宮下昌也の近況報告    MASAYA MIYASHITA 's News

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東南アジアツアー:バリ島編~祈りの造形の巻

2012-03-07 | 
僕等が訪れた時はちょうどガルンガンとクニンガンというお祭の間の時期で、これはちょうど日本のお盆のような期間でガルンガンが盆の入りクニンガンがお盆開けにあたり、ペンジョールという竹とヤシの葉でできた飾りが街中に立っていて見事でした。


街中に立っているペンジョール。日本のお盆飾りのような物で、これを目印に祖先の霊が家に帰って来るとのこと。


ペンジョールには祭壇が取り付けられていて、様々な供物が捧げられています。


こちらはお寺で見た供物。


バリでは朝、女の人達が家のあちらこちらに供物を捧げお祈りを捧げる姿を目にします。それらのほとんどがヤシの葉やバナナの葉や花と食べ物でできていて、お寺はもとより、民家の入り口、門の前、街中の歩道に至るまでありとあらゆる所に供物が置かれます。僕等の泊っていたバンガローにも宿の奥さんや娘さんが朝早く供物を置いていく日が度々ありました。その時々によってお線香を置いたり、お米を撒いたり、水を撒いたり、置く物や作法が違い、きっとひとつひとつ意味があるのでしょう。一番簡素な物はバナナの葉を5cm四方くらいに切った物の上に餅米が乗っていて、これは悪霊、悪魔の類い対しての供物で、まず悪い神様に捧げ物をしてから良い神様に捧げ物をする、という作法も興味深かったです。
毎日夕方から夜半にかけて彼女達はこの供物を作り続けます。日々たくさんの供物を作る様子は感嘆の一言で、信仰心に基づくこの果てしない手作業の日常性が、この島の圧倒的な手工業の原動力なのではないかと感じてしまいます。

街中で見かけた、美しい祈りの造形の数々をご覧下さい。




















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