山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

ナメコ汁で前祝い

2023年09月25日 | 日記

 山形では、ここにきて、朝の最低気温が20℃を下回るようになった。

 やっと秋が来た!

 これが偽りのない実感である。

 そんでですね、明日が休みなんですよ。しかも、天気が、

       嬉しい高気圧!

本日まで、水道工事に続いて夜勤が続いて、かなり目いっぱい働いてきたんだから、こういうご褒美があってもいいじゃない。

 なにがご褒美かというと、まずは高気圧による好天ね。これで、天気の心配をせずに遊べるってことだ。

 そして、本日までの気温の上下動。この気温変動が、生き物たちに刺激をあたえて、自然界にも、様々な変化が始まるはずなのだ。

 明日は、山遊びに決定!

 久しぶりで、もう、ワクワクです。

 夏の間使うことのなかった山遊び道具たち。やっと出番ですよ!

 久しぶりに装備を点検してみましょう。

 ・・・「心配せずに」なんて言っておきながら、やっぱり、安全第一です。

       足回りよし

       藪こぎ用品よし

       熊鈴よし

       スズメバチ対策よし

 その他、いろいろあるんだけど、一番心配なのは、自分自身の運動不足です。明日は、また、初心に帰って、マイペースを心がけて行動しましょう。

 さて、秋の山菜たち。採れるかどうかは分からないけれど、少なくとも、ワクワクできる状況になったことが嬉しい。本日は前祝いです。

 今宵は、保存食を消費して、新たな収穫に備えることにいたしましょう。

 作るのは、ナメコ汁です。

 意外と久しぶりなので、一応、計量しながら作りました。

       今回の工事で物品移動中に出てきた瓶詰めナメコを使いましょう

       何年経っても新鮮なままです

       だし汁でひと煮立ちさせたら、味付け

 ・水1300mlに、味噌90gと醤油30gで味付け

 ・最後に豆腐一丁を加えて、浮いてきたら、よそいます

       おはぎと一緒に(お彼岸につき)

 はあ~!

 久しぶりのナメコ汁。濃厚で滑らかで、美味しく戴くことができました。

 何年前かの山の神様、ご馳走様でした!

 明日行く山の神様も、どうぞよろしくお願いいたします。


家の維持も楽じゃない

2023年09月24日 | 日記

 この夏、水道料金の請求額が一気に3倍以上に跳ね上がった。確かに暑かったから色々な用途で水は使いましたよ。でも、プール1杯分も使ったはずはない。市の水道部に連絡を入れると、早速調べてくれて、水漏れが起きていることが判明した。で、ここからが問題なんだけど、

「メーターから先は、お客様の管理範囲なので、ご自身で修復してください。」

とのこと。

 まあ、言われてみればもっともなことで、市内にくまなく安全な水を送り届けるだけでも相当なサービスなのに、一軒ごとの家の中で起きたトラブルにいちいち付き合ってくれるほどの余裕があるとは思えない。  

 そもそも、家の建築も配管も水道部がやったわけじゃないんだから当然のことだろう。

 仕方がないので、わが家のメンテナンスをいつも頼んでいる業者さんに連絡を入れて診てもらうことにした。

       床に穴を開けて、潜り込んで

 水漏れ箇所発見!

 迂回路を設置してめでたく解決。と思ったら、

「あれ?パイロット、また回り始めてる。」

もしかして、老朽化?

簡単に言えば、水道管が動脈硬化を起こしているってことだ。

「こっちを塞げば、あっちが開くみたいなモグラたたき状態ってこと?」

「うん。こりゃあ、全部交換しかないかな。」

そんなわけで、丸2日かけて水道管の付け替え工事をやってもらったんです。

 そして2日目の夕方、完全に日が暮れた後、

「全部つながりました。問題なく使えると思います。ただ、仕上げにもう1日下さい。」

とのこと。

       むき出しの水道管

確かに、家の内も外も、このままってわけにはいかないわな。次の日程を決めて、苦労をねぎらって、職人さんを見送ったのが、午後7時前。自分は、ただひたすら家にいて、時々声を掛けたり確認したりするだけ。何もしていないのにくたびれた2日間でした。せめてもの救いは、山の幸が、まだ最盛期に入っていないこと。これで、マイタケの最盛期だったりしたら、欲求不満で爆発していたかもしれない。

「今夜は、レトルトご飯にする。」

はい、ごもっとも。

「おかずは、カツオのタタキ!」

「いいの?」

ここは、奮発して、冷凍庫に保存してあるカツオのサクを戻して戴きましょう。これで、少しは元気が回復するはず。

       戻して

       塩して

       焼きますよ!

