「明日のお昼、味噌ラーメンにしたいと思うんだけど。」
「そう、いいわね。」
ここまでは良かったんですよ。この後のコミュニケーションが足りなかった。
午前中、ちょっとした会議が入っていたので出かけた。丁度、お昼頃に終わったので、帰りにスーパーに寄って味噌ラーメンの具材を買った。
メンマがなくなったので補充しておきましょう。それから、肉は・・・。昨夜が、ひき肉をメインにした料理だったので、本日はしっかりしたチャーシューがいいね。うん。ベーコンのブロックを使ってガッツリいただきましょう。
買い物を終えて帰宅し、冷蔵庫を見ると、豚コマが結構いっぱいある。もしかして、と思って妻に聞いてみると、
「味噌ラーメンって聞いたものだから。」
とのこと。
はっはっは、仕方ねえわ。
お昼は、ベーコンの中華風チャーシュー。これは決定。夜は、豚コマを使った美味しい料理を作ればいいってことだ。これを、昔の人は、瓢箪から駒、もとい、瓢箪から豚と呼んだのだ(嘘)。
さて、お昼は、思惑通り美味しい味噌ラーメンを戴きました。さて、夜はどうするか。考え始めたところに妻が来て、これから実家に出かけてくるとのこと。はいよ、ゆっくりいってらっしゃい。夕食は任せてね。と、送り出したのは良いけれど、豚コマの料理って、意外とありきたりで面白くないんだよな。どうする、マタギ!
ポクポクポクポク チ~ン
≪豚コマの南蛮漬け≫
豚コマ料理を色々想像してみました。炒める、焼く、蒸す、煮る、どれも今ひとつピンとこない。
そうだ!揚げるでいってみよう!
ただ、豚コマの場合、揚げた後の味付けが重要ですよね。こちらもいろいろ考えたんだけど、楽しみと料理の幅を広げるために、この組み合わせを試してみることにしました。この料理の場合、揚げたてというより、味を馴染ませることで美味しくなる料理なはずです。早速始めましょう。
下ごしらえ・調理の部
・ニンジン1/2本を千切り、タマネギ1/2個を薄いいちょう切りに
こんな感じ
※アジなどの場合、野菜には加熱しないで料理するんだけどちょっと不安になったので
南蛮酢を作ります
・水1カップに、酒醤油みりん酢砂糖を各50mlと顆粒出汁少々加えて
煮切ります
・熱いうちに野菜を移したボールに注いで野菜を加熱、その1
・豚コマに片栗粉をまぶします
※南蛮酢が強力なので、下味は付けませんでした
・170℃の油で揚げていきます
・揚がった順に油をきって南蛮ダレにジュワッ(野菜の加熱2)
ここで、欲タガリモードが発動。タレに対する肉の量が足りない気がしたので、急遽、追加することにしました。ただし、豚コマは使い切ってしまったので別の肉です。候補として、お昼に使ったブロックベーコンの残りと、牛コマがあったんですけど、牛コマの方が合いそうな気がする。ただし、揚げるんじゃなくて焼く方が良さそうですね。
・100gほどを焼いて追加しました
合い挽き肉ならぬ、合い南蛮漬けになってしまいました
※出来上がったのが夕方。このまま完全に冷ますと、全体の味が馴染むはずです
夜になって盛り付け
初めて作ってみたけど、かなり美味しいですね。揚げたり焼いたりした肉のコッテリ感を南蛮酢と野菜類が包んでスッキリさせてくれます。いくらでも食べられる感じ。比較する料理があるとしたら、『酢豚』あたりだと思うけど、読んで分かる通り、こちらの方がずっと簡単です。しかも、その旨さは、一歩もひけをとりません。この料理が世の中の定番になっていないのが不思議な気がします(マタギが知らなかっただけ?)。実家から帰宅した妻も、大変喜んで食べておりました。
まさに、瓢箪から豚ですね。
これは、妻とのコミュニケーション不足がなせる業か?
やっぱり、完璧に連絡できてるよりも、どこか抜けてた方が面白いよね。こういうおまけがつくもの。
本日は、家族に乾杯です。