●6月12日(火)13−00 <汐留・FSホール試写>
M−066『へルタースケルター』Helter skelter (2012) アスミック・エース/WOWWOW
監督/蜷川実花 主演/沢尻エリカ <127分> ★★★☆☆
あの「さくらん」から久しぶりの蜷川節は、現代の渋谷のカラフルな混沌。
トップモデルの美容整形された裏実態と、ハチャメチャ(へルタースケルター)な転落の日々がスケッチされる。
かなりエキセントリックな、業界カリカチュアだが、吹っ切りがいいので楽しめる。
造成された美容と、軟体バービー人形のように偽装された無能タレント。それに乗じるマスコミの喧噪。  
それが女性カメラマンならではの蜷川の視線で、極彩色に不気味にブロウアップされる。
グロテスクだが、これも渋谷という街の実態。危険で欺瞞な美しさでもある。
あのギャスパー・ノエの世界に近いのも、元気があっていい。
幼稚化した美貌への憧れが、ちょいとコミックでブラックな視線で抉られて行くサマは、けっこう笑える。
一応は「スタア誕生」から「サンセット大通り」への偽装社会の狂乱ぶりが、いまの東京の電化都市を舞台に急展開するのだ。
それをスラップスティックに茶化していくスピードは、傍観している分には面白いのだ。
欲張ったテーマは岡崎京子の原作のせいだろうが、これだけの映像エネルギーがあったら、もっと巧い編集が欲しかった。
映画としての素材は揃っているが、ディスプレイが煩雑で怠い。
沢尻も、実生活とのダブりもあって、かなり迫真のパフォーマンスが得している。
ま、これだけ元気な映画は、いまの邦画界には必要だし、海外の評価が楽しみだ。

■右中間を破るヒットだが、スピードがあったのでツーベース。
●7月14日より、全国ロードショー


●番組100回記念は、マウイでサーフ気分。

2012年06月10日 | Weblog

●映画とジャズのFMサウンド・カフェ●
『シネマッド・ジャズ・カフェ』CINEMAD JAZZ CAFE(FMたちかわ/84−4mhz)

今夜の放送/ Vol.100!!!!!『ハワイング・ジャズ/2』Let's Hawaii More
★パラダイス・サウンドの音源にもっとサーフしてみようか。
司会/鵜飼一嘉+選曲・解説/細越麟太郎

★6月10日(日)午後8時ー9時放送
●好評につき、毎翌週金曜日の午後7時からも再放送されています。
★今夜の曲目メニュー紹介

1/『スウェプト・アウェイ』演奏/ピーター・ホワイト
2/『シャイニング・シー』唄/ピンキー・ウィンタース
3/『ウィンド・サーファー』演奏/ロイ・オービスン
4/『ムーン・アンド・サンド』演奏/チェット・ベイカー
5/『ハワイアン・サンセット』演奏/レイ・アンソニー
6/『ブルー・ハワイ』唄/フランク・シナトラ
7/『アロハ・オエ』唄/テレサ・ブライト

★今週の映画紹介/『ソウル・サーファー』主演/アナソフィア・ロブ

●<FMたちかわ>のホームページから、サイマル放送で検索すれば、パソコンでも聞こえます。
★次回のこの番組は、6月17日(日)には「スェット・シーズン」と題して、梅雨よけの快適風ジャズを。
どうぞ、ご期待ください。



●『THE GREY/凍える太陽』必死のオオカミ地獄からの脱出行の果て。

2012年06月09日 | Weblog

●6月8日(金)13−00 渋谷<ショウゲート試写室>
M−065『The Grey/凍える太陽』(2011) inferno / a scott free / LD entertainment
監督/ジョー・カーナハン 主演/リーアム・ニースン <117分> ★★★☆
リドリー・スコットとトニーの兄弟がプロデュースして、「特攻野郎Aチーム」のスタッフが作った新作。
たしかに男っぽい骨太な作品だが、ハードなエンターテイメント本位じゃない。
アラスカの奥地。厳寒の未開地に悪天候で不時着した飛行機の、たった7人の生存者。みなヒゲ顔の男たち。
ジーン・ハックマンの「地獄の7人」の「飛べ、フェニックス」版かと思いきや、こちらは獰猛な野獣狼集団との闘いがテーマ。
妻の病死で落ち込んでいるニーアムは、自暴自棄な生活をして、アラスカで狼駆除ハンターをしていた。
ところが北極に近い未開地に不時着した生存者たちと、素手で狼集団と戦う羽目になる。
普通なら、事故機のそばで救助を待つべきだろうが、食料も燃料もない極寒の荒野なので、とにかく森へ逃げる。
あとは一人、また一人、という定石の椅子取りゲームのように、仲間が死んで行く。
昔よく見た西部劇の、あの先住民との死闘のようだ。
どうして、よくあるこのテのサバイバル映画を、また懲りずに作ったのか。
この人間が生き延びるには極限の、零下20度の地獄で、男達はいつ、自分の死を覚悟するのか。
そのヒントは、映画の中でトラウマのように、リーアムの呟く詩の意味にあるようだ。
ロケとCGを駆使した現地の寒さは、スクリーンでも充分に肌寒い。
これからの暑い時にご覧になると、いかに地球の北の果ては寒いかが実感できそうだ。

