goo blog サービス終了のお知らせ 

山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

吸血鬼の爪痕

2020年04月25日 | 日記とレシピ
 アジ料理も後半戦だ。今朝、3匹塩焼きになった。続いてお昼。まだ食べていない料理でしょうな。

 ポクポクポクポク チ~ン

  ≪アジフライ≫

 下ごしらえと調理の部
 ・ゼイゴと頭、ワタを外して三枚におろす
 ・軽く塩して待機
 ・バッタ液(卵1、小麦粉カップ1/2、水適量)準備
 ・アジに小麦粉をまぶしてから、バッタ液を潜らせてパン粉に浸ける

この状態にしておけばいつでも食せます

 ・180℃の油で揚げます

沈んでいたのが


浮かんできて


裏返しにしようとして

 ここまで来て気がついた、身と皮の間に空間が出来て、膨らんでいるじゃないの
 ※衣に潜らせる前に(と言うよりも、ゼイゴを外した後に)皮に切れ目を入れるべきだった
 仕方ない。芯まで火を通すための次なる一手だ
 ・膨らんできた皮に、箸で穴を開ける
 ・それから裏返すと、隙間に熱が通って美味しく仕上がるはず

穴が空いちゃった

 ※まるで、吸血鬼の爪痕(歯形?)ですが仕方ない
 ※膨張が収まり皮の内側に火が通ります
 ・泡と音が小さくなったら引き上げます

立てて並べます

 ・油をしっかりと落として出来上がり

 お好みの調味料で楽しみましょう。

 それにしても、皮付きのフライを揚げようとすると、この爪跡を残してしまうことがよくあります。理由は、久しぶりの料理だから、その時の反省を忘れてしまってるんですね。
 その点、こうやって記録に残しておくことは、次回も失敗を繰り返さないために、そして、スキルを高めていくために大切なことだと、あらためて感じます。『ブログの効能』は、この辺にもあるのかも。
 それはそれとして、これだけアジ料理が続くと目先を変えたくなってきます。これから夜勤だから、今夜は無理。明日の夜あたり、何か面白い料理が出来ないかな?
 でもね、そうは言いつつも、残ったアジをクリアすることが先決か。
 迷走は止まらない。

 To be continued!

小アジといったらこれ!

2020年04月24日 | 日記とレシピ
  結構仕事の疲れも感じるのだが、アジの精というか怨霊達から「美味しく調理して」とせがまれているし、折角、海の神様が分け与えて下さったのだから、ここは気合いを入れなければならない。刺身、塩焼き、タタキときて、4つめの料理は、

  ≪アジの南蛮漬け≫

 美味しいし日持ちがするので、数多く釣れたら必ず作る我が家の定番料理です。ただ、調理の仕方は、毎回少しずつ違ってきます。その辺のいきさつも含めて、

 下ごしらえの部
 ・一番小さい物を選んでワタを抜きます

あれ?意外と大きいよ

 ※豆アジなら、そのまま揚げてしまうんだけど
 ・小アジ(20㎝近い)だったので三枚おろしに

三枚おろしの練習会になってしまいました


 『南蛮酢』の準備
 ・酢とだし汁各1/2カップに、酒と醤油各大さじ1、砂糖大さじ2を合わせて一煮立ち
 ・タマネギ1/2個(薄切り)とニンジン1/2本(千切り)を入れて待機
 ※南蛮酢のレシピはいろいろあるのだけれど、今回は「釣魚料理入門」という本に書いてある作り方でやってみました

アジを待ちます


 調理の部
 ・ビニール袋に小麦粉大さじ2ぐらいを入れて、切り身を半分ずつ(今回は8枚ずつ)投入
 ・膨らませてバフバフする

こんな感じ(ヒレが刺さって少々穴が空いても負けない!)


