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食の旅人

~ 食べることは生きること、生きることは旅すること、そうだ食べることは旅すること~
  野村洋文

バドワイザー

2009-08-11 08:05:24 | 日記
 何年前だったろう。


 僕が常軌を逸していた頃。  夜の街を徘徊し、二日酔いで中川大臣ってた頃。


 東銀座に、300円バーという店があった。 1品全て300円という薄利多売方式があたり、週末ともなると会社員で大賑わいの盛況ぶりだった。

 
 今流行の300円立ち飲みの先駆けのようだった気もする。


 
 その日も店内は、人の喚声と呼吸音のみが交錯する無動空間へと化していた。


 「バドワイザーはチェコのビールだ !」  赤ら顔のチェコ人が視線を泳がせながら、店の隅で雄叫びをあげていた。


 「そうだよ。バドワイザーはチェコのビールだよ」  皆がみな、いたずら心いっぱいで彼をよいしょしていた。




 
 その昔、バドワイザーは本当にチェコのビールだった。

 ボヘミア地方で地元民達に愛されていた地ビールだった。

 これに目をつけたアメリカ人が、アンハイザーブッシュという会社を設立して、「バドワイザー」を商標登録し自分たちのものにしてしまったのだ。


 現在、ヨーロッパ圏内ではバドワイザー名で流通させることができないため、「バド」という名前で売られている。


 先般、ベルギーのビール会社「インベブ」に、アンハイザーブッシュは買収された。  「バドワイザー」は再び、ヨーロッパに帰郷したのだ。。。。。


 
 あの日のチェコ人を思い起こす度に、「竹島は我々のものだ」と、こちらは本当に誤った歴史認識下で、阿鼻叫喚してる隣国の友人がオーバーラップしてならない。



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1 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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Unknown (ライター)
2009-08-11 08:22:34
最後の行。

隣国にそういう友人がいるとした意味ではなく、  隣国は友人だ、の意味でとらえてください。
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