山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

リラ冷えの山中で思う

2020年05月28日 | 山菜採り
 先週のタケノコ採りから1週間が過ぎた。また、S川に向かう日がやってきた。
 同一地点での山菜採りの場合、普通は訪れる度に季節が進み、1週間前とは違った自然の顔を見ることができる。それが一番の楽しみと言ってよい。この変化の鍵を握るのが、『気温』と『降雨』である。
 ここまでの1週間を振り返ると、『降雨』は文句なし。『雨後の竹の子』なんて言葉があるくらい、山菜の成育には重要な条件が一つ揃ったことになる。
 ただ、『気温』が問題ですね。5月も下旬に入ったというのに寒い寒い。一度は止めた暖房を再開しなくてはならないような状態だった。
 この時期の寒さの戻りを『リラ冷え』と言うそうな。初夏を告げるリラ(ライラック)が花盛り。なのにどうして?というイメージかな?
 山の中には、リラは咲いていないけど、タケノコが花(?)盛りであってほしい。『タケノコ冷え』で収穫なし、なんてことになっていないと良いなという思いで山に入る。

山中のフジも咲き始めました

 山フジの花の咲き具合は、3分咲き?ほぼ平年並みだ。ここまで早め早めと進んできた季節の進みにブレーキがかかった感じ。
「う~ん。」
少々、首をかしげてしまう。山菜たちは、予想していたほど成長していないかもしれない。
「お~い。これ何だ?」
相棒のM氏が呼ぶ。行ってみるとビックリ。

ヒラタケさん こんにちは

先週も通った場所なのに、全然気付かなかった。もしかしたら、キノコによくある話なのだが、この冷え込みで顔を出したのかもしれない。少々いただいていくことにします。
 続いて、恒例のウドの名産地、土崖。

美しい!

 本命は上流のタケノコなんですけど、採らないわけにはいきません。2人して、夢中になって採ったので、リュックが重たくなってしまいました。

「2番出」も混じっているようなので、今シーズンはここまでにしておいた方が良さそうです(これ以上採ると根や茎が細っていく)。

フキノトウたちも役目を終えそうです


オオナルコユリ

シオデが山菜の女王なら、このオオナルコユリは山菜の皇太后と言ってよいでしょう。美味しいです。
 ・・・なんだかんだ言っても、季節の変化を楽しめてますよ。
 本命のタケノコはと言うと、



密接・密集をさけているんでしょうか、1本ずつです

パラパラと生えているものを、足で稼ぎながら採ってきたという感じです。

本日のタケノコ


 植物の成長は、人の思惑に媚びることはない。日差しと気温と降水とに身をゆだねて、時がきたら自ら成育を始める。この辺りが、本日の観察のまとめになるかな。自分自身の成長もかくありたいと思うマタギであります。
 ・・・『欲タガリ』の思惑通りには成長してくれなかった山菜たち。と言うことは、また、ここで楽しめるかもしれませんね。

  To be continued!