電話のベルが鳴る(固定)。
「はい。マタギですが。」
「おう、久しぶり。」
「ああ、叔父さん。ご無沙汰してます。」
「あのさ、お宅の住所教えてくれない?メモ忘れてきたんだよ。」
「はい?山形市・・町・・・・。」
「ありがとう。今、女房が魚選びしてるから、楽しみに待ってて。」
「そうでしたか。ありがとうございます。」
うわあ、今年最初の『石巻からの挑戦状』が届くということね。これは確かに楽しみだわい。
ただ、明日は夜勤だから、午後から夜にかけて不在になる。できれば、早い時間帯に届くといいな。そんなこと思って眠りについた。
そんな心配を知ってか知らずか、翌朝、クール便が来た。例によって、大型の保冷箱がド~ンと届けられた。恐る恐る蓋を開けてみると、
ドヒャア~!これは・・・、寒ダラ
体長90cmほど。とてもでないけど、まな板に乗りません
重いですね。10kgぐらいありそうです。
これは、腕が鳴るってもんだぜ。って言うか、叔父さんと叔母さん、マタギを弄んで楽しんでいませんか?年々エスカレートしてきていると感じるのは、気のせいでしょうか。
妻の携帯に叔母さんからメールが届いていたそうで、
「叔母さん、『マタギさんでないと無理だと思う』みたいなこと書いてた。」
とのこと。
やっぱり、試されていると言うか、弄ばれている気配が濃厚ですね。
ま、これでこそ『挑戦状』にふさわしい。ふっふっふ、応えねばなるまい!
まずは、午後の出勤前に一品作ってしまいましょう。
とりあえず、≪解体≫から始めるしかありません。
で、かなりお腹が膨らんでいるので、タラコを外すところから始めましょう。(ちょっとグロいかも)
・今回は、カマを切り分けてからハラスを切り裂きました
※一番傷つきやすいタラコを外したかった
多分、3kgぐらいあります
この時間に調理は難しいので保管。
・頭とワタを抜いたら、なるべく血合いを落としておきます
・2枚におろしました
・柵取りして、背側の皮を剥いて、刺身用に冷凍庫に保管
※ここ数年は、アニサキス対策で完全冷凍してから利用してます
今日使わない分は保冷箱に戻しました
ここから調理の部
≪タラのムニエル≫です
・腹側の身は、適当な大きさに切り分けて塩コショウ
・薄力粉をまぶして
・オリーブオイルを敷いたフライパンで焼きます
・周辺に焼き色がついてきたら裏返して、バターを加えます
※皮目からスタート
・最後に醤油を回しかけて
はい、第一号完成
これを一枚おかずにして昼食にしました。ふくよかな食感と上品な白身魚の香りが、すんごく美味しかったです。
それでは、仕事に出かけます。
続きは、また明日。
行ってきます!