やっぱり、炎を見ると元気が出ます。

       ジュワッと冷まして

       切って

       盛り付けたら

 ニンニクと大葉で戴きます!(以下、画像なし)

 ああ~、旨い!

 何にもしてないのに疲れた2日間だったけど、これで明日から、また頑張れそうな気がする。

 自分自身に対してもそうだけど、家の老朽化にも、きちんと向き合っていかないといけないね。

 我が家よ、もうしばらく付き合ってもらうから、よろしくね。


半年前の自分を推理する

2023年09月23日 | 日記とレシピ

 「トビタケ、なくなったわ。あと(残っているの)は、イタドリだけ。」

夏の食卓とともに、マタギの弁当を豊かにしてくれていた常備菜だったが、スイ皮漬けがなくなり、アケビがなくなり、とうとう、トビタケの炒め煮もなくなってしまったようだ。(年中無休のフキノトウ味噌は健在なんだけど、これはカウントされないようです)

「了解。何か作っておく。」

とか言っておきながら、最近、冷凍庫の点検作業が続いていたものだから、食材の目星は付いている。

 まずは、アケビの味噌煮ですね。冷凍庫に一袋保存してあったので決定です。

 いつも戴いてくる山のアケビが不作っぽいので、本年度の収穫に関しては心配ではあります。ただ、ここにきてようやく、最低気温が20℃を下回る予報が出てきたので、山葡萄だって色づいてくるだろうし、マイタケだって顔を出し始めるはずだ。アケビだって、同様に色づき始めるはず。少しは収穫できるという皮算用で見切り発進の調理をします。

 こちらは、即座に調理できてしまいます。

       県民食再び。また暫く楽しめます

下ごしらえが出来ているので、あっという間に出来上がりました。

 さて、もう一品なんですが、素材は決まっているんですよ。

       冷凍のタラコ

 この冬に石巻から送られてきて、食べ切れずに保存したものです。

 こちらも、下ごしらえは、してあるようなのですが、どうやったのか覚えていない。アケビと同様に加熱処理してあることは確かなんだけど、こちらには調味料が染み込んでいる感じ。

 これは、完成品か?それとも、薄く味付けしただけのものか?

記憶が残っていない。仕方がないから、当時の自分の思考を想像してみる。

 このタラコ、他の材料である糸コンやニンジン、ゴボウなんかが入っていない。ということは、半年前のマタギは、解凍した後に、別の食材を加えて再び加熱調理することを考えたはずだ。だとすれば、もう一度調味料を加えて料理ができるように薄味にしているに違いない。

 ・・・認知症のマタギには困ったものだ。すっかり忘れてしまった自分自身の心理と行動を推理して調理を進めようとしているんだから。

 薄味のはずだ、ということを前提に調理を開始しました。

 ・糸コンを食べやすい長さに切って湯がいておきます

 ・ニンジン1/3本を千切りにしたんだけど

 ・タラコに火が通っているなら、ニンジンにも火を通しておくべきでしょう

 ・タラコに「250(g)」と書いてあるから、普通なら酒醤油みりん各40gなんだけど

 ・酒30、醤油みりん各20gを用意しました

 ・糸コンとニンジンを軽く乾煎りしたら

 ・タラコと調味料も加えて加熱

 ・調味料が少ないから、水分が飛ぶのも早い

 ・消火後蓋をして、じっくりと冷まします

 ※具材に味が染み込むのは、冷める時だから、この時間を大事にします

       はい、出来上がり!

