今高齢者の最大の関心ごとそれはコロナワクチンを如何に早く打ってもらうかです。
予約のために何時間も何日も電話したり、予約会場に子供と同伴して予約会場に並ぶ高齢者列、これは密になっています。
これでは予約会場でコロナの現物接種になってしまうかもしれません。
親戚の親たちもコロナワクチンを何処で如何に早く打つかの話題が多い!
ワクチンの話をする時は安心感と期待感で皆生き生きしている。
日常の患者診療では患者が死にたくないようには感じませんが、話を聞いていて「皆死にたくないんだな~」と改めて思います。
患者はかかりつけのクリニックで打ってもらいたいようですが、ワクチンは役場管理で場所と日にちが決まりにくい。
こちらも早くワクチンがあれば、日にちをかけて打つので、困難感がありませんが、6月からは地獄の忙しさになりそうです。
昨日も通常の患者が多い上に、心療内科の新患2名、ないかの新患1名、トリアージ2名、救急車転送1名出ました。
しかも、死に掛けているのに入院するところが無く、病院から断られまくり5件目でやっと決まり、2時間もかかってしまいました。
コロナワクチンは1日12人位にしたい。でも週50人なら2000円で、150人以上打てば5000円になるらしいです!?
まるで今はコロナ協奏曲が鳴っている感じです。
一方でコロナワクチンを打たないと決めている人がいます。
今度のワクチンは遺伝子を利用したものですから、後々のことまで考えて警戒している人が多いからです。
遺伝子組み換えの大豆ならまあ良いけど、自分が遺伝子組み換え人間になりたくないからです。
それよりも副反応特に2回目の副反応を心配している人もいます。
血栓症とアナフィラキシーショックです。血栓症は解毒漢方で何とか防止しても急性期アレルギー、
すなわち即時型アレルギーの対応は漢方では難しい。やはりその時がバリバリの西洋医学が必要です。
大規模接種会場ではちょっと心配です。
アナフィラキシーショックは3~5分以内が勝負です。接種会場で安静で済む話ではありません。
昔免疫学の医学部の実習で、10匹のラットに抗原を打ち込み抗体を作っておきます。
2~3週間して同じ抗原をラットに2回目として注射します。そうすると激しい抗原抗体反応が起こって、
アナフィラキシーショックで死ぬことになります。
蜂に刺されると2回目が怖いというのはこのことです。
ところが2回目の抗原を注射で入れた直後(2~3分後)に抗ヒスタミン剤(写真のポララミン)を5匹だけに注射すると、
注射しなかったラットは全員即死でしたが、注射した5匹はケロリとした状態でした。
私はこの実習には本当に感動しました。医師となってアナフィラキシーを何回か経験しましたが、
一番に抗アレルギーに対して即効性のあるポララミンかレスタミンカルシュウム、次に速攻型のステロイド大量です。
これで大体助かります。死ぬ直前に使うボスミンやエピペンをアナフィラキシーでは使ったことがありません。
ある大きな病院に勤めている患者さんがワクチンを院内で集団接種する日は何回かハリーさんが呼ばれているということです。
私が接種会場に打たれに行くときは、念のため写真の3種の神器を持って行きます。