山形のホリデイマタギ日記

山菜とキノコと魚を採って遊ぶ年寄りの冷や水日記

この渓はタケノコ最盛期に突入

2020年05月20日 | 山菜採り
 ここ数日の天候。始めに雨が降った。その後気温が上がって「夏日」が続き、山菜が育つための条件が文句なく整ってしまった。
 ところが、冷蔵庫には、常備菜になって出番を待っている山菜と先日採ってきたまま手つかずになっている山菜とが待ちかまえている。

 まずいぜ。

 採れば、台所が溢れる。採りに行かなければ、季節を逃してしまう。

 ま、ないよりはあった方がいい。行かないよりも行った方がいい。前回のように、冷蔵庫の奥に忘れてしまうことがなくて、しっかり食べ切ることが出来るのなら、採られる山菜にとっても、採るマタギにとっても本望というものだ!(結局、この時期は、とことん前進あるのみ!ということかな)
 ということで、M氏(向かいの住人)に連絡を入れると、例によって、一発OK。午前3時50分出発だ。残念ながら、A氏は暫く都合がつかないようだ。仕方がない。

一段と初夏の装いが進んでる

 谷底に降りると、間もなく相棒の叫び声。
「出ったぞお!」
駆け寄ってみると、確かに食べ頃のタケノコだ。

食べ頃その1

 
 竹藪って、地形だか日当たりだかの加減で、早く成長する場所と遅い場所とがあります。この藪は、例年ちょっと遅めに出てくる場所です。
この竹藪が食べ頃なら、上流の何カ所かの藪も食べ頃になっているはず。期待が膨らみます。第2の藪へ、

わき芽が出てます

 タケノコ採りの大事な目印が幾つかありまして、その一つが、写真のような『わき芽』です。笹竹が『適期』を感じると、竹の茎から生えだしてきます。これが出始まったら、地面からもタケノコが頭を出し始めるんですよ。マタギの場合、それを確認してから竹藪にもぐり込みます。
 逆に、この『わき芽』が出ていなければ、いくら探しても無駄骨になる場合が多くなってしまいます。だから、いくら良い竹藪(太い、広い)でも、その中に入る前に『わき芽』の確認をした方が無難だと思います。
 注)これは、完全にマタギ1人の経験論です(本人は確信してますけど)。

食べ頃その2


「お~い!出ったがあ~!!」
「いやんべえ(いい案配)だ!!」

調査中なんですが、まだ、確定できてません。謎の獣

・・・今回も、何やら得体の知れない獣が土を掘り起こした気配が沢山あるんですけど、2人で歩けば怖くない。鈴を鳴らしながら前進を続けます。

荷物が重くなると「詰め替え」(リュックへ)


 いつの間にか、すごく重くなってしまいました。ふらつきながらも、「心臓破りの坂」を登って車に戻る。かなり、苦しいんですけど、なぜか笑顔になってしまいます、2人とも。だって、予想以上の大当たりなんだもの。
 来週の同行を確認して帰宅。

ネマガリタケと


ウド・ワラビです


 ああ~!面白かった!! この渓も最盛期にさしかかっていることを確認することが出来ました。
 それにしても、こんなに採ってきて、どうするつもり?  ・・・採ってきた山菜たちの本懐を果たすために、なんとかせねば。
 考えを巡らせ始めるマタギであった。

 To be continued!