■右中間の長打コースの当たりだが、セカンドでオーバーランしてタッチアウト。
●8月18日より、丸の内ピカデリーなどでロードショー●6月8日(金)13−00 渋谷<ショウゲート試写室>
M−065『The Grey/凍える太陽』(2011) inferno / a scott free / LD entertainment
監督/ジョー・カーナハン 主演/リーアム・ニースン <117分> ★★★☆
リドリー・スコットとトニーの兄弟がプロデュースして、「特攻野郎Aチーム」のスタッフが作った新作。
たしかに男っぽい骨太な作品だが、ハードなエンターテイメント本位じゃない。
アラスカの奥地。厳寒の未開地に悪天候で不時着した飛行機の、たっち7人の生存者。みなヒゲ顔の男たち。
ジーン・ハックマンの「地獄の7人」の「飛べ、フェニックス」版かと思いきや、こちらは獰猛な狼集団との闘いがテーマ。
妻の病死で落ち込んでいるニーアムは、自暴自棄な生活をして、アラスカで狼ハンターをしていた。
ところが北極に近い未開地に不時着した生存者と、素手で狼集団と戦う羽目になる。
普通なら、事故機のそばで救助を待つべきだろうが、食料も燃料もない極寒の荒野なので、とにかく森へ逃げる。
あとは一人、また一人、という定石の椅子取りゲームのように、仲間が死んで行く。
昔よく見た西部劇の、あの先住民との死闘のようだ。
どうして、よくあるこのテのサバイバル映画を、また懲りずに作ったのか。
この人間が生き延びる極限の零下20度の地獄で、男達はいつ、自分の死を覚悟するのか。
そのヒントは、映画の中でトラウマのように、リーアムの呟く詩の意味にあるようだ。
ロケとCGを駆使した現地の寒さは、スクリーンでも充分に肌寒い。
これからの暑い時にご覧になると、いかに地球の北の果ては寒いかが実感できそうだ。

■右中間の長打コースの当たりだが、セカンドでオーバーランしてタッチアウト。
●8月18日より、丸の内ピカデリーなどでロードショー


●『さらば復讐の狼たちよ』の過剰な戦争バトルごっこの空虚。

2012年06月08日 | Weblog

●6月7日(木)13−00 六本木<アスミック・エース試写室>
M−064『さらば復讐の狼たちよ』Let The Bullets Fly (2010) emperor / beijing buyilehu film 中国
監督/チアン・ウェン 主演/チョウ・ユンファ <132分> ★★☆☆
タイトルと試写状のヴィジュアルで、わたしの好み。てっきりあの男たちの枯れたノワール・ロマンかと思い込んでいた。
ところが、映画が始まると全くイメージと違ったコミック・タッチのマカロニ・チャイニーズ活劇。
1911年の、戦乱の中国山岳地帯。
高すぎる激興した喧嘩口調と、派手な銃器の爆発音と血しぶきで、ノッケから大騒ぎの惨状に閉口した。
あの「グッド・バッド・アンド・ウィアード」のタイプなのだが、まったく知らずに見たのがいけなかった。
中国では「レッドクリフ」を超えて、歴代ナンバーワン・ヒットだというが、この中華はトゥーマッチ。
むさ苦しい男達の怒号と、わけのワカラナイ敵味方が入り乱れて争乱する様相は、とても耐えられない。
おそらくタランティーノ映画の影響で、「キル・ビル」の中国版団体バトルを再現したのだろう。
せっかくの名優チョウ・ユンファの二役も、影武者と同じ顔なのでパッとしない。
やっと終盤になって、争乱も多少は収まり出してから、チアン映画らしさが見えて来たのだが、もう立ち直れない。
この予測を裏切るような過激なパワーが、本国では受けたのだろう。
さっそく、パート2も作るという。
でも、この集団発狂型の争乱バトルが、そのままこちらでもヒットするとは思えない。
もっと、試写を見る前に、作風を察知しなくては、時間の無駄となる。