 なんと、味付けは文句なくぴったりでした。つまり、半年前のマタギは、半分の調味料で下味をつけて保存していたわけね。ああ~、よかった。

 あとで、過去の記録を見つけ出したので、読み直してみたら、やっぱり、ほぼ半量の調味料で下味をつけていることが分かりました。

 半年前の自分は、今の自分と同じような考え方をしていたということが分かりました。

 このことがめでたいかどうかは分からないけれど、美味しい常備菜ができあがって良かったです。

 山の恵みに海の恵み、その両方に感謝していただきたいと思います。

 それからもう一つ。これだけ記憶が飛ぶんだったら、やっぱり記録をきちんと残しましょう。

 あらためて、このブログ(日記)の意義を再確認することができた気がします。


面白い!ババロアバリエーション

2023年09月22日 | 日記とレシピ

 「ただいま。」

仕事から帰って、間もなくすると、妻が呟いた。

 「今夜の食事、まだ考えていない。」

明日以降、我が家にちょっとした工事が入るため、日中、物品の移動等に尽力しているためだ。

 冷蔵庫と冷凍庫とを覗き込むと、それなりに食材がある。

 「じゃあ、俺、作るよ。」

ということで、メインディッシュ担当が決定。

       夏野菜とシーフードのカレーライスになりました

 それはそれとして、気になっている料理があるんですね。

 昨日作ったババロアが、大変好評だったんだけど、頭に引っかかっていた改善点がいくつかあるので試してみることにしました。昨日はチョコ風味だったんですが、今回はフルーツ風味です。

 で、色々と確かめられたことがあったので、記録しておくことにしました。

 昨日と、ほぼ同じ流れなのですが、今回大事なのは、細かい工夫なので、その辺を中心にまとめてみたいと思います。

 下ごしらえ・調理の部

 ・牛乳140g、練乳40gイチゴシロップ1個がメイン

       チョコシロップ以上に簡単に馴染みます

 ・お湯50mlに粉ゼラチン5gを溶いて混ぜます

 ※今回もポットのお湯を使いますが、カップに100mlぐらい入れて、器も温めてから半分捨てて、ゼラチンを入れると、きれいに溶けました

 ・生クリーム70gを

 ・六分(やっぱりよく分からん)立てにして

 ・イチゴミルクと合流して撹拌

 ・茶漉しを通して器に盛り付けます

       これが前回のもの(きめ細かさが大違いです)

 ・冷蔵庫で1時間冷やして

       出来上がりました

 トッピングに移ります。

 このぐらいの固まり具合だと、もうひと遊びできるかも。やってみます。

 ・プリンと同じように皿に落としてみました(成功!)

 ・フルーツ缶詰でトッピング

 大変美味しいし、それなりに見栄えはするし、簡単だしで言うことなし!

 昨日のチョコに続いて、今回のやり方が成功だとすると、まだまだ別のアレンジで楽しむことが出来そうですね。

 作業全体が非常に簡単なので、お好みやアイディアによって、色々な変化が楽しめそうです。

 これまでの天候の流れを振り返ると、今年の暑さは、彼岸を越えても続きそうな気がします。

 ちょっと暑くなったら、この料理を変化させながら楽しむのも、面白そうですね。


まっていたんだ(さんぽうた201)

2023年09月21日 | いきもの

  まっていたんだ   そらの いおん

 

まっていたんだ

きょうが くるのを

 

かみなりぐもが

ぜんぶ あらいおとして

かぜが うまれかわる

きょうが くるのを

 

さあ

つばさをかわかして

 

くうきが かるくなった そらへ

てんじょうが たかくなった そらへ

まいあがろうよ

 

まっていたんだ

かぜが うまれかわる

きょうが くるのを

 

       今日の散歩は、いつもと違っていました

       木漏れ日の射し始めた小径は、まだ濡れています

 今朝、雷鳴とともに降り出した雨は、空気中の塵を洗い落とし、雲も、空も、そして、

       日差しまでも生まれ変わらせてくれました

       これまでと違います

       何がって、空が高いんです

       ツユクサが生き生きしています

       赤トンボが羽を乾かしてます

       生き物でないのに嬉しそう

 これは、マタギ自身が嬉しいから、そう見えるのかもしれないね。

 『そらの いおん』君、この爽やかな空気、これからもうしばらく楽しませてくれませんか?

 秋を待ち焦がれたマタギからの願いです。