 ・小麦粉をはたき落として臨戦態勢に入ります
 ・180℃の油で揚げていきます

沈んだ切り身が


浮いてきて


泡が小さくなってくる

 ※一応、途中で裏返しました

油を軽く切って南蛮酢に

 ※移しかえる度にジュワッと音がします
 ※野菜類の中に埋めていく感じ

切り身16枚が埋まりました


 このまま1日以上待つと、味が染み込むし骨が柔らかくなるし(酢の力らしい)で、美味しい常備菜になるはずです。
そんなことを言いながら、本日の食卓にも少々。

今日も『和』の食卓です


 タタキも南蛮漬けも美味しかった。アジの精達も納得してくれたんじゃないかな。
 これで、15匹の調理完了。ちょうど半分まで来ました。
 正直、本日は打ち止めって感じ。美味しく戴いたら早く寝て、明日、続きを楽しみます。

  To be continued!

季節の歩みの中で

2020年04月23日 | 日記
 我が職場に「在宅なんとか」とか「テレなんとか」はない。いつものように出勤し、昼の散歩に出掛けると、

三日見ぬ間の桜かな

街路樹の桜が、葉桜に変わっていました。
 公園に着くと、

まだ満開でした


美しい!


この色、大好きです

ヤナギの葉も芽吹き始めています。
 山の方に目を移すと、

白っぽいツブツブが見えます。多分、コブシの仲間かな?枝先が色づき始めた木もありますね。「山笑う」の少し前、「山微笑む?」それとも「山目覚める?」。いずれにしても、春の喜びが大きくなってきたと感じます。
 歩いていると、色々な春に出会います。




菜の花の奥に見えるのは、サクランボの果樹園です。こちらも、花を咲かせ始めていました。
 この時、先日の釣りの帰り道にA氏と話したことが思い出されました。車が果物の生産で有名なS市を通り抜けている時の会話です。
「春だねえ。」
「でも、この辺のイチゴ狩りとかサクランボ狩りとかって、今年はどうなるのかなあ。」
「密閉空間でのレジャーは無理だろうね。」
「うん。」
 ・・・命がきらめく季節。それなのに、人工的な施設の中では、生き物との触れ合いも制限されてしまうんでしょうか。

 この状況下、身の回りで無理なもの、諦めなければならないものが、沢山でてきた。正直、八方ふさがりで停滞しているものも山積。
 でも、こんな時だからこそ、目先のことや飛び交う情報に振り回されずに、ひとまわり広い視野を持って暮らしていきたい。季節の変化を楽しむ心を忘れることなく。

いのち短し 鮮魚料理

2020年04月22日 | 日記とレシピ
 本日は、普通に勤務。さすがに勤務中は考えもしなかったのだが、家に帰り着くまでの運転中、アジの怨霊が耳元で囁き始める。
「本当に美味しく料理してくれるの?私たち、あんまり大きくないから、悪くなるのも早いのよ。」
分かっている。せっかく釣ってきたのに、昨日料理できたのは、僅か4匹だけ。残りの26匹が私の調理を待っているのだ。
 考えていることが幾つかある。まずは、生食。昨日の刺身は、極めておいしかった。続きの料理を創るとしたら、今日か明日までです。
 続いて、多少鮮度が落ちても美味しくいただける料理。こちらも、幾つか候補が思い浮かびます。
 そして、しばらく長持ちするであろう保存食とか、常備菜みたいな料理。
 なんとか美味しく食べ切ることが出来るんじゃないかな。実は、具体的な物は決まっていないんだけど、アジの怨霊には、応えておきましょう。
「何とかするから、心配しないで待っていて!」
ということで、本日は、どういう料理にしましょうか?

