宮下昌也の近況報告    MASAYA MIYASHITA 's News

美術家・宮下昌也の展覧会、ライブペインティングなどの活動情報と
南房総、鴨川の日々の生活から最新情報を掲載しています。

原子力資料情報室の情報と変わらぬ日常

2011-03-16 | 地域生活
震災の影響がこの地でもいろいろ出始めています。


計画停電でランプとローソクの灯の中、夕飯を作る広子さん。
この程度のことならなら楽しめるんですが、原発の事は深刻ですね。昨日は三男の小学校卒業式でした。親の間で原発の話が出た時、けっこうインターネット通の人も原子力資料情報室の事を知らなかったので、この情報をupする事にしました。原子力資料情報室は原発の開発などに関わった科学者達が作っている民間の調査研究機関で、彼らの記者会見の様子がユーストリームで見る事ができます。

http://www.ustream.tv/channel/cnic-news

政府や電力会社の会見と違って、今何が起きているかが客観的にわかりやすく伝えられていますので、見てみてください。けっこう恐ろしいですけど....。

僕のまわりでも、房総半島や東京から西に避難する人達が出始めています。動ける人は動いた方がいいようです。

只、僕は家族と共にここにいる事を選択しています。
この選択は2005年にこの山で大きな土砂崩れが何カ所も起きる災害があった時に、感じた事に由来します。家のすぐ側で起きた土砂崩れ跡を見ていた時、大袈裟なようですがチェルノブイリで汚染された農地で、事故後も暮らしている人達の気持ちが理解できてしまったのです。
この時自覚した「自分が生態系の一部である」という感覚が、その後アートガーデン・コヅカの活動を始める根幹にもなっているし、以前三軒茶屋のカフェOHANAのトークの時に物議をかもした「原発すら生態系の一部である。」発言の根拠なのです。そう言った意味で、原発事故による放射能の飛散まで想定内の出来事として、この地で生活してきました。そんな事が現実となってしまったのは悲しい事ですが、それでも今ここには日々の喜びがあります。なんだか、不思議ですね。




お陰様で元気です

2011-03-14 | 地域生活
地震発生のあと安否を気づかう連絡をくれた皆さん、ありがとうございました。
そして昨日、こんな時にも関わらず誕生日のお祝いメッセージをくれた友人達、ありがとう。
房総半島鴨川は、地震もそれに伴う津波にもさしたる被害を受けておらず、お陰で僕等は元気にいつもと変わらぬ日常を送っています。昨日は長男と次男と3人で一日薪作りをしていました。子供達の成長のお陰で、薪を確保するのに孤軍奮闘していた日々が嘘の様に楽になりました。


夜は家族が誕生日を祝ってくれました。
震災の情報を見ていると、こうして普通に生きている事が奇跡の様に思え、20年間続けて来た山暮らしの事をいろいろ顧みる誕生日となりました。その中で嬉しく思える事は、こんな事態が起きても、これからもマイノリティであろう土着的なライフスタイルを、息子達が「悪くないんじゃない?」と思ってくれている事です。

被災地の方達にはエールを送る以外今のところ出来る事もなく、各情報もネット上にあふれているので触れませんが、原発関連の事柄に関してひとつだけ、このブログを見た方に目を通してもらいたいと思った記事を載せます。特にno.20の話は読んでもらいたいです。

http://www.iam-t.jp/HIRAI/pageall.html

タイツアー番外編:祭壇はアートだ!

2011-03-11 | 
タイ滞在は思いのほか快適な日々を過ごさせてもらったが、快適さの最も大きな訳はタイの人々の気質に由るものだと思う。一言で言っていしまえば、日本の田舎と変わらない人々の優しさのお陰だ。そしてその優しさの底辺にあるのが、やはり日本の田舎によく似ている彼らの信仰心だと思う。
その信仰心を垣間見る事が出来るのが町中やお店、個人宅に至るまで、あらゆる所に祀られている祭壇だ。タイは仏教国として知られているが、祭壇を見てみると仏像だけでなく、ヒンドゥーの神様から中国の神様までありとあらゆる神様が祭られていて、八百万の神の世界だ。この「そこら中に神様」の感覚が、今なお民間信仰の生きる日本の農村との共通点として感じられた。
そして、いろいろな形式で祭壇を飾り立てているタイ人の信仰の自由度が、彼らのアートに対する理解度の高さにも通じているのではないかと思う。祭壇を美しく飾ることは、信仰を通して日常生活に組み込まれたアートなのだ。