■バットを折っての強打でファーストを駆け抜けたが返球でアウト。
●7月6日より、TOHOシネマズ六本木ヒルズなどでロードショー


●『リンカーン弁護士』は古典的な骨太ロイヤーのダンディズム。

2012年06月06日 | Weblog

●6月5日(火)13−00 六本木<シネマートB1試写室>
M−062『リンカーン弁護士』The Lincoln Lawyer (2011) lakeshore entertainment / lionsgate
監督/ブラッド・ファーマン 主演/マシュー・マコノヒー <119分> ★★★☆☆
マイケル・コナリーの小説は、いつも法の盲点を探るので、ついつい読み込んでしまう。
この新作のプロットも案の上、捻りがきいて面白い。
富豪の息子が殺人罪で起訴されて、雄弁なベテラン、マシュー弁護士は友人の紹介で弁護を引き受ける。
容疑者のライアン・フィリップスは、見るからに善良そうな佇まいの青年で、裁判は楽勝だと思っていた。
ところが、事件には裏や過去もあり、どうやら調べて行くと複雑な状況もある。
探偵映画じゃないのでアクションはないが、推理劇としては面白い。
マシューも、久しぶりに演技のできる役なので、ポール・ニューマンのように見せ場をつくる。
ただ、原作の長さを省略しきれなかったのか、シナリオが冗漫になり、演出ももたつく。
それでも、久しぶりの本格的な法廷ミステリーならではの面白さはあった。
さすがに原作が緻密で深いだけに、退屈はさせない。
大型高級車の「リンカーン」に運転手つきで乗り回すというキャラも、ひとつのダンディズム。
せっかくのマリサ・トメイの絡みも遠慮がちで残念だ。
暴走族との交流はいいが、女性関係があまりないのが地味な印象で、テレビの連続ものの延長を感じさせた。
でも、ま、マイケル・コナリーのファンには文句ない。

■渋い左中間への浅いテキサス・ヒット。
●7月14日より、丸の内ピカデリーなどでロードショー


●『桐島、部活やめるってよ』の斬新で痛快なキャンパス・ミステリー。

2012年06月05日 | Weblog

●6月4日(月)13−00 渋谷<ショウゲート試写室>
M−062『桐島、部活やめるってよ』(2012)日本テレビ/日テレアックスオン
監督/吉田大八 主演/神木隆之介 <103分> ★★★☆☆☆
朝井リョウののベストセラー小説を,鬼才、吉田大八が監督するとあって、試写室は満員。
高校で人気の「桐島くん」がバレー部のキャプテンをやめるという噂の広がった金曜日。
校内では、その噂で学生たちが話し合っているスケッチを、いろいろな角度からリフレインする。
あの「羅生門」以来の、いろいろな角度から噂が広まる、という手法。
ミステリー的なスケッチ展開が、ぐんぐん面白く校内の空気を見せて行く。
ケータイも繋がらないので、とにかく不確実な噂ばかりが先行して、事実は不明。
しかも、その噂の桐島くんは、いちども姿を見せないのだ。
実に面白い設定だが、その間にも吹奏楽部や映画部、野球部などのスケッチが面白く点描されていく。
とくに「帰宅部」という、曖昧な存在がおかしい。
スピルバーグの「8mm」のように、映画部の古い8ミリカメラを通じて見える「ゾンビ」たちこそが、学生たちの姿なのか。
その映画部の部長の神木くんのカメラから見える主張こそが、この作品の歪んだテーマだろう。
ラストのケータイの文字盤が、一瞬、事実を伝えたが、テーマは8mmカメラの画像にあったようだ。
非常に面白くできた学園スケッチ・ミステリーであった。さすが、大八監督。

■左中間のフライで野手が譲り合い、ボールは転々のツーベース。
●8月11日より、新宿バルト9などでロードショー


●5月の二子玉川サンセット傑作座は『結婚泥棒』がベストでした。

2012年06月04日 | Weblog

●5月の二子玉川サンセット傑作座(自宅)上映ベストテン

1/『結婚泥棒』61(ジョージ・シートン)フレッド・アステア/VHS ★★★★
  娘の結婚式に久しぶりに戻った放蕩オヤジは、まだ未熟な花嫁を人生修業の旅に連れ出そうとして大騒動。