 ポクポクポクポク チ~ン

  ≪アジのタタキ≫
 これは、鮮度のいいうちに創らなければと思っていたんです。でも、いいところ、3匹分ぐらいの調理ですよね。
 こちらが出来たら、別の料理にもチャレンジすることにしました。

 調理と下ごしらえの部
 ・長ネギ1/2本をみじん切りに
 ・ショウガ一かけを摺り下ろして合わせておく

ラップをかけて待機

 ・中アジ3匹を三枚におろします

この子達が


こうなりました(まだまだプリプリ)

 ・「切り口に酢をつけて剥くといい」と書いてある記事を見つけたのでやってみました
 ※これだと手で剥くことが出来ました
 ※前回の刺身より簡単ですけど、綺麗には剥けないかも

これが一番綺麗に剥けたやつ

 ・平造りの糸造りみたいに切ってネギ・ショウガと和えます

こんな感じ

 ・和食のプロ達が「あんまり細かくたたくと食感が悪くなる」みたいなことを言っているので、マタギもあんまりたたきません。

 器に盛り分けて出来上がりです。
 醤油を少しかけて戴きます。
 ここまでで、結構神経を使いました。
 次の料理なんですけど、こちらも意外と手間がかかるので、次回に回させて戴きます。ということで、アジとの対決は終わらない。

 To be continued!

まずは 活アジ定食!

2020年04月21日 | 日記とレシピ
 すごく久しぶりに、まともな魚釣りが出来た。
 このブログの自己紹介に『魚釣り』とか『海山遊び』みたいなことを書き込んだ割に、全然それが出来ない。お魚の話題と言えば『石巻からの挑戦状』がメインだった(多分、これからもこちらが優勢)。でも、マタギ本来の『獲ってきて美味しく戴く』という日記がようやく書けそうで嬉しいです。
 こういう(宣言したのに実行できないみたいな)のって、結構プレッシャーになることが分かりました。だけど、それが実現できたときに喜びに変わるから楽しいということも分かりつつあります。
 なんと申しますか、『背水の陣』みたいな位置に自分が置かれていると感じてしまうのかもしれない。そうすると、怠け者なマタギが、行動するマタギに変身することが出来るような気がする。こんな風に、『ブログの効能』をあらためて実感してき始めたこの頃です。他の皆さんもこんなこと感じることあるのかなあ? ま、『ほどほど』が何よりも大切だと思いますけど、やっぱり欲が・・・。
 さて、釣ってきたアジは、結構沢山います。どうやって戴きましょう。
 ポクポクポクポク チ~ン

  ≪活アジ定食≫

 まずは、ここからでしょう。新鮮なうちでないと味わえないアジの美味しさを堪能できるといいな。

 お造りの部

 ・軽く洗ってゼイゴを落とす
 ※お造りの場合、ゴツゴツとしたデコボコさえ取れればいいと思う
 ・頭を落とし、ワタを抜いて軽く洗う
 ・三枚におろす

 ・腹骨を外して皮を剥く
 ※いつものように皮を引くのだが、身が意外と丸い上に皮が弱いので難しかった
 ・適当な幅に平造りにして一丁上がり
  (もっと大きいと血合い骨を抜きますけど・・・)

 塩焼きの部
 ・洗ってゼイゴを落とす所までは同じ
 ・ワタを抜いて切れ目を入れる
 ※火の通りをよくするため

切れ目を入れる前です

 ・ヒレに塩をまぶす
 ※化粧塩(ヒレが焦げ付かずに残る、といいなあ)
 ・熱したグリルで加熱
 ※強火で1分ほど 後 弱火にして数分
 ※今回は、中サイズだし新鮮なので6分ほど
 ※暫く余熱
頃合いを見て盛りつけます。

きれいに焼けたかな?

 ※作者としては、もう少し火が通っても良かったかなという感じ
 ※みんな喜んで食べていたのでよしとしましょう(刺身に出来るレベルだからね)

本日の活アジ定食です

 山の神様から分けてもらったシドケ、アイコ、クワダイも美味しいおひたしに仕上がりました。
 ここに、摺り下ろしのワサビが加わったので、大満足です。
「和の食卓になったねえ。」
と言いながら、団らんの一時を過ごすことが出来ました。

 しかし、残るアジは二十数匹。せっかくいただいた海の神様からの恵みです。この子達を喜びの料理に変えていくのがマタギのつとめ(海の神様に対してと家族に対してと)です。
 どうやって戴くかは、これから決めていきたいと思います。
 このワクワクとドキドキが、最初に書いた『ブログの効能』なんだなあ。

 To be continued!