あまり写真がなかったが、そんな祭壇をいくつかupします。


町中の木にかけられた祭壇。祀られているのは幼少の仏陀。


こちらは木がご神体?中国の神様の神像がいくつかおかれている。


大人気のガネーシャ。


シバもインドの神像より心なしか仏顔。


バンコックのゲストハウスに祀られていた祭壇。


こちらはチェンマイのゲストハウスのもの。

タイツアー:チェンマイ滞在&打ち上げライブ編

2011-03-08 | ライブペインティング
シャンバラ祭から再びチェンマイに戻り、約1週間滞在。その間はパヤカの新しいブランドのためのイラストを描いたりして過ごしてた。


チェンマイ滞在中お世話になっていたゲストハウス。ここのガーデンカフェのテーブルで絵を描いていた。マグカップにたっぷり入った美味しい珈琲を出してくれる。


こちらは僕等のゲストハウスから歩いて10分程度の、トオルさん達の泊っていたゲストハウスの中庭。ここも絵を描くのにもってこいの場所だった。今回の旅はどこに行っても描きっぱなしだ。


そしてチェンマイ滞在中に祭の打ち上げライブがあった。リハーサル中の「モーフの旅+天草+RabiRabi」バンド。ゴージャスでしょ?


会場になったライブハウス「sudsanan(スッサネン)」。アーティストのたまり場のかっこいいお店だ。


「sudsanan(スッサネン)」全貌。広~いのだ!


日が暮れるにしたがって、続々と人が集まってきた。


展示スペースにこの日までに描いた絵を展示させてもらった。


モーフライブの始まり始まり~!左奥でビオラを弾いているのはトビウオリアキちゃん。


ライブペインティングも始まり始まり~!

このライブの様子はモーフとRabiRabiのブログでご覧下さい。

モーフの旅ブログ
http://ryuji510.exblog.jp/12972239/

RabiRabiブログ
http://nawafumi.jugem.jp/?eid=89

そんな感じで楽しく過ごした、描いて描いて描きまくりのタイツアー報告もそろそろ終わりにしたいと思います。チェンマイの街やオイシイ食べ物の事など、面白い話はまだまだありますが、きりがないのでこのくらいにしておきます。
旅の目的であったシャンバラ祭でのライブペインティング、そして旅先でどのくらい制作できるか?という不安を一蹴する快適な環境は、タイ人アーティストのトワとパートナーの葉子さん、そしてパヤカトオル氏のサポートのお陰で、ここに深く感謝します。また出会った沢山の方達より多くのリスペクトをいただけた事は、これからの活動の原動力になり、アートが世界をつなげるツールになりうるという確信にもなりました。ありがとうございました。チェンマイ、また訪れる日を楽しみにしています!コップンカップ!!

タイツアー:シャンバラ祭・自然風景編

2011-03-07 | 
タイツアー報告が長くなって来てしまった....、もう少しおつき合いを。


会場を囲む大自然を象徴するかの様な、雄大なチェンダオ山。山奥には仙人が住んでいるという噂。


会場内を流れる川。ここで水浴びしたり、果物冷やしたり。


会場を出て散歩に行くと、こんなジャングルや....


こんな風景に出会う。


すぐ近くにある少数民族の集落。


集落を抜けてもう少し歩くと......


日本人が作ったという土管温泉。この温泉があるお陰で,キャンプ生活もずいぶん快適に過ごせた。


ライブペインティングを演らせてもらった会場入り口にあるフレッシュフルーツジュース屋さん。官能的な程の美味しいジュースにご満悦のRyuji君。果物の豊富なタイではどこへ行っても搾りたてのジュースやシェイクが飲めて幸せだったが、ここのが一番だ。


色とりどりの果物から3種類を選ぶとブレンドしてくれます。
トオルさんは、このお店を経営している少数民族の女性をパヤカに呼んでジュースバーをやってもらおうと思ったらしいが、日本にはとっても行きたいけれど国籍が無いのでパスポートが取れない、との事。う~ん、アートも、音楽も、おいしい食べ物も、簡単に人の心をつないで行くのに、政治や法って何なのよ!

もっともっと想像しようぜ!!国境なんて無い、ただ空があるだけだって事を!


宮下昌也と巡る悠久の旅