2/『人生万歳!』09(ウディ・アレン)ラリー・デヴィッド/DVD ★★★★
  なぜか若い女性にモテてしまって困惑する初老の元コメヂィアンが仲間に話すホラ話の痛快なおかしさが最高。

3/『マンハッタンの哀愁』65(マルセル・カルネ)モーリス・ロネ/DVD ★★★☆☆☆
  パリを捨ててニューヨークに住む中年俳優と、離婚訴訟中の富豪の妻が寄せ合う大都会のジャジーな孤独感。

4/『お茶漬の味』52(小津安二郎)佐分利 信/DVD ★★★☆☆☆
  倦怠期の壮年夫婦の日常が、夫の海外赴任のために生気を取り戻す。疲れた人生と深夜のお茶漬けの味。 

5/『エスピオナージ』73(アンリ・ヴェルヌイユ)ユル・ブリナー/DVD ★★★☆☆
  アメリカに亡命したロシアの政府高官の情報で、ロンドンの政府内部の重要情報が流出している事実がバレる。

6/『フェイス』97(アントニア・バード)ロバート・カーライル/DVD
7/『胸に輝く星』57(アンソニー・マン)ヘンリー・フォンダ/VHS
8/『ドラブル』74(ドン・シーゲル)マイケル・ケイン/DVD
9/『バラの肌着』57(ヴィンセント・ミネリ)グレゴリー・ペック/LD
10/『ストーン・コールド』05『ロバート・ハーモン)トム・セレック/DVD

★その他に見た傑作
『賭博師ボブ』55
『ダニー・ケイの牛乳屋』46
『イーストウッド/アフターアワーズ』09
『白い砂』57
『暗闇でドッキリ』64
『ボーダーライン』50・・・などでした。 


●魅惑の宵は、カアナパリ・ビーチが似合う。

2012年06月03日 | Weblog

●映画とジャズのFMサウンド・カフェ●
『シネマッド・ジャズ・カフェ』CINEMAD JAZZ CAFE(FMたちかわ/84−4mhz)

今夜の放送/ Vol.099『ハワイング・ジャズ』Let's Hawaii
★パラダイス・サウンドの音源を探してみようか。
司会/鵜飼一嘉+選曲・解説/細越麟太郎

★6月3日(日)午後8時ー9時放送
●好評につき、毎翌週金曜日の午後7時からも再放送されています。
★今夜の曲目メニュー紹介

1/『アイ・ウィル・レッツ・ゴー』唄/マリア
2/『イーストエンド、ウェストエンド』演奏/エリック・ゲイル
3/『サーファー・ガール』演奏/ビーチ・ボーイズ
4/『レインボー・シーカー』演奏/ジョー・サンプル
5/『ムーン・アンド・サンド』唄/リンカーン・ブレイニー
6/『魅惑の宵』唄/フランク・シナトラ+ローズマリー・クルーニー
7/『セイリング』唄/ロッド・スチュワート

★今週の映画紹介/『メン・イン・ブラック/3』主演/ウィル・スミス

●<FMたちかわ>のホームページから、サイマル放送で検索すれば、パソコンでも聞こえます。
★次回のこの番組は、6月10日(日)には「モア・ハワイング・ナイト」と題して、ハワイに因む南国風ジャズを。
どうぞ、ご期待ください。



●5月に見た新作試写ベスト3

2012年06月02日 | Weblog

●5月に見た新作試写ベスト3
<5月には旅行に出かけたこともあって、見た試写の本数が少なく、満足な作品には恵まれませんでした>

●『君への誓い』監督/マイケル・スーシー 主演/レイチェル・マクアダムス ★★★☆☆
  交通事故で記憶の一部を失った若妻は、夫との生活を思い出せない。必死に愛のリハビリをする夫の献身。

●『グスコーブドリの伝説』監督/杉井ギサブロー 声の主演/小栗旬 ★★★☆
  宮沢賢治の童話を、猫たちの幻想的な冒険を独特の手法で描いた、天災と貧困からの復興の勇気を描いたファンタジー。

●『籠の中の乙女』監督/ヨルゴス・ランティモス 主演/クリストフ・ステルギオグル ★★★☆
  近代的な豪邸で一歩も外に出られなかった3人の青春を、異常な心理状態で見せるシュールな家族サスペンス。

その他に見て印象的だった作品は
「屋根裏部屋のマリアたち」監督/フィリップ・ル・ゲイ
「プリンセス・カイウラニ」監督/マーク・フォービー
「ワン・デイ」監督/ロネ・シュルフィグ
「だれもがクジラを愛してる」監督/ケン・クワビス・・・・などでした。