唯一無二であることは・・・

　レオナルド・ダヴィンチが描いたかもしれない絵画が超高価で落札されそうだ。
他に存在しないことは、そんなに計り知れないほどの大きな価値があるようだ。
　指紋は世界中で１個しか存在しないことが発見されて、個人の属性として、犯罪の捜査などに使われている。
厳密に見れば、自然界に生成されたあらゆるものは、二つとしては存在していない。
人間も、一人として同じ人は存在しない、いくら双子のように似ていようとも。
このことは、同一のものは二つとして存在していない証ではなかろうか。
そうだとすれば、個々人は、もっともっと大切に扱われてしかるべきではなかろうか。
人間の尊厳と言われる所以である。
そのように観察すれば、自然を創造したのは、一体全体何者でしょうか。
そこから≪神≫を崇拝するようになったのではないか。
「造物主」は偉大な存在というしかない。そこから人間に謙虚さが生まれてくる。



　　　　　　　　　　　　　　　　　秋　の　空

百匹目の猿現象についておもう・・・

　「阿吽の呼吸」で人の意思が、人から人へと無言の内に意思が伝わることがある。
自然界においても、知識や、思いが伝わるらしい「百匹目の猿」現象という。
宮崎県の幸島の出来事だが、一匹の猿が薩摩芋を海水で洗って食べていたところ、
美味だったので、他の猿達が真似るようになり、これが全国の猿達に広まったことによる。
　人の思いも、目には見えないけれど、他人に伝わっていくということだ。
この世では、すべてのものが無限の、ネットワークで繋がっているかもしれない。
　目に見えない世界は、確かに存在しているようだ。
呪いや、妬み等悪い思いは、他人にも伝わっていくと考えれば、よからぬ想像はしない方が良いようだ。
思いは、伝わると思った方がよさそうだ。




　　　　　　　　　　　　　　秋　の　河　畔