最近、対人関係の失敗から心療内科を受診する人が多くなっているように思えます。上司や同僚との関係であったり、顧客であったり、場合によっては家族親戚間のトラブルで受診すして来ることも結構あります。
この対人関係のトラブルは、あらゆるストレス関連疾患の原因となることが多く、それが自律神経失調という形や、身体に症状が出てしまう心身症までも誘発してしまうことが多々あります。
以前よりクリニックの患者が多く、お話をする時間が十分取れないため、薬物療法が中心の治療になってしまう傾向にあります。
そこで今まで、心の処方箋という形で10枚ほど患者指導用のマニュアルを作って、診療時にわたし、いつもそれを読むように言っています。
対人関係のあり方になると、色々なケースが有りますので、少し長くなりましたが表の如き指導書を作りました。
制作に結構時間がかかりましたので、本日はこれを参考にして頂き、スムーズな人間関係作りに参考とされて下さい。
対人関係で悩んでいる人のために
1.人という文字は支える人と、支えられる人から出来ている
2.人間とは人の間に生きるもの、人間関係は避けられない
3.人は誰もが自分が生きやすい様に相手を持っていこうとする
4.人が怒るのは何か恐れていることが有るからである。
5.相手が何を怒っているのではなく、相手が怒る理由を考える
6.近親憎悪、長く一緒にいた人ほど最大のストレス源になることがある。
7.感情的な交流より冷静なコミュニケーションが必要
8.人に話しかける時は笑い顔が望ましい
9.サドマゾにならないように注意する
10.嫌われる勇気(好かれることには限界がある)
11.自分のことと関係なければ感情的にならないこと
12.大声を出す人にはコンデンサー思考を(聞く力を十分の一に)
13.職場には自分よりも心療内科に通院するべき人が多くいることを知ること
14.時には素直に聞く耳を持つ
15.嫌な人とは、自分の弱点を教えてくれる人と心得る
16.感情情報と客観情報は分ける(ビジネスライクに仕事をする)
17.思考の上乗せ効果(同じことを考えていると、それが益々大きくなる)
18.相手とは適度な距離を持つ
19.感情は顔に出さない。コミュニケーションスキル重視
20.雑談する材料を持っておく(相手の敵意を出させない)
21.時にはお世辞を言う(相手が喜ぶことを探す)、人は皆孤独
22.相手の良いところを見る(心の鏡:相手の悪いところが見えるのは、自分にもその素質
があるから)
23.はなれた所に座る(隣の場合は仕切りがほしい)
24.人の評価(悪口)には裏トリをすること(一人の情報では真実がわからない)
25.仕事以外の顔を見ること(相手の趣味や能力のあるところを探す)
26.嫌な人がいても、自分にあわない人がいてもいい。人の生い立ちや性格はそれぞれ
27.完成された人は人の幸せを喜ぶ、自信が無く劣等感の強い人は人の尊大さを嫌う
28.マスローの欲求5段階説(人の欲求は様々である、自分と同じ欲求を持っているとは限
らない)
29.人は助けてもらった人より助けた人を愛する(上司は感謝されないことが多い)
30.人の価値観や性格そして過ぎてしまったことは変えられない(無dな努力はしない)
31.ただ生きるのではなくストーリーを持って生きること(生きがいを持つ人は強い)
32.勘違いしてはいけない(会社は仕事をしてお金を貰うところで、友人や愛人を作るとこ
ろではない)
33.挨拶は自分からする(いつかは反応がある)
34.過敏性に注意(対人関係の過敏を取るには身体を動かすこと)
35.神思考をする(第3の目を持つ、鳥瞰図的思考)
36.会社のポリシーがハッキリしていないと内紛が起こる(社訓や就業規則を完全理解して
もらう)
37.会社は行動療法的対応で仲裁に早期に入る
38.まず自分が自信を持つこと。相手をけなしても自信にはならない
39.感謝すること(人はしてもらったことは忘れるが、してやったことは忘れない)
40.何にでも感謝する人は嫌われない
41.心の誓いは繰り返すかメモする
42.お洒落する事(他人を高く評価)
43.人生劇場(人生を演技と考える)
44.低血糖に注意(11時と5時には議論は注意、お腹がすくとイライラして怒り易い)
45.幼い時からの対人的拘りを取る(陰生転移:エディプスコンプレックスとカインコンプ
レックス)
46.AC性格に注意(対人関係に気を遣い過ぎ疲れる人は嫌な人が多くなる)
47.シンプルライフ、シンプルワーク(何でも難しく深刻に考えない)
48.パーソナルなことはあまり聞かない答えない
49.ワークステーションの確保、リラックスできる仕事環境を
50.好きな人をいつも意識すること、あるいは見れる状態
51.相談できる人を作る
52.メンタルヘルスの学習をする(交流分析など)
53.逃げる力(時には逃げることも悪いことではない)
54.嫌いなひとになれる、集中しない
55.複眼的思考を心がける(視野を広げた、多面的思考を重視)
56.何が嫌いか、どういう所が嫌いかをはっきりさせる。全か無かの思想にならないこと
57.対人関係を白黒主義にならない(悪い所と良い所を割合で考える。3対7とか)
58。嫌いな人対する集中思考、持続思考に注意
59.大声を出してはいけない、度机を叩いてはいけない(アクティングアウトはしない)
60.嫌いな人にとらわれない、あるがままの心境で対応する
61.心の勢いには注意する(心の導火線についた火は消えにくい)
62.出来るだけ相手の目を見て話す(信用されなかったり、勘ぐられたるする)
鞍手クリニック 熊井三治 作