宮下昌也の近況報告    MASAYA MIYASHITA 's News

美術家・宮下昌也の展覧会、ライブペインティングなどの活動情報と
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二年目の醤油搾り

2010-02-14 | 
一年かけて育てたお醤油を搾る日がついにやってきました!
去年の醤油搾りからちょうど一年が経ち、今年も長野から、「手作り醤油の会」の岩崎さん、トキさんが搾りに来てくれました。鴨川では、去年四つだった樽元が、九つに増えて2日に渡っての作業になります。


僕等、大山チームは、一日目の作業。五つの樽元が朝早くから自然王国に集合。よりに寄ってこの日は朝から雪の悪天候。長野から来たお二人に一足早い房総の春を味わってもらうつもりが、積雪の中での作業になりました。まぁ、でも積雪は標高の高い自然王国の周りだけのことですけどね。


まずは、みんなの樽を明けてもろみの状態を確認。今年は醤油マスター岩崎師にどの樽もOKをいただきました。やったー!!


搾り作業開始。始めにもろみにお湯を足し、ささらでかき混ぜ、絞れる濃さにゆるめます。


ゆるめたもろみを搾り袋に入れて....


“船”の中にきちんと重ねて行きます。岩崎師の丁寧な仕事です。
すると....


きたっ!“船”の下から澄んだお醤油が流れ出てきます。


やっぱりこの時が一番感動です。美しいです!
ひと樽で一升瓶約30本分のお醤油が取れ、我が家の一年分のお醤油がこの日の作業で確保できます。


僕たちの次なる課題は、房総半島の中で搾る技術と道具を持つこと。岩崎師の教えを熱心に聞く、房総の醤油マスター候補、ブラウンズフィールドの洋介君と、鴨川曽呂のイマニシ。


一日の作業を終えて、きちんと洗われて明日の作業に備えられたトキさんの道具。清々しい仕事ぶりです。


全ての樽を搾り終えて、お待ちかね!うどん、お豆腐、ゆで野菜でみんなの醤油の味比べ。
同じ麹、同じ塩で仕込んでも、微妙に味が違って来るから面白い。岩崎師によれば、1cm立方に約一億の微生物の命の営みがあり、それが一年間それぞれの環境や手のかけ方で育って行くのだから違って当たり前、とのこと。そう思えば、いつでも均質な商品達を生み出す現代の技術の、なんと高度で、なんと不自然なことでしょう。

これから一年、我が家の食を支えるお醤油が出来てまずは一安心。とっても豊かな気持ちになり一日を終えました。
素晴らしい作業場所を提供してくれた自然王国に感謝!
岩崎さん、トキさん、ありがとうございました。6月に長野行ったら、ぜひお二人のところを訪ねたいと思います。
この醤油搾りが、この先も僕等のコミュニティの要として、自給的生活向上の一翼として続いて行くことを願ってやみません。

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